「日記で (その4)」 2月18日 73号
−書く意欲−
日記で (その3) −シャボン玉−
例2
「今日,シャボン玉をつくって,遊びました。
シャボン玉をとばすと,屋根までとびました。
屋根までとんだら,こわれて消えました。
風がふかなかったらいいのにと思いました。」 |
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前回,「交換日記」タイプの長短についてふれました。
その最後で,
「まだいい方です。」
と書きました。
これは,どういうことかといいますと,「交換日記」タイプでは,まだ,書き手の子どもに,
を持たせることができるからです。
自分が「A」という内容について書いてくると,それに,教師から,「先生も(A)だと思うよ。」とか,「先生は,(B)だと思うな。」のように,ある反応が返ってくると,書き手も返事を見るのを楽しみにします。
1つの話題を子どもが日記を通して提供し,それに教師が自分の意見を返していくことで,両者が向かい合う形になります。
(児)→→→→(日記)←←←←(教)
お互いに何か新しい見方,考え方を得られることが,次も書こうという意欲につながるのです。
交換日記が長く続く時は,こういうパターンの時です。
「もっとひどいタイプ」というのは,この「新しい見方」の得られにくい,「追従」タイプとでも言うもので,(例2)の日記に対しては,次のような返事になります。
例3
家にかえってからシャボン玉で遊んだんだね。
屋根までとんだらこわれてしまったんだね。
風がふかなければ,もっと遠くまでとんで行ったかもしれないね。
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