10つぶのモミが
(2001年10月23日)

 5月に一人10粒のモミから始めたバケ田での米作り。自分の10粒からいくつの米ができるか予想した数は,100粒から6000粒までいろいろに分かれました。
 そして,10月に実際にできた米の数を一人一人数えてみましたが,これが大変でした。休み時間を使って,約1週間かけて数えていきました。

 その数の平均は,2828粒でした!
「いやー,すごいねェー。」
と,感心している時はまだその後の苦労に気付いていませんでした。

 その苦労とは,

  「もみすり」

です。いろいろな方法を試して1時間にできたのは,おちょこ1杯分!!
 なにしろ初めての取り組みで,ある団体のHPで紹介されていた通りにお椀にモミを入れてボールですればもみすりができるものと安心していたら,実際にはその方法ではカラは取れないのでした。

 どうしたものかと,(このあたり,教師の方の「問題解決力」が問われるなァと,しみじみ「総合的な学習」の奥深さ?を実感させられていました。)その日家に帰ってふと気付いたのは,

 
「すりばち」です。
 家に持ち帰ったモミをそれですってみると,これが面白いようにうまくいくのです。

 早速,次の日,学校に持って行ってみんなで「もみすり」の続きをしました。今度は1時間で全員分のもみすりが済みました。
 すりばちですった後は,もみがらを取り除かなければなりません。まず最初に思いついたのは,口で吹いて吹き飛ばす方法です。しばらくもみすりをした後吹いていましたが,そのうち一人がもみすりをしている間に,もう一人が横から吹くという合理的な方法を考え出しました。
 その後,
「先生,うちわを貸して下さい。」
ということで,途中からは口で吹く代わりにうちわでカラを飛ばしながらのもみすりになりました。

 どの子も体中もみがらだらけになりながら,楽しく(?)もみすりが終了しました。

 さて,次は「精米」です・・・



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