球技クラブでドッジをしていた時の様子の話です。 小規模校ですので,3,4,5,6年生が一緒にクラブをします。 6年生の中には,やんちゃで,力が強く荒っぽい男の子もいます。 そういう子たちへのメッセージのつもりで話しました。 |
球技クラブでは,今ドッジをしています。 この前見ていると,内野で頑張っていた一人の4年生の女の子がとうとう当てられてしまいました。 その子は,すごく負けず嫌いで,また,涙もろいんです。 外野に出ていきながら,もう目のあたりがうるうるしているのが分かりました。 こんな時は,そっとしておいてほしいものなんです。 だれかに, 「しっかり取れ。」 なんて言われでもしたら,もう涙がどっとあふれてしまいそうでした。 外野に出ていくのを見ながら,先生は,誰もそんなことを言わなければいいけどなあ,と思っていました。 ところが,その時外野にいた○○君。(6年生の荒っぽい男の子) 何も言わなければいいけどなあ,と思っているうちに,つい一言,出てきたばかりの女の子に言ってしまったのです。 何と言ったか。 その時の言い方の真似をしてみます。 彼は,こう言ったんです。 (間をあけて) ・・・「大丈夫か?」・・・ (間をあけて) ・・・カァッ〜コイイネェ〜!!!・・・ 女はこういう男に惚れます。 男もこういう男に惚れます。 もう,この一言で十分。 その女の子は,「うん。」と言ってしっかり立ち直り,元気にまた,ボールを追いかけることができました。 このように,ちょっとした一言がとっても大きな働きをすることがあるのです。 実は,先生もこの前,みんなの中のある人に一言言われて,とっても気持ち良かったことがあるのです。 その人の名前は・・・, という話を今度します。 終わります。 |
これだけでも,この6年生の男の子は,その後行動に少し変化が見られました。 また,担任ではなかった私に対しても,「自分を認めてくれている人間」という接し方をしてくれ,大変スムーズに指示等も受け入れてくれました。 更に,こういう話を聞いていく中で学校全体も「優しさ」「挨拶」等を自分から意識していくのではないかと思っています。 また,時々この話の最後のように,次への話の伏線を敷くことを意図的に入れていきました。 6週間後,私が前に立った時,「聞かされる」のでなく,「聞きたい」と思ってくれたらとの作戦です。 |