8月10日(金)曇り時々小雨

 AM8起床。冷蔵庫の冷凍室が突然効かなくなる。壊れたのか。いずれにしろ、中のイカやアワビなどナマ物がダメになってしまう。こんなとき、近くに大型量販店がないのがツライところ。近所の電気屋じゃラチがあかない。娘と二人、ドライブがてら、田名部へ出発。お昼頃到着し、一軒の電器店に入るが、大間方面の配送は木曜と日曜日しかやってないという。そんなの待ってられないので、もう一軒の量販店「上路電器」に行く。「今、人手が足りないので、荷物を下ろすときに手伝ってくれれば午後にクルマを走らせます」と店長さん。了解して元来た道を引き返す。

 途中、大間の展望台に寄る。この前火事で焼けてしまった所だ。行くのは初めて。霧雨が降っているので記念撮影をして早々に引揚げる。
 PM3。ようやく冷蔵庫到着。デカいヤツだが、今は値段もかなり安くなった。荷台から降ろして据え付けるのを手伝う。

アユとりPM4。子供を連れて川へ。川下に鮎が群れをなして泳いでいるので、「それじゃ、鮎でも」と、本家から鮎採りの網を借りてくる。しかし、去年の網らしく、ところどころ破れていたので、大間まで網を買いに行く。昔から、鮎をすくう仕掛けに使うのは女性のヘアネット。今では大間のクスリ屋さんにしか置いていないのだ。そこのおばさんに聞くと「もう需要もないし、今問屋から仕入れがなくなったら、二度と入るかわかりませんね」とのこと。伝統の鮎獲り仕掛けの存亡がその問屋にかかっている?

 川に戻り、下流から上流に「ネット」を持って移動。雨で水かさが増しているので、このネット漁法はいまひとつ不調。浅瀬でなければダメなのだ。

 子供にいいとこを見せようと、ネットを操る手に力が入る。「ブルルンッ!」という手応えにネットを上げるとなんと飛びこんできたのはクサフグ。海が近い河口なので、フグが遡ってくるのだ。しかもウヨウヨいるので、かかることかかること。いっぺんに2匹入ることも。鮎が入らずフグばかり飛び込んでくる。しかもフグの鋭い歯で網を切られ、すぐに大きな穴が空いてしまう。持っていった糸で修繕するも追いつかない。最後にたった1匹だけ鮎ゲット。ああ、あの鮎獲り少年の日々はどこへ行ったのだ。く、悔しい〜。娘は呆れて帰り、息子はバケツの中のフグと遊んでいる。30分、奮闘空しく、鮎一匹で家路につく。父が「なんだ、ヘタクソだなぁ」と一言。そういう父はネットで鮎獲りしたことがないのだ。

夕食時、獲った鮎を塩焼きにするも、息子は「かわいそう」と口にしない。都会(といってもサイタマだが)育ちはあかん。

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