2019年4月 5泊 横浜→釜山→長崎→横浜 -3

4日目

今日は長崎に入港です
長崎も残念ながら雨。
(次回から申し込みは 晴れ女の女房に任せます)

ガスに隠れる 「女神大橋」を潜り、造船所前を通って長崎港に着岸


市街地に面しているので、観光には便利です。
クルーズは横浜まで続きますが、ここで入国審査を行い、パスポートには「入国NAGASAKI」の
スタンプが押される事になります。

「雨が降ってるから、上陸したくないな~」 と思っても、長崎では必ず降りて入国審査をすまなくてはいけません。

どうしても船にいたい人は、「審査済み」のカードをもらって、また船に戻ることになります。
しかしこれがまた面倒。

普段から外国船が出入りする港で、税関も慣れているはずですが、何と言っても3,000人。
長い列はなかなか進みません。

よく見ると X線の検査機械が1台しかありません。
遠くまで足を延ばしたい人は、イライラしていることでしょう。

我が家はここでも自由上陸。
路面電車で市内を回ります。


地元の方に聞いた、不思議なお店。大波止にある「桃華園」。
怪しげな雰囲気で、なかなか素人が飛び込みで入れるような店ではありません。

メニューは ちゃんぽんと 皿うどんしかありません。
海鮮たっぷりの具が乗った、クセになる味です。


「ちゃんぽん」と「皿うどん」食べて、早めに船に戻ります。

出航は17時
ここでは地元の高校生のブラスバンドの演奏でお見送りを受けます
また来たい街ですね。

長崎を出港すると、針路南へ。
九州南端を目指します。

パンフレットには「軍艦島付近を航行」とあります。
「軍艦島はどっち側に見えるんですか?」 と多くの質問があったようですが、
「事前にお答えはできません」との回答だったようです。

しかしまあどう考えても島の西側を南下するので
「どう考えても左舷だろう、我が家は当たりだな」

しかし天気が悪く、GPSで確認すると 2マイル(4キロ弱)ほど離れて航行
「距離4,000 方位角90 テェーッ!」
遠いといっても、この位置で魚雷を打てば当たりそうです。


日本船ならもっと寄るんでしょうが、この船は サービス精神が無いのか、船が大きすぎて浅瀬に寄れないのか。
霧に煙った軍艦島は不気味です。


さて、今日は 「平成31年4月30日」
そして翌日は 「令和元年5月1日」

平成もあとわずか。
今夜はカウントダウンパーティーが行われます。

新元号1時間前からディスコタイム。
乗客はどんどんアトリウムに集まります。
後ろから押されに押され 満員電車で車内の奥に押され、そこで手を挙げて踊ったら、ギュウギュウで、もう手は下せません。 

「さあ皆さん 令和まであと5分でーす!」
「それでは、最後の1曲になりまーす」
そこそこの高齢者が多いのですが、バブル時代のディスコを思い出したかの様に踊りまくります

「さあ あと 10秒!」
「5・ 4・ 3・ 2・ 1・・・」
「ゼロォーーーー!」


船の中心部「アトリウム」(5階から7階まで吹き抜け)の上部から 日の丸模様の風船が降ってきます
風船を弾き返そうと、下から無数の手が出てきます。
ふとなぜか、芥川龍之介の 「クモの糸」が頭に浮かびます。

令和元年 決定的瞬間を船で迎える事が出来ました。