「やまなし」授業記録 4
(1992年10月20日)

前回,第2次の1時間目の授業記録を紹介しました。
これは,その時の板書を写したある人のノートです。

(10月15日,第2次の2時間目)
 前時の最初に「底が見えるのだから」という意見がありました。そこで,この物語の視点はどの位置にあるのかを問いました。すると,次の3つの意見が出されました。


                     (ウ)

水面
    谷川
                     (ア)

底            ↑(イ)
 この中で,(ウ)の意見は,理由がはっきりせず,(ア)か(イ)のどちらかということになりました。
 そこで,(ア)と(イ)について,それぞれ,そう思う根拠を出し合いました。


C,「谷川の底を写した」と書いてあるから,(ア)の位置だと思います。
C,でも,あわが上っていくのを見るんだから,(イ)だと思います。
C,「ななめに上の方へ上って」というのは,(ア)の位置にいて,目の前を通って上に上って行ったのだと思います。
C,底でもかには見えると思います。

T,どうも,(ア)と(イ)ははっきりしないようです。では,とにかく視点が水の中にあると考えられる理由を出して下さい。
C,かわせみが飛び込んできて,魚が上に上っていったのだから,水の中から見ている。
C,「天井」といっているのは水面のことだから,水の中にいる。
C,光のあみがのびたり縮んだりするのが見えているから。
C,7頁に「水の中に降ってきました」と書いてあって,「きました」だから。
  ・
  ・
  ・

 こうして,自然と「やまなし」の世界をはっきりとイメージしていくことができました。これも一つの目的でした。

 次回は,「かにの兄弟の会話」が問題になります。 
(通信枠外の一言)
 国語では,教材文に自分の思いを書き込んでおき,発言の準備をしておきます。「やまなし」の6,7頁の書き込みの量が多かったのは,○君,○君,○君,○君,○君,○子さん,○子さん,○子さん,○子さんでした。   



戻る戻る