あかちゃんがしゃべった! おかあさんがあかちゃんに言葉を教えようとしていた。 おかあさんは毎日自分を指さしてあかちゃんに話しかけた。 「マーマ、マーマ、マーマ・・・・」 ある日、おかあさんが あかちゃんと一緒に階段のそばを通りかかると、 あかちゃんは突然にっこりと微笑み、満足げに、 「ウーショ、ウーショ、ウーショ・・・・」 と言い出した。 おかあさんはびっくりした。そして、 「えっ、なにそれ? ウーショってどういう意味???」 と不思議に思った。 その日の夜、おかあさんはあかちゃんを抱き、 「○○ちゃん、大きくなったね〜。とっても重くなったね〜。」 と満足げに話しかけた。 そして、無意識につぶやきながら、二階の寝室に向かって 階段を登っていった。 「ヨイショ、ヨイショ、オイショ、ウーショ、・・・(^_^;)」 ママのお料理 ただいま〜。 あっ、パパだ。おかえり〜! あのね、今ね、ママが晩ご飯作ってるんだよ。 おっ。今晩のおかずはお魚だな。 うん、そうだよ。パパよくわかるね〜。 だって、とっても美味しそうな匂いがするもん。 今日ね、ママとね、お魚市場に行ったんだよ。 そしてね、お魚い〜〜〜っぱい買ってきたんだよ。 ふ〜ん。どんなお魚買ってきたの? え〜っとねえ、こんくらいの細長いのとね〜、 平べったくて、おめめが並んで付いてるのとね〜、 それからね〜、おめめが大きくて赤いお魚。 それでね、平べったいお魚焼いてるんだよ。 そうか。じゃあ、今日のご飯はヒラメだな。 う〜ん。とっても美味しそう〜。 ・・・・・・・・・・・・・ パパ〜、お魚焼けたよ〜!ご飯できたよ〜! おお〜ッ、出来た出来た! おさかな、おさかな、おさかなさん♪ こんやのごはんはヒラメさん♪ おいしそうだな、おいしそうだな♪ いっただっきま〜す! う〜〜〜ん、美味し〜〜〜い! ママのお料理おいしいね〜! ママって、お料理じょうずだね〜! ・・・・・・・・・・・・・・ ママ、ショウコはどうした? もうとっくに寝ちゃいましたよ。 そういえば、さっき、なんか寝言を言ってましたよ、 おさかな、おさかな♪・・・とかなんとか。 ハハハ、そうか〜・・・・・・ ・・・・(^_^)v・・・(^_^)v・・・・ ママのお料理 その2 きょうね、ママとね、お魚屋さんに行ったんだよ。 こ〜〜〜んなに大きなお魚さんもいたんだよ。 それからね、ほそなが〜〜〜いお魚さんもいたんだよ。 そしてね、あのね、おめめが並んでてね、ペッタンコの お魚さんとね、えっとね、おめめがこ〜〜〜んなに 大きくてね、赤いお魚さんをね、買ってきたんだよ。 それでね、今日ね、ママがね、ペッタンコのお魚さんをね、 お料理したんだよ。そしてね、みんなで食べたんだよ。 パパとママはね、とっても美味しそうに食べたんだよ。 それでね、ショウコも一緒に食べたんだよ。 お魚さんって、不思議な味がするんだよ。 昨日食べたお肉とは違う味なんだよ。 パパはね、う〜〜〜ん、美味し〜〜〜い、って言ってたよ。 そしてね、ママって、とってもお料理上手なんだって! だからね、お魚さんはね、不思議な味がしたんだけどね、 と〜〜〜っても美味しかったんだよ! それでね、明日はね、大きなおめめのお魚さんをね、 食べるんだって。 と〜〜〜っても美味しいんだって! ティシュ あっ、こんな所に箱がある。 真ん中から白いひらひらが出ている。 これ、何だろう。ちょっと引っ張ってみよう。 あれ、白いひらひらが取れたぞ! そして、中からまたひらひらが出てきたぞ! おもしろ〜い! よし、もう一回引っ張ってみよう。 おっ、また取れたぞ。 そして、またひらひらが出てきたぞ! ギャハハハ。こりゃおもしろい! もっと引っ張ってみよう・・・・・ ・・・・・(^o^) (^O^) (^o^)・・・・・ あっ、ひらひらが出てくる箱だ! ママ、ぼくこの箱知ってるよ! 白いひらひらがいっぱい出てくるんだよ。 すっごくおもしろいんだよ! ・・・・・(^_^) (^_^) (^_^)・・・・・ 親子連れ 特急を待つ列の中に、 3才位の女の子を連れた夫婦がいた。 とてもかわいい女の子で、おかあさんも美人。 「電車、まだこないね〜」 「うん」 「待ちくたびれちゃったね〜」 「うん」 「そうだ、チョコたべようか?」 「うん!たべる、たべる!」 おかあさんは一口チョコを鞄から2つ取り出した。 「はい!これ、○○ちゃん。これ、ママね。」 「うん、ありがとう。」 二人はチョコを包み紙から出して、 おいしそうに食べ始めた・・・・・・ おかあさんは包み紙をホームに捨てた。 女の子も迷わずにポイッと捨てた。 隣にいたおとうさんは、しらん顔。 ・・・(-_-;)・・・ 幼稚園児 ユウくん、それさわっちゃいけませんよ! ユウくん、こっちへいらっしゃいッ! ママがさわってはいけませんっていったでしょ! ・・・バブバブ〜・・・ ユウくん、だめでしょ、そんなことしたら! ママーッ、ママーッ! あら、カズくん、どうしたの? ユウくんがねえ、ゆうこときかないんですよ! さわってはいけませんって言っても、 ゆうこときかないんですよ! それはこまったねえ。 