ある日
(2学期最後,終業式のある日に出した通信です。)

    ある日の2組
                
―その2―

 たくましさと言えばもう一人,すかっと突き抜けたたくましい明朗さを持っているのが○○さん。笑い声と笑顔の絶えない毎日である。笑顔と言えば,ニコッとした笑顔が似合うのが○○さん。おとなしそうに見えて,なかなかのしっかり者である。しっかりしていると言えば○○君。物静かな賢さと堅実さが剛健な体と大洋のような心に包まれている。(注:この子の名前に「剛健」と「大洋」の中の2文字が使われているのでそれに掛けています。)心と言えば○○君。その挨拶や返事に見られる礼儀正しさや誠実さは一生の宝物となるだろう。
 おっと,この休み中に宿題のチェックをしなければ。宿題は毎日チェックして,必ずその日に直すことにしている。宿題は,する時よりも,違った所を直す時,本当の力がついていく。漢字練習帳を開くと,きれいな字が並んでいる。これは○○さんの字だとすぐ分かる。いつもきっちりと書かれていて,漢字もよく覚えている。これは○○君の字だ。右手をけがしていても,必ず宿題を済ませる根性を持っている。手伝いもよくでき,家族を助けるしっかり者だ。今日は日記も提出してある。みんな書き出しの工夫や,おもしろい表現ができるようになってきた。○○さんの文章にはいつも感心させられる。言葉が生き生きしていて,独特のユーモアのセンスが溢れているよなぁ。
 と,思っているうちに,あっと言う間に大休憩が終わる。3時間目は算数。ドリルで復習などをすると,どんどん先に進んでいくのが○○君だ。図工や家庭科でも確実に素早く仕上げる器用さと賢さを持っている。式の説明を前に出てきてよくしてくれるのが○○さん。理解が早く,意欲的な学習ができる。○○君は誰もできないような活用問題を解いたことがあった。センスと閃きが数学の世界では必要とされる。公開研究会の日に,面積の問題を黒板の前に出てきて,その場でさらさらと解いていったのは,○○君。まるで数学者のようで,かっこ良かったなぁ。かっこいいと言えば,○○さん。その時間のめあてに沿って要点をとらえてまとめることができていた。すっきりと理解できていることが分かる。
 さて,給食前の4時間目は社会だ。社会と言えば,○○君。いつも様々な社会知識を披露してくれる。この前は,北方領土のニュースを教えてくれた。
 5時間目は図工。今日も○○君は最後まできれいに細かく丁寧に仕上げている。この粘り強さにはいつも感心させられる。
 今日の最後は体育。○○君はいつも抜群の運動神経を発揮する。体の動きがリズミカルで,スムーズに流れるように見える。かっこいいよなぁ。
 帰りの会では,いつも鋭くクラスの中の問題点に気づき,課題提起してくれるのが○○さん。不正を許さない正義感の強さが光っている。

 2組との2学期が今日で終わる。来年はどんな姿を見せてくれるのだろうか。打てば響く素直さは間違いなく一級品である。



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