次に紹介するのは,
ある年に,5年生が1年間の思い出を書いた作文の中で
「日記」にかかわる部分です。
−−−そして,勉強の中では,いろいろ努力をしたが,勉強といえば「日記」を特に努力した。 その理由は,いかに,文をくわしく,しかもわかりやすく書くか考えたからだ。 それに,私のしっている漢字は,すべて使った。 それと,書き方にも,工夫した。 それは, 「○○をした。」 と,かっこよく書くようにしたし, 「○○のように」 などと,例にして書くようにしたし,なんといっても書き始め,なんとかうまく書こうと頭をひねったりした。 そして,もう1つは始めの「だい」だ。 思った事の日記での一番あう「だい」にした。 その,いくつかのことだけではなく,まだまだたくさんたくさん工夫した。−−− |
−−−5年生になっての1年間,ぼくは,自分でもよくがんばったなーと思うことがある。 それは,毎日毎日書いている日記だ。 ぼくは,それを毎日かかさずかいた。そして,かんたんな日記ではなく,中みのくわしいものをかいた。 日記は,毎日かくことになっていたから,だいも毎日同じじゃあいけないので,だいを考えるのもくろうした。 そして,ぼくは,日記を書いていてよかったなーということがいくつかある。 まず1つは,字が自分でもおどろくほどうまくなった。 次に,文がうまく長くかけるようになった。 もちろん作文でも長くかけるようになった。 そして,漢字をたくさんおぼえた。 それは,日記の中で,日ごろつかわない字でも日記だと文の中でいろいろつかうので,すごくおぼえられた。 あとひとつは,自分で思っているのだが,考える力がついてきたと思う。 それは,だいなどでもいろいろ考えて,文でも,うまく書くために,考えたりしているので,自分では考える力がついたと思った。 これがぼくが日記を書いていて,いいと思ったことだ。−−− |
−−−がんばったといえば,もう1つ,日記です。 4年生のころ2,3行くらいで内容は,「何々をしました。楽しかったです。」でした。 今は,たとえをつかったり工夫してくわしくかいている。 5年生の最初の日記は,ただ長いだけで,工夫がなかった。 まるの量も6まるくらい。 わるいときは2まるか1まる。 こんな日記は,4年生のころと同じだった。 それから「今日」という文字をつかってはいけないというきそくもでた。 ふれあい(学級通信)にでた日記もみているとみんな工夫している。 とてもすごい。 それをちょっとまねしてかくとなんとすごいまるの量。 ぼくの書いた字がみえないくらいだった。 今では10まる11まるくらいです。 いろんな科目より,この2つをがんばった。 それは,初めてしたことや,ちょう戦したことだからです。 5年生は楽しかったです。−−− |
この学年を担任した年の通信で,
日記について16回にわたって教師の考えを伝えていったものがあります。
その内容をこれから紹介していきます。
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