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仙丈ヶ岳 (小仙丈ヶ岳、仙丈ヶ岳、大仙丈ヶ岳)

2855m・3032.6m・2975m
登山日 2013年 8月10日 パーティ 単独 参考書籍 山と高原地図
工程 北沢駒仙小屋(テント場)[3:30]〜大滝ノ五合目[4:50]〜六合目[5:10〜25]〜小仙丈ヶ岳[6:00]〜仙丈ヶ岳[7:20〜35]〜大仙丈ヶ岳[8:05]〜仙丈ヶ岳[8:55〜9:10]〜仙丈小屋[9:30〜10:00]〜馬の背ヒュッテ[10:45]〜藪沢大滝[11:30〜50]〜北沢峠[13:20]
起床したのは、3時過ぎ。
早起きしたのは、大滝6合目ぐらいから日の出を見ようと思っていたからです。
静かに身支度を整え、3時30分にテント場を出発。
日の出は 5時前ですが、コースタイムによると 5合目まで 2時間となっているので、少し急ぎ足で登る必要があります。
う〜ん。もう少し早く起きれば良かったかな…
テント場から、約 3分で北沢峠の登山道入口に到着。
ここから、暗闇の樹林帯の中、ヘッドライトとハンドライトの明かりを頼りに登っていきます。
ペースをいつもより早めにしたので、途中からバテてきましたが、大滝ノ五合目に4:50に到着。
コースタイムより40分程度早いですが、ここは展望はありません。
辺りがどんどん明るくなっていくので、気持ちに焦りが…
展望があるところまで辿りつき、日の出方面を見ると、雲の合間から日が昇りました。
雲があるので、まだ完全に出るには時間がかかるので、急いで六合目へ。
到着した六合目から、日の出や朝日に染まる美しい山々を楽しめました。
夜明け 日が昇っていく
美しい景色を見ながら小休止後、刻々と変わる景色を楽しみながら、朝日に染まる小仙丈ヶ岳に登り始めます。
背後には朝日に照らされ、その姿を現し始めた甲斐駒ヶ岳。
左を見れば、シルエットの鳳凰三山や北岳や富士山の姿。
こんな景色を爽やかな風に吹かれて登るのはとても気持ちがいい(^^♪
楽しんで登ればあっという間に小仙丈ヶ岳山頂に到着。
小仙丈ヶ岳からは、360°の景色と美しい小仙丈沢カールが楽しめます。
どれも前回見えなかった景色で、特に美しいカールには感動しました。
次はいよいよ仙丈ヶ岳山頂を目指します。
美しい景色を楽しみながら、歩く稜線歩きはとても気持ちがいい。
仙丈小屋分岐を過ぎると、ライチョウの姿が!!
前回仙丈ヶ岳で出会ったときは、ガスの中でしたが、今回は青空の下。
しかも可愛い子供連れ (^・^)
驚かさないようにそっと見守ったら、歩き始めます。
ここから山頂までの道は、下から見上げるだけで前回歩いていない道。
この稜線の道を様々な花やイワヒバリとの出会いを楽しんでゆけばついに山頂に到着。
前回は真っ白で見えない&高山病による強烈な吐き気やだるさだったのですが、今回は疲れやすいというのはあるものの、吐き気や頭痛もありません。
天気は晴れで、景色も抜群!!
本当に来てよかった(^o^)
朝焼けの小仙丈ヶ岳を行く 歩んだ道を振り返ると
美しい小仙丈沢カール 綿毛[チングルマ]
仙丈ヶ岳の稜線 大仙丈ヶ岳と一緒に[オンダテ]
山頂から甲斐駒ヶ岳を望む 大仙丈ヶ岳を望む
次に目指すのは、大仙丈ヶ岳。
北沢峠に戻る人が大半なので、往復となる大仙丈ヶ岳には、ほとんど行っていないようです。
行こうかどうか迷いましたが、時間もある(バスは最終便でOK)し、天気も良い、そしてあの稜線を歩いてみたかったので行ってみることにしました。
大仙丈ヶ岳に向かうとすぐに、お花の群落が!!
様々な色のお花があり、とても綺麗。
稜線は途中岩場道となりますが、特に危険箇所もありません。
でも思った以上に遠かった(地図にコースタイムは無い)ような気がします。
それでも稜線を吹く風に誘われて歩いていければ、もう山頂。
ここから見る仙丈ヶ岳もなかなかいいですし、大仙丈ヶ岳から北岳方面に続く道も確認できたので良かったです。
大仙丈ヶ岳に続く道には[ウサギギク] 大仙丈ヶ岳に続く稜線
稜線から大仙丈沢を 大仙丈ヶ岳から仙塩尾根を
仙丈ヶ岳を望む
小休止後、仙丈ヶ岳に戻ります。
歩いてきた道を戻り、仙丈ヶ岳に近づいたとこで、本日2回目のライチョウに遭遇。
こちらも子供連れでとても可愛かったのですが、マナーの悪い人(ライチョウを見るために走ってきた)がいたのは残念。
仙丈ヶ岳に戻り小休止をしたら、仙丈小屋へ下ります。
この道も青空のもと、チングルマやミヤマナナカマドなどが咲いていました。
辿り着いた仙丈小屋で、今年から売り始めたスイカを頂きました。
水分も塩分も補給できるし、何よりとても冷たく美味しかったです!!
空の道 空の道を彩る[チングルマ]
仙丈ヶ岳の稜線と一緒に[ミヤマナナカマド] 藪沢カール
スイカを食べて冷たい水も飲んだら出発です。
歩き始めてすぐに本日3回目のライチョウと遭遇。
今度は6羽の子供連れ(^o^)
子供たちは思い思いに草むらを走り回っているので一緒の写真は撮れませんでしたが、とても可愛く癒されました。
ライチョウに別れを告げ、歩き始めます。
馬の背ヒュッテに続く稜線からは、仙丈ヶ岳の美しいカールを望むことができ、正面を見れば昨日登った甲斐駒ヶ岳と楽しい尾根道です。
馬の背ヒュッテが近づくと、シカの防護柵が周辺を覆っています。
その中にカラマツソウやマルバダケブキが咲いており、マルバダケブキは満開!
馬の背ヒュッテから下るとすぐに雪渓が残る沢沿いの道となります。
さすがに前に訪れた時に比べ雪渓は少な目ですが、まだ結構残っています。
その下を流れる雪解け水はとても冷たく、気持ちがいい♪
そしてその雪渓の向こうには甲斐駒ヶ岳の姿が見ることができます。
時間もあるのでその景色をのんびり楽しみながら下っていくと、藪沢大滝に到着。
付近に雪渓がたくさん残っているのも重なり、とても涼しく気持ちがいいので、ここでお昼休憩です。
お昼休憩後、沢沿いの道を下っていくと、道は沢から離れ、樹林帯の道となります。
そしてこの道を抜ければ大平山荘、そしてもう少し歩けば北沢峠に到着です。
今回の山旅を振り返ると、天気に恵まれとても気持ち良い山歩きとなりました。
また行ってみたかった甲斐駒ヶ岳や前回見えなかった仙丈ヶ岳の景色も楽しめ、そしてライチョウの親子と何回も出会ったりととても充実していました。
次回歩く時もこんな感じだといいな〜(^O^)
あの山に続く道 足元にひっそりと
下山路から仙丈ヶ岳を望む 雪渓と藪沢大滝