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妙義山(白雲山・相馬岳・金洞山)

1103.8m(相馬岳)
登山日 2013年11月 1日 パーティ 単独 参考書籍 山と高原地図
工程 道の駅みょうぎ[6:15]〜妙義神社〜大の字[6:50]〜見晴[7:20]〜白雲山〜大のぞき[7:50]〜天狗岳[8:25]〜相馬岳[9:10〜25]〜茨尾根〜鷹戻し[11:15]〜東岳[12:05]〜中之岳〜西岳[12:55]〜第4石門[13:57]〜中間道〜道の駅みょうぎ[16:26]
※各所で小休止を実施
今回は表妙義山尾根の縦走。
妙義山には、2010年11月に訪れていますが、前回は上信越道の事故による通行止めの影響もあり石門巡りと一部尾根歩きとなっていました。
今回こそ、白雲山〜金洞山を歩きます。
周回するには時間がかかる為、自宅をかなり早めに出発し、6時前に「道の駅みょうぎ」に到着。
今回は、万が一に備えてハーネスを装着。
リュックには、約30mのロープやカラビナなどの登攀道具。
無事故で戻る!と思いながら、出発。
朝日を見ながら橋を渡り、朝日に染まる妙義神社を抜けたら、いよいよ登山開始!!
大の字への登山道は一般コースなので、穏やかな登りが続きます。
最初の目的地でもある、大の字が近づいてくると、鎖場が出てきますが、無くても全く問題無いぐらいなので、ゆっくり登っていきます。
最初の目的地の『大の字』への岩稜は、鎖付きの岩登り。
登り切れば、そこは『大の字』。
正面には富岡市の街並み、背後には白雲山と良い眺め。
でも肝心の大の字が、無機質な鉄骨作りなのが、少し残念…
大の字を後にして歩んでいくと、奥の院に到着。
神社(岩の奥)の右側の岩場を登ります。
結構な急斜面で、ここで落石や滑落事故が起きているようなので、慎重に登ります。
登り切りさらに進んでいくと次の岩場が。
ここで1グループ(ヘルメット&ロープ確保の4人組)と出会いました。
「時間がかかるので先に行っていい。」とのことなので、先に行かさせてもらい登ります。
岩場を登りきり、少し歩けばそこは『見晴』
名前の通り、見晴らしがとても良い!!
裏妙義や浅間山、赤城山や榛名山など様々な山々を望むことができました。
小休止の後、先に進むと『ビビり岩』
ここは鎖場の登り(途中3連続)が続く所で、垂直に近い場所もあります。
眺めはいいのですが、滑落=滑落死のような場所なので、慌てずゆっくり突破。
突破後は、紅葉を楽しみながら歩いていけば白雲山山頂(標識が見つから無いので多分)
山頂を後にし、紅葉や『玉石』(標識あり)や景色を楽しみながら、アップダウン道(岩場)を進むと『大のぞき』に到着。
谷の向こうに切り立った岩壁の天狗岳。 景色も綺麗ですが、今いる場所も切り立った岩壁の上ということを忘れてはいけない場所。
朝日が白雲山を染める 今日も1日頑張るぞ!!
妙義神社にて 大の字に続く鎖場
大の字 大の字より朝もやの山々
見晴から赤城山を望む 足元に気を付けて登りました
裏妙義、浅間山を望む 大のぞきから天狗岳
白雲山稜線と赤城山
大のぞきから天狗岩には、まずスベリ台状の30mの鎖場が待ち構えています。
滑り台のように滑らないように足元を確認しながら下ります。
下り終えたら、今度は登り返し。
天狗岳が近づくにつれ、足を止め見入ってしまうことが多くなる。
それは真っ赤や真っ黄色に色づいた紅葉♪
この辺りは見ごろバッチリ!!という感じです。
紅葉を眺めて歩けばあっという間に『天狗岳』。
大のぞきとは違いあまり展望はありませんが、周りの紅葉はとても綺麗。
天狗岳から先は、しばらく穏やかな稜線歩き。
周りの紅葉もとても綺麗…
度々歩みをとめ眺めてしまうので、ペースはのんびり。
しかも『見晴』手前で抜いた4人組以降誰とも会わないのでなおさらです。
天狗岳から下るとタルワキ沢のコル。
前回は中間道からここに登ってきました。
戻ってきたんだなと感じながら20分程歩くと、『相馬岳』に到着。
ここが表妙義山最高峰。
これから目指す金洞山やその向こうに荒船山、八ヶ岳や浅間山などの山々を望むことができます。
小休止したら、金洞山を目指して出発。
相馬岳から少し下った先は、穏やかな稜線歩き。
足元のリンドウや周囲の紅葉と落ち葉の感覚を楽しみながら歩みます。
ここが妙義山?と感じる頃、岩場の斜面。
その先は水がチョロチョロ流れる沢沿いとなります。
沢沿いの道を抜けると、尾根道に。
尾根道は、アップダウンこそありますが、危険箇所(道は断崖沿いですけど)はありませんので、のんびり歩きます。
しばらく行くと茨尾根のピーク。
ここは360°の眺めがあり、前回訪れた時もここで休憩しました。
今回もここで小休止したり、展望ムービーを撮ったりして楽しみました。
小休止後、進むと『堀切』に。
