TOP



天狗岳・中山

2645.8m(西天狗)・2496m
登山日 2014年
3月23〜24日
パーティ 2人(変動) 参考書籍 山と高原地図
工程 1日目:渋の湯[7:50]〜黒百合ヒュッテ[9:40]〜中山峠[9:50]〜東天狗[10:55〜11:15]〜西天狗[11:35〜12:05]〜天狗の奥庭〜黒百合ヒュッテ[13:00]
2日目:黒百合ヒュッテ[5:05]〜中山峠[5:15]〜稜線上で朝日[5:35〜6:20]〜見晴らし台[6:35]〜中山〜中山展望台[7:10〜30]〜高見石[8:25〜45]〜渋の湯[10:15]
前日に浅間外輪山を登った後に白樺湖沿いのプチホテルまほろばで宿泊。
そして今日から北八ヶ岳の天狗岳に登ります。
宿を6時過ぎに出発し、登山口の渋の湯に向かいます。
ここの駐車場は、渋御殿湯が管理しており、必ず料金を支払ってから駐車しないと怒られますので要注意。
無事料金(1000円/1日)を支払い駐車したら、身支度を整え出発です。
高見岩への分岐を見送り、樹林帯を登っていきます。
パノラマコースに合流すると明るいコメツガの樹林帯となり、木漏れ日が差し込む心安らぐ景色を眺めながら歩んでいきます。
木々がオオシラビソに変わり、辺りが開けてくると黒百合ヒュッテに到着です。
前日宿泊し天狗岳から下山したと思われる方々で賑わっていました。
ここには今日宿泊しますが、今は先に進みます。
黒百合ヒュッテから5分程歩くと中山峠。
ここから天狗岳に向かい、少し登ると『天狗の奥庭』と呼ばれる場所に出て視界が一気に開けます。
正面にはこれから登る双耳峰の天狗岳。(左が東天狗、右が西天狗)
角のように岩が突き出た東天狗と穏やかな山容の西天狗。双耳峰でも雰囲気が違いますね。
まずは東天狗岳を目指します。
尾根道は霧ヶ峰やアルプスなどの山々を望めますが、時折強風が吹き荒れかなり寒い。
寒くてもこの景色が見られるのなら文句は言えません。
東天狗の頂上が近付くにつれ急登となってくるので、ピッケルを持っている人が多く見られます。 ちなみに自分は持っていませんし。例え持っていてもリュックにつけていたり、練習していなければ無意味ですし。
なのでアイゼンの利き具合とストックを使いながら1歩1歩登っていきます。
写真を撮ったり景色を眺めたり休憩しながら登れば、やってきました東天狗岳山頂。
南八ヶ岳の八ヶ岳最高峰の赤岳、中岳、阿弥陀岳がお出迎え。
特に硫黄岳の爆裂火口がはっきり見え迫力があります。
逆を見れば北八ヶ岳の山々、霧ヶ峰、美ヶ原が一望。
そして南、中央、北アルプスの山々も望めます。
コメツガの森をゆく オオシラビソが誘う
双耳峰の天狗岳 中山と昨日歩いた浅間山
頂を目指して 風の造形
天狗の奥庭を望む 滑落に気を付けて
東天狗の山頂は 東天狗より西天狗岳を望む
雄大な南八ヶ岳を望む 歩いた尾根の向こうに蓼科山が
次は隣の西天狗を目指します。
東天狗岳から西天狗岳は景色の良い尾根道で、こちらもほとんどの人がピッケルを持っていました。
山頂直下の登りが結構急ですが、1歩1歩登れば問題なし。
辿り着いた西天狗岳の頂上は、東天狗に比べると圧倒的に広い。
普段はハイマツが多いみたいですが、今は雪の下です。
こちらの展望も東天狗岳と同様に景色がとても良いので、景色を眺めながら昼食です。
昼食後は、黒百合ヒュッテに向かいます。
登山地図上(2010年版)、 西天狗岳から黒百合方面に行くには、東天狗を登り返す道しかありませんが、冬道は巻道があるのでこちらを利用します。
巻道を終えたら、『天狗の奥庭』の西側の尾根を進みます。
こちらはあちこちに踏み後があるので、惑わされないようにルートを確認しながら進みます。
奥庭と天狗岳のコラボを見ながら周回し、黒百合ヒュッテの上まで来たら下ります。
