TOP



裏妙義(丁須の頭)

うらみょうぎ(ちょうすのかしら)
登山日 2012年11月18日 パーティ 2人(Yさん) 参考書籍 山と高原地図
工程 国民宿舎裏妙義[6:40]〜籠沢コース〜丁須の頭[9:17]〜尾根道〜三方境[13:12]〜巡視道〜国民宿舎裏妙義[15:00]
今回は晩秋の裏妙義を歩いてきました。
国民宿舎裏妙義に駐車し、朝焼けに染まる軍艦岩を見たら出発!!
まずは籠沢コースから丁須の頭を目指します。
昨日の雨で岩が滑りやすいので、足元に気をつけながら歩んでいく。
7時30分、朝日が昇り、付近の紅葉が朝日に照らされ輝きだす。
周りの岩峰との景色はとても綺麗でした。
沢沿いを進むと、大岩二段の鎖場が現れる。
難易度は高くないが、下部が滑りやすいので、足元を確認しながら登りました。
鎖場から少し歩くと紅葉が綺麗なスポットがあったので、紅葉を眺めながら小休止。
朝日が岩肌を染めていく 朝日
朝日に照らされ輝く紅葉 やさしい光に照らされて
青空に映える
しばらく紅葉の道を進むと、ガレ場に到着。ここから尾根までガレ場(枯れ沢)を登っていく。
滑りやすい岩場や落葉が積もって足場が確認しにくい場所が多数あるので、手足元を確認しながら登っていく。
尾根が近くなると鎖場が多くなり、どれも先程の鎖より距離が長いので、三点支持&腕力で登っていく。
また足元だけではなく下ってきた人に落石を落とされたように上部の動向にも注意が必要でした。
尾根に上がっても丁須の頭までの道は危険個所が多いので、慎重に進んでいきます。
特に一度鎖で登り、そのまま鎖を移り横移動する箇所は濡れていたのもあり、かなり滑りやすかった…
横移動の鎖場を突破し、一登りすると丁須の頭に到着。
写真で見たことはあるが、目の当たりにするとその形状は驚きだ。
頭の上に立ちたいと考えていたため、まずは鎖で基部まで登る。
眺めはとてもよく表妙義や山急山や浅間山は勿論、筑波山など遠方の山も見ることができました。
また裏妙義の岩場と紅葉の感じがとても良い。
景色を楽しんだら、荷物を置き肩まで上がる。頭への最後の鎖は聞いていた通りバンクしている。
もちろん手を滑らせれば命はないだろう。
迷いはあったが意を決して鎖を登り始める。
これからバンク部分を登ろうとしたとき、強風が巻き上がり足が岩から離れ宙ぶらんに…
かなり驚いたが、体制を立て直し、一度肩に戻る。
この日は木枯らしが吹いた日で不規則な強い風が吹いていた。
悩んだ末悔しさはあるが、今回は頭に立つのを諦めることにした。
ただ次回訪れる時は、風が落ち着いた日にロープやカラビナなどを用意して再チャレンジしたいと思う。
尾根に続く鎖道 丁須の頭
丁須の肩から 表妙義(丁須の肩から)
裏妙義の山並み
肩からの景色を楽しんだら、尾根歩きの再開です。
短い鎖場はあるが問題ないレベルで、尾根の紅葉や景色を楽しみながら歩んでいく。
丁須の頭から10分程進むと20mチムニーに到着。
先客の団体は、ロープを用意し、懸垂下降で降りるようだ。
先に降りていいとのことなので、鎖で下まで降りましたが、鎖の移動や岩の割れ目で降りづらい箇所があるので、確かに懸垂下降の方が楽だと感じた。
紅葉が彩る尾根を歩き、赤岩の道標を過ぎると、赤岩岩壁トラバースが始まる。
まずは鎖で下降。続いて連なる鎖を使って横移動。
勿論足を滑らしたら、大変な事になるので、慎重に進む。
横移動が終わり紅葉と風景で一息ついたら、いよいよ桟橋歩き。
ここは写真などで見ている場所で歩いてみたいと思っていた場所だ。
軋む桟橋は途中から続きが無い。
どうやら桟橋だけ落ちてしまったようで、土台と鎖だけ残っている。
鎖を頼りに足元を確認しながら通過した。
この先も鎖場が続くが、紅葉や風景を楽しみながら、のんびり突破していった。
丁須の頭を望む 裏妙義紅葉
20mチムニー 鮮やかな紅葉
赤岩を見上げて 紅葉と共に裏妙義の岩肌を
絶壁下トラバース道(赤岩) 足場も無くなる
鎖場が終わると別山にきたかと思うほど穏やかな感じとなる。
ここに落とし穴があり、偽テープとロープに惑わされルートを外してしまった。
しかも踏み後がしっかりあったので油断していたが、途中から険しいザレ場となってしまった。
結局尾根まで上がって前方を再確認後、間違えた場所まで戻ったが、もっと地形図で確認をすれば良かったと悔いる結果となってしまった。
元のコースに戻ってから、鎖場や稜線を歩き、植林の尾根を下ると三方境となる。
ここから巡視道を下っていく。
紅葉真っ盛りの道を下っていくと整備された林道に出る。
この林道を下ると国民宿舎裏妙義に到着です。
裏妙義の景観 浅間山方面を
光輝く 下山路も紅葉真っ盛り
今回の登山を振り返ると天気も良く紅葉と景色を楽しめたのはとても良かった。
ただ丁須の頭に登れなかったり道を間違えたりと課題もある。
丁須の頭はまたリベンジしにきたいし、道間違いをしないように注意していこうと思います。