分岐近くには、「この先危険!!」看板が目立ちます。
さらに紅葉と変化に富む岩尾根道を楽しみながら歩くと、『鷹戻し』に到着。
ここは、ほぼ垂直に近い鎖場が計50m続く腕力勝負の場所。
「スリップ注意 クサリを放すな!!」看板がありますが、放したら滑落死しそうなので、言われなくても放しません。
でも裏妙義山、浅間山、赤城山が見守る景色はとても良い。
鷹戻しを突破したら、今度はルンゼ内垂直2段の25mの鎖を下ります。
岩と岩の間にはまりそうになるので疲れます…
ここは上部に捨て置きロープがあったように懸垂下降の方が楽だと感じました。(自分は鎖で降りましたけど)
下っていきます… 赤城と榛名を見ながら
天狗岳側から大のぞきを 紅葉がとても美しい
相馬岳より中之岳を望む 尾根道の足元に
鷹戻し登攀中(片手なのでぶれてます…) 鷹戻しから歩んだ道を
鷹戻しの逆側(中心部を下る)
ルンゼを突破し10分程歩けば、金洞山と第4石門への道の分岐。
前回は時間が無かったので、ここで下山しました。
今回は、時間は十分にあるので、第4石門への道を見送り再び未開の地である金洞山へ。
分岐から少し登れば『東岳』(標識なし)。
眼下には石門群や大砲岩などの岩岩が見え、耳をすませば観光客の声も聞こえます。
下から見た景色を思い出しながら、その光景を眺めました。
当初東岳からの下りは、鎖がないと書いてあったような記述を見たので、持ってきたロープを使う予定でしたが、真新しい鎖が設置されていました(^◇^)
ロープを出す手間が省けたのはうれしい誤算。
岩場を下り、岩の尾根を登り返せば、中之岳で、こちらは石祠がありました。
ここから岩場を下り、頼りないロープで横移動後、登り返すとこちらにも石祠。
あれ?こっちが中之岳だったのかな?
でもここから道は続いていないので、違うかもしれません。
一度下り先に進むと、中之嶽神社への分岐。
帰りはこちらから下山しますが、まずは西岳を目指します。
ここから先は昔は歩かれていたのですが、今は星穴岳を目指す人ぐらいしか行かないようで荒れています。
目印を見失いように気を付けながら進みます。
岩場に出ると頼り無さそうなう〜ん。なトラロープ。
試しに全体重をかけても大丈夫でしたが、怖いのでホールドを探して登ります。
岩場を登ると両側が切れ落ちた狭い尾根。
こちらもゆる〜いトラロープがありますが、枯れ木に縛ってあるので、正直使いたくありません…
足元に気を付けながら渡り、さらに登っていくと最後の登りとなります。
こちらもトラロープ。
先程より信頼できそうですが、ホールドを探し登ります。 登り切れば『西岳』頂上。 今回の尾根旅の最終目的地。
ここからは見たかった星穴岳の尖塔岩峰群や裏妙義全貌(妙義湖付き)が見れますし、こちらから見る表妙義山もとても良い。
いつか星穴岳の星穴に行ってみたいけど、今の自分の技術では無理ですね。
下山する前に西岳の末端の岩場に行ってみましたが、その手前に花束の後(花は無く周りの包のみ)がありました。
ここから滑落死されたのでしょうか…
真意は定かではないですが、合掌。
自分は単独ですし、万が一は誰もいません。
気をつけなくてはと改めて気を引き締めました。
景色を楽しんだら、神社への分岐まで今きた道を戻ります。
神社へ下る鎖場も真新しく、この岩場を通る風は心地よい。
岩場を降りればいつもの登山道。
足元にはリンドウが咲き誇り、頭上には紅葉。(紅葉は標高900m以上はピークに近く、それ以下は見頃前が多い)
第4石門まで降りてくると、観光客の姿。
この辺りも色づきが始まっていますが、全て色付いているというよりも木によって様々で、最盛期もあればまだまだといった木もある感じです。
まだ時間があるので、大砲岩や天狗のひょうていなどの岩場に登り、今日歩いてきた道のりを思い出しながら眺めました。 さてここから『道の駅みょうぎ』まで、中間道で4.4キロ。
ここまで来れば危険地帯は皆無なので、のんびり歩いて戻ります。
途中の『見晴』からは夕暮れの富岡の街並みを望むことができました。
そして無事出発地である、道の駅みょうぎに戻ってきたので、お土産を買い帰路につきました。 今回の山歩きを振り返ると
岩場や綺麗な紅葉が彩る尾根道や景色がとても良かった。
色々な鎖場を思い出しても、怖いというより面白かった記録しかない。
これぞ妙義山、これだから西上州はやめられないという思いです。
また季節を変えてこの道を歩いてみたいな〜
久々の長文に最後までお付き合い頂きありがとうございました。
アルバムには掲載していない写真もありますので、良かったら見てくださいね。
東岳から金鶏山を 東岳より中之岳、西岳を望む
石門群を見下ろす 東岳(右側の鎖から下る)
西岳より表妙義を 西岳より星穴岳を望む
裏妙義と妙義湖 表妙義の岩峰
第2見晴より金鶏山を望む 第1見晴より夕暮れの町並みを