要約討論
(1999年10月25日)

−−−− 説明文の学習で −−−−

 このままの活動を人類が続けていれば,地球の環境は悪くなる一方で,その結果,人類が永遠に生きていけるかどうかさえあやぶまれているのである。言いかえれば,わたしたちの生活を支えている便利さと引きかえに,地球が重い病気にかかり,最終的には人類自身に,大きなわざわいがおよぼうとしているということができる。

上の文は,国語の教科書にある説明文「一秒が一年をこわす」の8段落目の文です。
ここまで段落の要約をしてきて,ここで意見が2つに分かれました。
その2つとは,

(ア) 人類がいきていけるかどうかあやぶまれている。

(イ) 人類に大きなわざわいがおよぼうとしている。

というものでした。
そこで,どちらを要約とするか,討論になりました−−−−



「『最終的には』と書いてあるので,(イ)の方が大事だと思います。」
「『言いかえれば』と書いてあるので,この2つは,どちらも同じことが書いてあるんだと思います。」
「私も2つは,同じことだと思います。『最終的には』は,前の文の『その結果』と同じ意味で使ってあるんだと思います。」
「だから,前の文の『地球の環境は悪くなる一方』と『地球が重い病気にかかり』がつながるんだと思います。」
「そして,『その結果』の後の(ア)と『最終的には』の後の(イ)がつながって,2つは同じぐらい大事なんだと思います。」−−−−



この間,約5分ぐらいの短い間の討論でしたが,見事に段落の構成を読み取り,満足した様子で,この後,
「高校生のような勉強ができた。」
という声が聞こえてきました。


(通信枠外の一言)
自然に,流れるように,説明文の構成を読み取っていった5・6年生。「難しかった・・・」と言いながら,満足した笑顔を見せていました。




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