長野電鉄1000系「ゆけむり」試乗会

 2006年11月4日、小田急電鉄がらやってきたロマンスカーこと、長電1000系「ゆけむり」の試乗会が行われました。児汰朗とパパはこの試乗会に応募し、抽選の結果試乗会に見事当選して試乗できることになりました!

 長野電鉄では、2005年(平成17年)に小田急電鉄より10000形(HiSE)の無償譲渡を受け、日本車輌製造において編成短縮(11両→4両)と内装改造などを行い、翌2006年(平成18年)4月17日に入線、12月9日より運行を開始する予定です。列車愛称は総数2,992通の公募により、3月17日に「ゆけむり」と決定しました。1号車と4号車の両端に前面の傾斜角度が37°のシャープなイメージの「展望席」を設置し、展望席以外の車輛は床面の高いハイデッカー構造で、連接台車が特徴です。

 長野駅で受付をすると、なんと試乗会の記念品の進呈。沿線各地のお土産や案内、長野電鉄では珍しい1000系「ゆけむり」の案内パンフレットもありました。

 試乗会は長野駅を出発し、通常ダイヤをぬって時折駅に停車しながら湯田中へ向かいました。座席は指定で私たちは1号車の9A・9B席です。展望席は走行区間で区切り交代制で座ることができました。行きは信州中野−湯田中間、帰りは小布施−須坂間で展望席を楽しむことができました。

 とにかく車内は走行中でもとっても静か!長野駅に向かうときに2000系に乗って行っただけに、その差は歴然。恐らく客室直下に台車がない連接台車であることや、台車自体が鋼板溶接アルストムリング式軸箱支持形空気バネ台車で、粘着性向上で走行騒音を低減させる踏面清掃装置の採用や、台車の有るデッキと客室との間に間仕切りがあること、ハイデッカー(床が高い)ためではないかと思われます。まるでJRの特急電車に乗っているような快適さでした。
 座席は長電初のセパレートのロマンスシート。センター仕切りはなく、リクライニング機構はありません。通常の状態でバックレストには傾斜がつけられています。各シートは回転させることができ、進行方向に向けたり、ボックスにもなります。折りたたみ式のテーブルもあり、長野−湯田中約1時間の旅をお茶などを飲みながら楽しめそうです。

 さて、注目の展望席ですが、180°のパノラマビューは圧巻。たわわに実ったリンゴ畑の中を走り抜ける景色は、まさにジョイフルトレイン的な観光特急列車として信州の景観を満喫できるすばらしいものでした。通勤時間帯に運行されるとサラリーマンの疲れを癒すシートとなりそうです。

↑今回の試乗会当選通知 兼 試乗会参加証。
↑試乗会に配られた「ゆけむり」のパンフレット。
↑試乗会に向かう前の「ゆけむり」
↑長野駅で待っていると、まもなく引退の2000系が並びました。
↑長野駅に今回試乗する「ゆけむり」が長野駅2番線に入線しました。
↑とても都会的なデザインです。
↑車番号は小田急当時より1ケタ少ない4ケタ+長電の社紋。
↑座席位置が高いハイデッカーは、座ってもホームの人の顔の位置と同じ目線です。
↑行き先表示はなく、「ゆけむり」表示です。
↑車内は大きな窓にゆったりロマンスシート。特急って感じがします。
↑センター通路にはカーペット。荷物棚も上げ下ろしに無理のない高さです。
短い車体長を4両連ねている編成のため、1両あたりの車内空間は非常にコンパクトに見えます
↑今までの運転席視線の展望席は開放かがあり快適です。
↑1000系の大きな特徴、連接台車。車両間も非常に狭くコンパクトです。左ドアは車掌室。右ドアは乗客昇降口。
↑車窓は大きいので眺めが良く、日差しがたっぷり注がれます。必需品となるか、サンシェードはカーテン、新鮮です。
↑ボケちゃいましたが、テーブル下には栓抜きが設置。今となっては栓のある飲み物はペットボトルに変わり、無用の長物・・・
↑テーブルは窓側からの折りたたみ式。試乗会では湯田中駅で山之内町から温泉饅頭の差し入れがありました。
↑ヘッドレスカバーは「NAGADENN」の文字。長さが足らず、ゆけむり仕様ではありません。恐らく長電観光バスの物と推察。
↑展望席からの眺め!景色が正面から迫り、左右に流れていきます。
↑展望席3列目に乗車。(森川さん撮影)
↑帰りの展望席は最後部。
↑運転手気分です。
↑ちなみに湯田中駅はミニスイッチバックの廃止で1車線化。
↑湯田中駅に入線した「ゆけむり」新しいホームは緩いカーブの直線化。こちらの1番線は車両とは離れており昇降を前提とはしておらず不可。
↑2階にある運転席の出入りは、展望席後ろの所から。秘密基地への入口のようです。
↑須坂駅にて
↑信州中野にて。1000系「ゆけむり」の赤は小田急オリジナルの赤より明るい金赤、長電レッドです。

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