子供の世界

UGO_UMA



天才

一年生になる子はだれでも、ちゃんと言葉をしゃべる。
そんなことあたりまえジャン。
ほんとに?
でも、これって、ひょっとして、スゴイことじゃないかしら?
生まれてから一年生になるまで6年しかないよ。
しかも、最初の1年はほとんどしゃべれないから、
実質、5年しかないよ。
たった5年で言葉をおぼえちゃうんだもの。
これって、やっぱスゴイよ。
辞書も読めないし、文法も知らないけど、
ちゃんと普通にしゃべれるようになるんだよ。
これって、やっぱ超スゴイよ。
子供って、天才ジャン!
いったいどうやって覚えるんだろう?



天才その2

ちょっと待て!そういえば、
赤ちゃんに言葉を教えるのは、
お母さんじゃないか!ということは、
お母さんの教え方にスゴイ秘密があるのだ!
お母さんと赤ちゃんをじっくり観察すれば、
どうやったら身に付く言葉が覚えられるのか
よ〜く解るはずであ〜〜る!
俺って天才じゃ〜!ガハハハハ〜〜!
よし、次の論文のテーマはこれにしよう!
・・・・・・(^_^;)・・・・・・

これって、言葉だけなのかな〜。ひょっとして、
子育て全部に当てはまるんじゃないのかな〜。
いや、ちょっと待て!子供に限定する必要は?
そうだよ!きっと大人も同じだよ!
よし、論文のタイトルが決まった!
「幼児の言語習得方法に潜む学習原理」
ムフフフッ!なかなかかっこいいタイトルじゃ!
(^o^) (^_^)v (^_^;) (-_-;) (^_-)



子供の能力

幼稚園ならこれくらい、1年生ならこれくらい。
大人達は子供の能力を年齢で決めようとするけど、
それって、ぜんぜんおかしいよ。
子供って、ものすごい能力をもってるよ。
場合によっては大人をはるかに凌ぐ力を発揮するよ。
でも、いつでもその能力を発揮するわけじゃないよ。
まわりの環境がそろって初めて
子供はその力を発揮するんだよ。
だから、そんな環境を整えることが大切なんだ。
いつも明るくて楽しくて、
なんでもやってみたくなるような環境・・・



子供の世界

子供の世界は大人の世界とは全然違うよ。
理屈を考えたりはしないよ。
損得を考えたりはしないよ。
直接心で感じるんだよ。
フィーリングの世界だよ。
ママが寂しそうだと、ぼくも寂しくなる。
ママが楽しそうだと、ぼくも楽しくなるんだ。

ぼくのママはね、いつもにこにこしてるんだよ。
そして、面白いことをいっぱい教えてくれるんだよ。
だからね、
ママと一緒にいると、とっても楽しいんだよ。



集中力

ちっちゃい子は興味を持ったことにしか集中できないよ。
無理にやらせようとしても、上の空。
じゃあ、何に興味を持つの?
それはね、誰かがいつも楽しそうにやっていることだよ。
ちっちゃい子は大人の真似をするのが大好きなんだ。
お兄ちゃんやお姉ちゃんの真似も大好きだよ。

子供にやらせたいことをいつも自分でやっていると、
「わたしもやる〜!」
って言い出すよ。
そうしたら、子供と一緒に始めるんだよ。
でもね、子供は集中力が続かないから、
飽きちゃう前にやめないといけないよ。
ほぼ満足した頃合いを見計らって、
「よくできました!じょうずだね〜。」
と誉めてあげるんだよ。
しばらくしてから、また自分で同じことを始めるんだ。
するとね、子供はもっと興味を示すよ。
そうしたら、また子供と一緒に始めるんだ。
こうやって何回も何回も繰り返していると、
そのことに対する子供の興味はどんどん膨らんでいき、
集中出来る時間も少しずつ長くなっていくよ。

あせっちゃだめだよ。
忍耐強く続けないといけないよ。
それから、誉めてあげることを忘れちゃだめだよ。
これって、一発勝負だよ。
やり直しはとても難しいよ。



遊びと勉強

「遊んでばかりいないでもっと勉強しなさい!」
とおかあさんはよく言う。
でも、遊びと勉強はなにが違うの?
本を読むのは遊び、それとも勉強?
マンガが遊びで小説は勉強?
じゃあ、雑誌はどっち?
テレビは遊びでコンピュータは勉強?
歌謡曲は遊びでクラシックは勉強?
スキーは遊びで野球やサッカーは勉強?
海で泳ぐのは遊びで、プールで泳ぐのは勉強?
どうもよく解らないな〜。

おまえ、そんなことも解らんのか、この愚か者め!
自分でやりたいことをするのが遊びで、
やりたくないことをするのが勉強なのじゃ!

な、なるほど。確かにそうなってるな〜。
つーことは、やりたいことばかりやってるのが悪い子で、
やりたくないことばかりやってるのが良い子なのか?
う〜む、でも、それもちょっと変だなあ。
これじゃあ悪い子は元気いっぱいだけど、
良い子はストレスだらけじゃん。
良い子でいるのはすごく辛いじゃん。
やっぱりどっかおかしいよ。



遊びと勉強(その2)

そもそも自分がやりたいことって、いつもおんなじか?
そんなことないよ。
時と場合によってやりたくなったりいやになったり・・・・
それなら、何でもみんな、やりたくなるようにすればいい。
そしたら、何をやっても遊びになる。
オーッ、世の中、バラ色じゃ〜!

それじゃあ、やりたいと思うことはどんなこと?
・楽しそうなこと
・好奇心をそそること
・誉めてもらえること
・変化があって飽きないこと
・よく理解できること
反対に、いやになるときは?
・人に強制されたとき
・ケチを付けられたとき
・集中力が続かなくなったとき
・いつも同じで飽きちゃったとき
・よく理解できなくなったとき

よし、わかった。では、この線に沿って、
子供に”遊び”を教えてやろう!



禁句

子供にとって、パパとママはどんな人?
いつも正しい人、嘘を言わない人。
何でも出来る人、とても偉い人・・・・・

「あっ、しまった。お肉少し焦げちゃった。」
「バカだなあ、もっと注意しろよ。」
「だって、電話がかかってきたから、ついうっかり・・・」
「あっ、しまった。お風呂の水止め忘れた。」
「なにやってんだバカ。ちゃんとタイマー買ったじゃないか。」
「ごめん、タイマーかけ忘れちゃった。」

もし二人だけなら、なんでもない会話なんだけど、
こんな会話をいつも子供が聞いていたら・・・・・
子供にとって、パパの言葉は絶対に正しいんだよ。
だから、ママはバカだって本気で信じちゃうよ。
What is learned in the cradle is carried to the grave.
三つ子の魂百までも。
子供の前ではお互いをけなす言葉を口に出してはいけないよ。

パパとママはいつも偉いんだよ。そして、いつも優しいんだよ。
パパやママといっしょにいると、いつも楽しいんだよ。

夫婦喧嘩は、子供を寝かしつけてから、
別の部屋でこっそりやりましょう。(^_^;)


UGO_UMA



HOUSE   YA_R


2001.4.30 Geige


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