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八ヶ岳 [阿弥陀岳・赤岳・横岳・硫黄岳]

やつがたけ [あみだだけ・あかだけ・よこだけ・いおうだけ]
2805m ・ 2899.2m ・ 2829m ・ 2760m
登山日 2012年
8月25・26日
パーティ 2人 (Y氏) 参考書籍 山と高原地図
工程 1日目:美濃戸口[0805]〜南沢〜行者小屋[1015〜46]〜中岳のコル[1144]〜阿弥陀岳[1223〜40]〜中岳[1324]〜赤岳[1447]〜赤岳頂上山荘[1450]
2日目:赤岳頂上山荘〜赤岳[0609〜20]〜赤岳展望荘〜地蔵の頭[0709]〜横岳[0813〜24]〜硫黄岳[0922〜31]〜赤岩の頭[0948]〜赤岳鉱泉[1028]〜美濃戸口[1155]
※岩場等順番待ち・小休止等の時間を含む
1日目
前日にY氏宅に宿泊させて頂き、早朝に出発!
首都高や中央道は多少混んでいたが、順調に進みます。
天気は快晴で途中アルプスの山々を望むことができました(^-^)
美濃戸口バス停の駐車場に駐車して歩いている人もいるが、奥の山荘まで行けるという事で林道を進む。
この林道は、凸凹が多いので車高が低い車は厳しいと思う。
山荘の駐車場には既に多くの車が止まっており、案内人があちこち指示して隙間に駐車する感じでした。
身支度を整え出発!
今日は行者小屋経由で赤岳を目指すので、南沢コースを進みます。
このコースは、展望が無い森の中を歩く感じです。
南沢沿いを進んだり渡ったりしながら進んでいくとやがて水の流れが消え、白河原(水が涸れた広い河原)に出ると目の前に横岳が現れる。
展望が無かった分とても嬉しかった!
横岳や赤岳が見える白河原や樹林帯を交互に歩いていくと行者小屋に到着!
Y氏は小屋で早めのお昼を食べるそうなので、ここで大休止。
小屋前の休憩場も混んでいるし、テント場も様々なテントが張られている。
改めて人気の高さを感じました。
南沢コースの樹林帯 白河原に出ると目の前に横岳が
時間的余裕と天気が安定しているのでY氏と相談し、直接赤岳を目指さず、阿弥陀岳経由で行くことに決め、行者小屋を出発。
地蔵尾根との分岐後、すぐに樹林帯へ入るため展望はあまりきかなくなる。
ジグザグに登っていくと、樹林帯を抜け見晴らしがきく道となり、赤岳から横岳・硫黄岳へ続く稜線や先程訪れた行者小屋を望むことができました。
また足元に目を向ければコバノイチヤクソウ等が咲いています。
出発時に比べ雲が多くなってきており、横岳の稜線が雲で覆われてきているが、天気の崩れは心配なさそうです。
行者小屋から1時間位登ると、中岳のコルに到着。
ここからの眺めはとても良く、赤岳・横岳は勿論、富士山や権現岳・編笠山方面を望むことができました。
中岳のコルから阿弥陀岳山頂への道は、梯子や岩場を登っていく感じで、崩れやすい岩や浮石が多い。
その為、落石を発生させないように注意する必要がありました。
また梯子等ではその都度順番待ちが発生するので、見た目以上に時間がかかる。
急いでも仕方がないので、周りの景色を眺めたり花々の写真を撮りながら待ち時間を過ごしました。
途中岩場をよじ登っていく箇所があったが、問題にならないレベルだった。
到着した阿弥陀岳山頂からの展望はとても素晴らしい。
権現岳・編笠山方面、中岳から赤岳そして横岳、硫黄岳へ続く稜線や、諏訪市や諏訪湖や周りの山々を望むことができました。
中岳のコルからの眺め 阿弥陀岳山頂を目指し岩場を登っていく
阿弥陀岳山頂から諏訪市を望む 赤岳・横岳を望む
山頂から中岳のコルまでの下りは 登りよりも落石を起こす危険性が高いので足元を確認しながら下っていく。
中岳のコルから赤岳へは、中岳を登ってから下りそこから赤岳山頂を目指し登っていく。
赤岳山頂へ続くザレ場のジグザグ道は長いので、ペースを落とし周りの景色やコマクサなどの花々を楽しみながらゆっくり登っていく。
阿弥陀岳から見えたジグザグ道が赤岳を回り込む形となると、キレット分岐となります。
キレット分岐からは、今までのザレ場とは異なり岩場を登っていく形となるが、鎖が数多く設置されているので、急がず足元を確認して登っていけば大丈夫。
ここでも順番待ちとなるので、岩肌に咲くチシマギキョウ等をじっくり見たり撮りながら登っていく。
岩場を登りきると赤岳山頂に到着。
雲の中のため、周りは何も見えない。
それでも混んでいる山頂を通過し、頂上山荘へ。
当日は予約者だけで満室で、キャンセル待ちの人がいるぐらい賑わっていた。
受付後、しばらく待たされてから寝床に案内された。
山荘の中は空気が良くない為か頭痛がしてくるので、荷物を置き外に出る。
先程までは一面真っ白でしたが、雲が流れている為、時折阿弥陀岳などの山々を望む事ができました。
さらにハイマツを見てみるとホシガラスを発見!
