
7月は78編の詩が集まっています。7月らしく「かみなり」「蚊」「雨」「せん風機」「太陽」「カブトムシ」「星」「流れ星」などの題名がよく見られました。 (題名のクリックで詩の表示をします。) 「友達」・・・その人に対して,自分が「本当の友だち」になれれば,相手も「本当の友だち」になってくれます。「にげる」自分には,「にげる」友だちしかできませんね。 「蚊」・・・「つくん」がきいていますね。分かっていても,「何かをすい始めた」こんなところがB君らしさです。「あっ」「こらっ」「「あ〜」「くそ〜」が,時間の流れを表していることが分かりますか?「さあどんどんよってきな」があるから,「かゆいくすりはぬらないでくれ」に一味も二味も効果が生まれてきているのです。 「魚つり」・・・真ん中の行以外は,「つり」が好きなことを様々な言葉で表しています。まるで,「つり」が好きな気持ちを「行くときがない」という真ん中の言葉で,リボンの結び目のように,ひっくくっているようです。 「テレビ」・・・大人が何となく見過ごしてしまっている,今ではありきたりになっている「物」について考えられるのは,今のうちです。 「カミナリ」・・・リズムをつければ,歌になりそうな詩です。特に後半部分は,言葉がピッタリはまっていますね。 「インコ」・・・「なかなか大きくならない」と感じるためには,いつも「気にしている」インコとの付き合いが必要なのです。毎日見ているから,余計「大きくならない」と感じられるということが分かるかな? 「カミナリ」・・・話しかけるような,独り言を言うような文です。これは,気楽に詩を書いているしょうこです。しゃべるように文が「つづれる」ようになると,だんだん本当の心を表すことができるようになります。 「かみなり」・・・1行目から最後まで,どの行にも「本当にあること」は,1つも書いてありません。全てイメージを元にしてできあがっている文です。そこに,一歩も二歩も高い所から物事を思考できる余裕を感じさせます。 「はこ」・・・「せつない」セツナサを知っているから,書ける詩です。 「ヘビ」・・・「くさむらのへんは,2,3びきいる」の「は」がいいのです。この「は」を「に」にかえると,ずいぶん変わってきます。「は」を使うことによって,文に広がりが生まれていることが分かりますか?次も大切です。「ちさいヘビ」と書くのと「ちいさいヘビ」と書くのとでは,文の本物らしさ(自分らしさ)がちがってくるのです。そして,「こわいヘビ,遠くへいけ」の味わい。本当に子どもらしさが伝わってくるキラリと光る詩です。子どもの心を持ち続けている詩人が書いたと言われても,分からないぐらいしっかりした構成です。 「いたずら」・・・「いたずらがいる」この感覚を持てるようになると,Kさんのような詩が書けるようになります。 「ハードル」・・・最初の2行と最後の2行が向かい合っているのが分かりましたか?そして,「今日は ハードル」と「は」を使っていること。「今日も ハードル」とはちがうのです。 「たまねぎ」・・・これはもう何といっても,最初の4行のすばらしさです。「服」といえるイメージが大切なのです。 「スリッパ」・・・ちょっとしたことに気づくことができるかどうかが,文章力の元になります。 「でんき」・・・全ての物に「感謝」できる心を持てると,自分はずいぶん楽になるものです。 「デンワ」・・・鋭い観察力です。大人がすることをよく見ていると次々に題材を見つけられそうです。 「犬」・・・「人間は大きらい」と書けるところに,イメージの豊かさと敏感な感覚を感じます。 「石」・・・擬人化の複雑な形です。こんな見方でまわりを見渡すと新しい世界が開けてきます。 「カブト虫」・・・歯切れのいいテンポで,言葉にむだがありません。この詩の中心になるところは,4行目と5行目ですね。「竹の子」でも紹介しましたが,とにかくすばらしいですね。 詩集の表紙にする紙の種類も月毎にコットン紙やレザック紙といろいろ変えていきました。文具店で今月はどんな紙にしようかなと選ぶのも楽しんでいたように思います。毎月詩集を発行していると職員室の先生方も興味を示して下さり,途中からは何人かの先生に頼まれて配っていました。 |