総合的な学習における評価について

 校内研修で,「総合的な学習の評価」について提案した資料です。
 この学習における「評価」については,何だかよく分からない長い文章が続いていることが多いですね。
 そこを校内でイメージをはっきりさせるために,できるだけすっきりとシンプルにしたつもりです。

1,教育課程審議会答申より

「総合的な学習の時間の評価については,この時間の趣旨,ねらい等の特質が生かされるよう,教科のように試験の成績によって数値的に評価することはせず,活動や学習の過程,報告書や作品,発表や討論などに見られる学習の状況や成果などについて,児童のよい点,学習に対する意欲や態度,進歩の状況などを踏まえて適切に評価することとし,例えば指導要録の記載においては,評定は行わず,所見等を記述することが適当であると考える。」


2,評価の観点
  • 「生きる力」を育成するための評価であること。
  • 「生きる力」とは「問題解決能力」「情報活用能力」「表現能力」「豊かな人間性」ととらえる。
  • 課題追求過程,まとめ,発表のそれぞれの場面において,「よい点」「意欲,態度」「進歩の状況」の面から評価する。


3,評価の項目
  • 課題設定,解決,分析,整理
  • 情報収集,活用
  • 活動意欲,態度
  • 内容理解


4,評価の方法
  • 児童の自己評価を通して(ワークシートの活用)
  • 学習意欲,態度を通して(課題の設定,追求,解決等について)
  • 学習内容を通して(ポートフォリオの活用)
  
※「ポートフォリオ(Portfolio)」・・・紙ばさみ,折りかばん,書類入れ
   (次のようなものを綴じていくものととらえる)
     ・見学,観察記録  
     ・アンケート
     ・自己評価チェック表
     ・収集した資料
     ・各種ワークシート
     ・分析,まとめ
     ・発表原稿     
                          


「豊かな人間性」について