ホシガラスを見るのは四阿山ぶりだが、白と黒の模様も綺麗だし、目も可愛い。
マツボックリを採っては、巣に運んでいるようです。
鳥見を楽しんだ後は、晩飯です。
晩飯後に夕焼けを見るために外に出たが、雲が厚くなっているようで見えない。ただ時折雲の間から、光が差し込む風景は幻想的だ。
そんな中、イワヒバリを見つけることができました。
イワヒバリは初めて見ましたが可愛らしい鳥さんです。
日暮れ後に雲が一時的にはれて景色を楽しめたが、すぐに雲に覆われてしまった…
仕方がないので、夜中に期待して早めに寝ることにしました。
中岳からの眺め 赤岳山頂へ続く道
山頂に続く岩場 希望の光
雲の合間から
2日目
真夜中に目が覚めたので、窓から外を見てみると星空が見えた!!
すぐに準備しておいたカメラ等を持ち静かに外へ。
夕暮れ時に覆っていた雲が無くなり、空は満点の星空!
天の川や流れ星も見ることができる想像以上の光景が広がっていた。
周りを見ると既に何人かが星空を撮影していた。
自分も早速撮影を始めるが、中々難しい。
赤岳と星空 満天の星空と天の川
横岳と 阿弥陀岳と満天の星空
空の色合いが変わっていく風景が好きなので、日の出1時間前に再び外へ。
既に数人の方が日の出を待っており、日の出が近づくにつれ、その数が増えていく。
また展望荘に宿泊していた方々も日の出を見るために登ってきているようだ。
そして日の出の時が訪れた。
日の出の美しさもあるが、朝日に照らされる山々はとても綺麗だ。
夜明け近づく空 日の出
横岳と日の出 朝日に染まる横岳
自分は朝ご飯を用意しているので、阿弥陀岳の頂が日の出に染まっていく姿を見ながら食べるという、最高の時間を過ごせました。
Y氏と合流後、まずは赤岳山頂へ。
赤岳山頂からの景色は素晴らしく、北・南アルプス、富士山等数多くの山々を見ることができました。
山頂からの景色を楽しんだ後は、横岳へ向かいます。
まずは展望荘まで下り道。
横岳へ向かう人と赤岳へ向かう人が交差するので、少し進むだけでも時間がかかる。
またガレ場になっている箇所が多いので、落石を発生させないように注意して下っていく。
展望荘から横岳へ続く稜線は、複数の岩峰を越えていきます。
稜線はタカネツメクサなど数多くのお花が咲いているし、周りの山々を楽しみながら歩けるのでとても気持ちいい。
岩場が多いが、少しでも危険な箇所には鎖や梯子が設置されている。
自然な雰囲気の西上州と違い、やはり百名山であり人が多く訪れるからだろう。
何度か峰を越えると横岳山頂に到着。
阿弥陀岳〜赤岳から続く稜線を眺めたり周りの山々を見ながら一休み。
早朝の山並み 赤岳山頂から富士を望む
赤岳山頂からの眺め 空の道
タカネツメクサ 赤岳から続く稜線
赤岳と富士 横岳の岩場道
横岳山頂からの眺め 横岳から硫黄岳を望む
次は硫黄岳に向かいます。
硫黄岳は爆裂火口の写真を見て以来楽しみにしていた山です。
コマクサが咲くザレ場を下ると硫黄岳山荘となります。
硫黄岳山荘から山頂へは大きいケルンが導いてくれる。
濃霧の時は頼りになると思う。
到着した硫黄岳山頂から見る爆裂火口の絶壁は迫力がある。
雲があるため全貌は見えないが、逆に雲が雰囲気を引き立てているようだ。
山頂から赤岩の頭までは遠くからでも目立つ白い砂地を下っていく。
赤岩の頭から先は針葉樹林の中のジグザグ道を下っていく。
このあたりから酷い靴擦れをしてしまいひどく痛み辛かった。
治療したくともどんどん行ってしまうので痛みに堪えて下っていく。
赤岳鉱泉からは、北沢沿いの道です。
この道は、トリカブトやヤマホタルブクロ等の花々が多く咲き、様々な蝶が舞っている明るい道です。
堤防広場まで下ると、登山道は終わり、ここから先は林道歩きとなる。
林道歩きが飽きてきた頃、美濃戸口に到着しました。
山荘でアイスクリームを食べたり、もみの湯で温泉に入ったりしながら帰路についた。
今回の旅を振り返ると、天気に恵まれたのもあり景色も良かったし、見たかった満点の星空も見れたりと楽しい山旅でした。
次に八ヶ岳に訪れる時は、権現岳や蓼科山を登ってみたいと思います。
硫黄岳 コマクサ
硫黄岳山頂へ続く道 硫黄岳の爆裂火口壁
赤岳の頭へ 硫黄岳を振り返る