この日は,前もって小黒板を用意しておきました。 黒板には,矢印を2本だけ書いてあります。 |
おはようございます。 今日は,「読むこと」と「書くこと」について話をします。 このように,横軸を「読むこと」とします。 右にいくほど,良く本を読むということです。 縦軸を「書くこと」とします。 上にいくほど,漢字練習を良くしたり,日記を長く書くということです。 このように線を引くと4つに区切られますね。 ここに入る人(ア)は,本は良く読むが,宿題で出されたような漢字練習や,日記を書くということをあまりしない人です。 ここに入る人(イ)は,書くことは丁寧にするが,本をあまり読まない人です。 ここ(ウ)は,書くこともするし,本も良く読む人。 ここ(エ)は,書くことはしない,本も読まないという人です。 さて,みなさんは,自分はどこに入るか分かりますか。 ここだと思う人?(と,それぞれの場所を指さして挙手させていきました。) まず,ここ(ア)に入る人を先生は,「口先タイプ」と名付けています。 ここに入る人は,本はよく読んでいるので,いろんなことを知っています。 人が何かしていても,それはこうだ,これはこうだと口うるさく知ったかぶりはできるのですが,自分のするべきことは,いいかげんに済ませていて,人に迷惑をかけたりすることのある人です。 ここ(イ)に入る人は,逆に,本はあまり読まないが,宿題で出されたことは,丁寧に済ませる人です。 しかし,漢字練習にしても,丁寧に書いていても,テレビを見ながらやっていたり,ただきれいに写す作業としてするだけで,覚えようとしていなかったり,日記も長く書いていても,あったことをそのままただ長々と書くような人です。 こういうタイプを先生は,「操り人形タイプ」と呼んでいます。 ただ,言われることだけを何となくやっているような人です。 ここ(ウ)に入る人。 これはもう最高ですね。 書くこともよくするし,本もよく読む。 どちらも楽しんでできるような人です。 こういう人を先生は,「孫悟空タイプ」と呼んでいます。 ドラゴンボールに出てくる孫悟空は,厳しく,苦しい修行を自分から求め,それを楽しんでやっていますね。 こういう人が,自分のレベルを上げていく人です。 さて,ここ(エ)に入る人。 ここに入る人はね・・・ とーってもいい人なんです。 先生は,「いい人タイプ」と呼んでいます。 だって,ここに入る人は,とっても人付き合いがいいんです。 友達がいつ遊びに行っても,必ず一緒に遊んでくれます。 「今宿題してるから。」なんて絶対言わない。 一緒にいてとっても楽しい人なんです。 でも,書くことをあまりしないから,漢字を間違うし,字もきたない。 本も読まないから,ものを知らない。 大きくなって,何か仕事を始めようとしたときに,必要な知識がなかったり,資格をとることができなかったりして,後で悔しい思いをすることがあります。 「読むこと」と,「書くこと」,どちらも大切です。 できれば,孫悟空のように楽しんで修行できるようになりたいですね。 終わります。 |
「聞く態度」とは,本当はどんな話であろうと,「ちゃんと聞こうとする」精神的,肉体的な力であるはずですが,まずはできるだけ,聞こうと思える話をしていく中で,自然に「聞く態度」も育てていけたらという過保護な思いで拙い話をしていきます。 また,「聞く」だけではなく,「話す」ということも子どもに育てていかなければなりません。 これは,考えようによっては,「聞く」の何万倍も難しいことかもしれません。 力のある教師ならそれもできるのでしょうが,私にできることはせいぜい「終わりまでちゃんと話す」という程度の指導ぐらいです。 そういう意味での,「子どもが話す」についての「先生の話」の一場面を次に紹介します。 |