日記の返事



    「日記で (その2) 2月13日 69号

 「きょう,おじいさんがしにました。」 
   (そう,よかったね。)

「 」の中の言葉は,ある小学生の日記の一部分です。
( )の中の言葉は,その日記に赤ペンで書かれた,教師の言葉です。
この話は,私がこの小学校に転勤してきた当時に,同僚の先生から聞いたものです。
なぜ,このようになったのか。
別に,この教師の気分が悪かったり,子どもとケンカしていた訳ではありません。
もし,そうだとしても,これはひどすぎます。
実は,この教師は,いつも日記を見るのが面倒だったので,内容も見ず,同じ返事ばかりを書いていたのです。
その返事というのが,
「そう,よかったね。」
だったというのです。

「日記の返事」というものは,「なぜ日記を書かせるのか」という教師の考えによってビミョーに違ってきます。
一番多いと思われるのは,いわゆる,「交換日記」タイプで,私もよく使います。

  例1
  (児)「今日,チューリップの花がさいていました。
      とてもきれいで,私はこの花が大好きです。」  
  (教)(先生も,チューリップは大好きな花です。
      もう春ですね。)

お互いに自分の気持ちなどを書いて,対話していきます。
子どもは気楽に書いてきますし,教師も楽に,比較的短時間に返事を書けます。
しかし,もっと楽なタイプもあります。



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