毎月,1クラス毎に木曜日の朝発表朝会がありました。 どこでもあるように,作文や絵の発表をしていきます。 その後,「週番の先生から」ということで,コメントをしなければなりませんでした。 絵の発表の場合は,簡単です。 一人ずつ発表している間に,その絵のポイントを1つずつ見つけておいて,その点をちょっと大げさにほめていきます。 例えば,「芋掘り」の絵を発表したときは, |
この「手」を見て下さい。 この絵は,この「手」が命です。 |
などと一人ずつ絵を持たせて後でコメントしていきます。 作文の発表の場合は,ちょっと頭を使います。 一人ずつの作文の発表を聞きながら,その中の1箇所だけ後で問題に出せそうな所を見つけていくのです。 複式で,1クラス12,3人の発表です。 それぞれ一人ずつ,あらすじのポイントをメモなどせずに頭に入れておくのです。 そして,「週番の先生から」で全校の前に立ちます。 ここから,なかなかスリルがあります。 メモも何もいっさい持たず,他のクラスの初めて聞いた一人ずつの作文の内容について全校に問題を出していくのです。 例えば, |
○○さんは,家族旅行で,まずどこに行ったでしょう。 そこで,何を見たでしょう。 |
といった,簡単な事実を聞いていきます。 ぼけっと聞いていた子には答えられません。 正解した子は,しっかりほめて,話を聞くとはこういうことです,こういう人が賢くなります,と持ち上げていきます。 そのために,一人ずつの発表を聞きながら,こちらは何回も,問題を後でスムーズに出せるよう,頭の中で繰り返しておきます。 問題を言って,手を挙げた子を当てて,答えを言わせ,正解かどうかは,発表した児童本人に言わせます。 一人にかける時間は,10秒ちょっとで済ませていきます。 自分が発表した内容を先生や友達が覚えていてくれる。 これが,発表した子に対する最大の評価になると思います。 次回,最終回は,卒業式を前にした,6年生一人ひとりに対する言葉の紹介をしています。 |