ユウくん、こっちへいらっしゃい! おやつあげますよ。 ・・・バブバブ〜・・・ ・・・なんか変だなあ・・・ カズくん、男の子なのに、 女の子みたいな喋り方してる。 というより、ママそっくりだ! ほんと!おかしいくらいそっくり! つーか、どれが誰の言葉か、 よくわかんないジャン(^^;) 子供って、親のまねして育つんだ! 言葉から、しぐさまで、すべて! 子供はこわいですよ〜! よ−−く見てますよ、 親の一挙手一投足すべてを! お勉強 パパはえらいですよ! いつもいつも、お勉強してますよ! 休みでもお勉強してますよ! ・・・・・・・・ カズくん、なにしてるの? うん、お勉強してるの。 まあ、カズくん、えらいねえ。 あら、これ、マンガじゃない! これ、どうしたの? パパの部屋から持ってきたの。 パパのお勉強の本だよ! ・・・(^_^;)・・・ しまった!ヤ、ヤバイッ (-_-;) テーブル 「こら、真吾。テーブルは物置じゃないぞ。 ノート置きっぱなしにすると、捨てられちゃうぞ。 ちゃんと自分の部屋に持って行きなさい。」 「は〜い。」 「おい、恵理子。このウォークマンおまえんだろ。 テーブルに置きっぱなしにしとくと捨てちゃうぞ。」 「へいへい」 「ママ。買い物袋、出しっぱなしになってるぞ。 なんだ、肉や牛乳も入ってるじゃないか。 はやく冷蔵庫に入れないと、腐っちゃうぞ。」 「あっ、忘れてた。すぐしまいます。」 「ったくもう。どいつもこいつも散らかすばっかで、 ちっとも片付けようとはしないんだから・・・」 −−数日後−− 「ママ、わしの手帳見なかったか? 昨日電話した後、テーブルに置いた ような気がするんだけど・・・」 「あら、自分の部屋に持ってったんじゃないの?」 「えっ、いや、その、相手が出なかったから 後でもう一度・・・・・ブツブツ・・・・・」 さて、一番の散らかし屋はだれでしょう? ショウタロウ 一家揃ってマンガレストランへ食事に行った。 お姉ちゃんのショウコ(当時小3)は注文も そこそこにマンガの棚へ飛んでいった。 「ショウコちゃん何食べるの?」 と聞いても、本人は上の空。頭に来たママは 「こら、ショウタロウ!ちゃんと注文しないと ごはんなしにしちゃうぞ!」 と怒鳴った!ショウコはマンガを2冊抱えると やっと戻ってきて、なんとか無事に注文が済んだ。 妹のヒロちゃんと弟のタイくんはお行儀よく すわって食事をした。けれど、ショウコは 相変わらずマンガに夢中。ママはいらいらして 「こら、 ショウタロウ! 食べるときぐらい マンガを読むのはやめなさい!」 と、ずっとおかんむりだった。 やっと食事が済んで帰ろうとすると、 ウエイトレスのお姉さんが子供たちに ペロペロキャンディをプレゼントしてくれた。 ショウコとヒロコにキャンディを手渡してから、 「はい、 ショウタロウ 君!」 と言ってタイくんにキャンディを手渡した。 えっ、ショウタロウ??? タイくんはきょとんとした顔をしながら、 とりあえずキャンディをもらって レストランを出てきた・・・・・ 少しレストランを離れたら、もう我慢できない! クッ、クククッ、グゥワハハハハハ〜〜 タイくんが ショウタロウ になっちゃった! はずかしくないの? ママ「タイくんは1年生になったんだよね。 もう赤ちゃんじゃないよね。 だから、今日からは一人で寝ようね。」 タイくん「うん、一人で寝る。 僕はもう赤ちゃんじゃないもん!」 その日から、タイくんはママの隣にお布団を敷いて 一人で寝るようになった。 でも、やっぱりママのお布団が恋しいらしく、 時々寂しそうにママを見つめることがあった。 ママにはタイくんのそんな気持ちが分かったけれど、 そんな時にはいつも、こう言って聞かせていた。 ママ「タイくんはもう大きくなったんだよね。 ママと一緒に寝るなんて恥ずかしいよね。」 タイくん「僕は赤ちゃんじゃないもん。 一人でも寝られるもん!」 それから何週間か経ったある日、 パパは長い出張から帰ってきた。 パパ「今回の出張は長くて疲れたよ。 だけど、とにかく無事に終わってやれやれだ。 ママ、色々話もあるし、今夜は一緒に寝よう。」 その話を聞いたとたんに、 タイくん「パパ、パパはもう大人でしょ。 ママと一緒に寝るなんて恥ずかしくないの?」 パパ「・・・???・・・」 ママ「・・(^_^;)・・(;^_^;)・・」 おむすびころりん 今日は子供の授業参観日。 授業は国語で、おむすびころりんの話が出てきた。 先生「ねずみたちは、転がってきたお結びを見て、 どう思ったでしょう。はい、真吾君。」 真吾「え〜っとぅ・・・ 泥だらけで汚いと思った。」 先生「違うでしょ!とても美味しそうだと思ったんでしょ! ねずみたちはみんなで喜んで食べたんでしょ!」 真吾「・・・だって〜、落としたおにぎり食べるとママに叱られるもん・・・」 な、なるほど。真吾君にも一理あるなぁ。 「違うでしょ!」の一言で片付けちゃっていいのかなぁ・・・ 子供の視点を無視することになるよ。 っていうか、 もっと現実に合ったお話にした方がいいんじゃないの? |