日記の返事


   「日記で (その9)  2月25日  79号
             −いっしょに−
 
    例7
  AさんとBさんとCさんとDさんといっしょに遊びました。    
  おもしろかったです。

こんな日記は,ある意味では,とてもすばらしい日記です。
この日記からは,友達に囲まれた,生き生きとした楽しい生活が伝わってくるからです。(「いっしょに」から)
子どもは,作家になるために,日記を書くわけではありません。
文章力をつけることが主な目的でもありません。
少なくとも,
  一人ぼっちの世界を,飾り言葉をいっぱいつけて,言葉巧みに描いた   
ような日記より,例7のような「日記」の方が,学校教育では望ましいものでしょう。
学校で行うべき,「日記指導」とは,何よりもまず第一は,
  子どもの生活の変革をめざすもの  
であると思います。
「生活」の中身が,「自立」であったり,「社会性」であったりするわけです。
子どもの生活の様子を日記を通して教師が知り,それを,その子への取り組みに生かしたり,学級全体の問題として取り上げたりしてもいきます。

以上のようなことを気にしながらも,なお,「日記文」自体をも変えていきたいのです。
当然,その理由もあります。




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