黒百合ヒュッテにチェックインしたら、時間も早いので辺りを散策しました。
今晩の黒百合ヒュッテの宿泊者は、約30名。
翌日が平日なのに予想外の人数。
でも昨日が約70名なので、今日は半分以下だから広く寝られると思っていたら、スペースがあるのに詰め込む感じで狭い…
サービスが悪い!!と感じました。
しかも寝る場所も悪いので、ウンザリしていましたが、個室が1000円で使えるみたいなので、初めて利用したら快適でした。
夜は満天の星空。
-10℃と寒いですが、風も弱く観察には良かったです。
西天狗岳より東天狗岳を望む 冬の西天狗岳山頂
優しい雰囲気の北八ヶ岳の山々 下りも慎重に
巻き道も滑落注意 光り輝く
下に見える尾根づたいに黒百合ヒュッテに 奥庭の稜線
岩にもエビの尻尾 双耳峰の天狗岳と天狗の奥庭
明日も天気になりますように 北極星を中心に
翌日は、朝日を見るために、4時に起床。
広間に行くと数人の方が支度をしています。
山小屋内で朝ご飯を食べるなど身支度を整え、5時に出発。
気温は−15℃、予想通りかなり寒いですが、空は快晴。
素晴らしい景色を期待し、まずは中山峠を目指して歩き出します。
中山峠から天狗岳の方に少し登った天狗の奥庭の稜線で朝日を待ちます。
稜線はかなり風が強い!!
重ね着をしているから身体は大丈夫ですが、この山旅で日に焼けた顔に突き刺さるような痛みが…
山小屋で沸かしたお湯で癒されながらその時を待ちます。
そして、5時45分…
周りの山々を染めながら日が昇りました。
稜線や天狗の奥庭などを美しく染め上げていく。
その素晴らしい景色にただ感動。
夜明け前の天狗岳と月 美しいひと時
徐々に染めていく 浅間山を
どんどん明るくなっていきます 煌めき
荘厳な光景 厳しさの中の美しさ
日の出を楽しんだら、中山峠まで戻って高見石方面に向かいます。
峠から10分弱歩くと「見晴らし台」
ここからは天狗岳と硫黄岳が望めます。
特に先程までいた天狗岳手前の稜線が思っていた以上に絶壁だったのがよく分かりました。
ここから先は、本やネットで紹介されている、いかにも北八ヶ岳の雰囲気の森の中の道。
天狗岳は岩場が多かったので、また違った楽しみです。
いつの間にか過ぎてしまった中山頂上(恐らくこの辺程度)を過ぎ、少し先に行くと広い雪原となります。
ここが中山展望台。
展望は抜群で、登った天狗岳は勿論、南、中央、北アルプスや霧ヶ峰、美ヶ原そして北八ヶ岳の広大な森を楽しみ事ができます。
しかも空は雲一つ無い快晴!! 最高です(^O^)
中山展望台から少し下ると、再び森の中の静寂な世界。
森に日が差し込む綺麗な景色を見ながら、なだらかな下り道を進んでいきます。
森を抜けると、星空観察で有名な高見石小屋。
こちらの裏手にある高見石に登ります。
高見石からは、下りてきた中山方面、浅間山、そして真っ白な白駒池などを見ることができます。
白駒池は、八ヶ岳で有名な池で、コケが綺麗のようですので、いつか訪れてみようと思います。
高見石から再び森の中を歩むと開けた場所に出ます。
ここが賽の河原。
河原に降り立つとその広さに圧倒されます。
本来は岩場道ですが、今は圧雪された雪なので、かなり歩きやすいです。
正面に南アルプスを望みながら、楽しく下っていきます。
賽の河原を過ぎたら後は樹林帯をひたすら下ると渋の湯に到着です。
この後、諏訪湖観光を楽しみ帰路につきました。
今回の2泊3日の山旅は、天気に恵まれ最高の山歩きでした。
見晴らし台より天狗岳と硫黄岳 見晴らし台より甲武信ヶ岳方面を
枯立木と天狗岳 空に浮かぶ浅間山
中山展望台にて 中山展望台より天狗岳
日本アルプス 北八ヶ岳の森
白く輝く白駒池と浅間山 賽の河原より南、中央アルプス
静寂が包む賽の河原