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水ノ戸沢

みずのとさわ
登山日 2011年 9月11日 パーティ H氏 参考書籍 奥多摩 大菩薩 高尾の谷123ルート
工程 林道終点(出発)[8:54]〜F2[9:10]仕事道橋1[9:46]〜仕事道橋2[10:12]〜F7[10:53]〜F8[11:20]〜源頭部[13:30]〜湯久保尾根[13:47]〜御前山[14:10〜14:45]〜林道に下山[16:25]〜境橋バス停[17:46]
(途中沢登中に小休止有)
今回は久しぶりにH氏との沢登りとなった。(前回は2月の千葉の梨沢)
選んだ沢は水ノ戸沢で、水量が多い沢です。
泳ぎやシャワークライミングを想定し、ザックの中は防水仕様になってます。
武蔵五日市からタクシー利用で、林道の途中まで入り、途中から終点まで歩く。
身支度を整え、いざ水ノ戸沢へ!!
林道から降りるとすぐにゴルジュの中となり、2m滝+2m滝+3m滝となる。
沢は予想以上の水量だったが、水と遊ぶ気満々なのでじゃぶじゃぶ進む。
陽も差し込みいい雰囲気だ。
F1を越え、F2のナメ滝を越えると、沢の中にホンダ製の小型運搬機が水没していた。
上部にワサビ棚があるようなので、仕事道を通過中に誤って落下したのだろうか…
入渓付近 F2 ナメ滝
水没した小型運搬機
F2から10分程で、F3となる。
F3はシャワークライミングとなるが、水量が多く登るのは困難なので、手前の滝から巻くことにした。
巻き途中に枝沢に綺麗な滝が流れ落ちているのを見ることができた。
F3手前の滝 枝沢の綺麗な滝
F3上部から
F3上部から5分程でボサ(枝が川を覆うように生い茂る渓相)や倒木地帯となる。
辛いボサ地帯を越えると仕事道の橋が沢にかかっている。
記録によると、ここから次の仕事橋までボサ地帯のようなので、仕事道を歩いて行く手段もあるが、あえて沢を歩いて行く。
沢は、ボサ地帯だったり、無くなったり、またボサ地帯だったりが繰り返される感じだ。
自分はあえて深い部分に飛び込んだりして水と遊びながら進んだので気分転換はできるが、流石に飽きてきた。
次の仕事道の橋の先もボサ地帯だったり、無くなったりを繰り返すが、先ほどまでと比べればいい方だ。
辛いボサ地帯
入渓して2時間ほどで、F7に到着した。
ここがこの沢の核心部となる。
F7は記録では2段10mだが、どう見ても3段の滝だ。
1段目は容易に越えられるが、2段目は水量が豊富だったためへつって進む。
自分はこのへつりは厳しいと感じたので、横の斜面を越えた。
問題は3段目の滝(7m)だ。
ここは下記写真のように完全にシャワークライミングとなる。
H氏は見事なシャワークライミングで越えていくが、自分はうまくいかない。
というのも、今までここまでの水量をシャワークライミングした経験が無い&ホールドが見つからない&滝の水圧が辛すぎる&寒い ようするに明らかな技術不足だ。
何度も試みるが、弾き飛ばされそうな勢いのある水を浴びた状況ではまともに息もできない。
また水の冷たさから体力がどんどん低下していく。
最後はH氏にお助け紐を出して頂き引っ張り上げて頂いた。
我ながら情けない。
F7 2段目のへつり F7 3段目のシャワークライミング
F7上部で小休止後、少し進むとF8となるが問題なく突破した。
通常ならこの辺りから水量が減ってくるものだが、相変わらず水量が豊富だ。
ワサビ田の間を通り抜け、いくつかの滝を越えていくと、奥の二俣となる。
まだ水量が豊富だが、少し登ると源頭部となり水は姿を消した。
ここから10分程度で藪漕ぎもなく湯久保尾根(登山道)に到着した。
いつもこうだといいのだが。
F8 まだまだ水量が豊富
源頭部付近
たどり着いた湯久保尾根から30分程度で、御前山山頂となる。
ここで昼食を取り、まだ歩いたことがなかった体験の森経由の栃寄森の家方面に下山した。
境橋バス停に付いた頃には辺りが暗くなっていた。
今回の沢登で身に染みた技術不足を少しずつでも解消していかなければと思いながら帰路についた。
栃寄の集落と石尾根 光芒