脊柱管狭窄症で結局手術

「う゛おおおおおおお@&%$+*・・・・・・」

事務所で仕事中、とんでもない激痛に襲われて、床を転げまわりました。
長年狭窄症で苦しんできましたが、今回は 腰から足にかけて今まで経験したことのない痛み。

「ボッ、ボルタレン!」
ボルタレンの座薬を冷蔵庫から取り出し、トイレに這っていき・・・・・
少し落ち着いたのを見計らって、病院に電話。

「今から来ていただいても、先生も居ないので、明日の朝まで我慢できますか?」
たしかに今は 夕方5時。
「ボルタレンで少しおさまったので、明日の朝一番で行きます・・・」



まあ、そこからが大変で、地獄の攻めのような波が襲ってくる中、追加でボルタレンの飲み薬も飲んで、朝を待ちます。
息もできない、左足が取れそうに痛い・・・
唸りながら朝を迎え、病院までいったところで。

「今から入院できる?、すぐブロック注射するからね」

すでにMRIも撮り、手術の相談もしていたので、話は早いです。

 

そのまま入院で、腰にブロック注射。
神経を圧迫している場所に腰に半身麻酔に使うような麻酔を打ち、痛みを遮断します。
10日ほど入院して 3回か4回麻酔を打つ予定。

部屋で仕事をしなくてはいけないので、個室を奮発。
差額ベッド代が1日 8,500円は辛いですが 仕方ありません。

 

しかし、ここで問題が・・・

「じゃんぷらんさん、血液検査したら糖尿だね。 このままじゃマズいから、入院中に糖尿指導するね」
「ご飯も 申し訳ないけど 少なくなるからね」

今まで計ったこと無かったけど、血糖値は170?
手術するなら 血糖値140まで落とさなきゃいけません。

朝飯

昼飯

晩飯

1日 1,600キロカロリーに制限されていますが、内容は工夫されており美味いです。

ブロック注射で痛みは止まったものの、左足が動か無くなりいったん退院し、準備でき次第手術を受けることに

 


手術前日

① 手術は 全身麻酔
② 入院は2~3週間
③ 複数個所の狭窄を切るので、手術時間は2時間くらい?(実は違った・・・)
④ 手術前に、とにかく血糖値を下げる。

人生初の全身麻酔なので、説明はじっくり聞きます

 

手術の前日に入院し、麻酔科の看護師さんと 病室担当の看護師さんから説明を受けます。

① 全身麻酔は 点滴で行います
  (マスクじゃ無いんだ)

② 口から人工呼吸の管を入れるので、ヒゲは剃ってください。
  (テープが着かないらしい)

③ 朝は水も飲めません、朝一で下剤飲んで出すものだしてください。

④ 9時に迎えに来ます。手術は2時間くらいですが、戻るまで4時間くらいかかります


手術当日


翌朝9時になり、看護師さんが迎えに来ました。
もう逃げることはできません。

手術室までは歩いていきます。
手術室は雑然としていて、ドクターXに出てくるような綺麗な部屋ではありません。

「さあ じゃんぷらんさん。そろそろ始めましょうか」
私に逃げる間を与えないように、一気に攻め込んできます。

電気毛布で暖かいベッドに横になります。
初めに簡単な鎮静剤で気持ちを落ち着かせ、血圧・心拍数・酸素濃度が安定していることを確認。

「じゃあ そろそろ麻酔入れますね」
点滴に全身麻酔の薬を混ぜていきます。

「少し体が熱くなりますからね」

「先生、まだ効きませんよ。 まだ だいじ・・・・・・」
ここで記憶が途切れています。まだ大丈夫と言おうとして、意識が落ちたようです。

・・・・・・・・

・・・・・・・・

「じゃんぷらんさん、起きてください」

「起きてください」

ん? 起こされてる? しまった 寝過ごした!
電車の中で寝過ごして、終点で車掌さんに起こされた。と思ったのですが、

「じゃんぷらんさん! 終わりましたよ!」

ん?  なんで名前知ってる? 終わった? 何が?
しばらく、意味が分かりませんでしたが、目を開けて気が付きました。

ベッドに仰向けになっているので、すでに手術は終わって、目の前に立っているのは麻酔科の先生と看護師さんか。
息が楽なので、人工呼吸の管はすでに抜いてあるのでしょう。

鼻と喉に違和感があるのは、胃液を抜くための管が入っているのでしょう。
うわさに聞いていた、麻酔覚醒時の不快感は無く、人工呼吸の管を抜いた痛みもありません

 

手術室からは、ベッドでゴロゴロ自室に戻ります。
腕には点滴。指には酸素濃度測定。顔には酸素マスク。麻酔の自動点滴。背中にはドレーン。導尿。
自動的に麻酔が落ちてくるので、まだ頭が ボ~っとしています。

 

後で聞いたら 手術は予想外に時間がかかり、予定の倍の4時間もかかったそうです。


狭窄を4か所直した後に、レントゲンに映りにくかった裏側に、面倒なヘルニアが見つかり、
これの除去に時間がかかったそうで、この面倒なヘルニアが神経に当たっていて、
これが先日の激痛の要因だったそうです。

時間はいつの間にか夕方。
個室なので、テレビは見放題。

「気晴らしに テレビ軽くつけておきましょうか?」
看護師さんにいわれたのですが、見る余裕はありません。

麻酔のおかげか 痛みはまったくありませんが、頭がボっとしたまま、寝ているのか起きてるのか・・・

 


手術2日目

朝が来たようですが、状況は昨日と変わらず。
頭はボっとしていますが、今日から食事が始まるそうで、5分のお粥になります。

 

1日も早く歩かせて、治りを早くするのが今の療法。
夕方、リハビリの先生と看護師さんに、車いすへの移り方を教わります。

あちこちに管が付いたまま、腰にも力が入らず、車いすに乗るのに10分以上かかります。


手術3日目~

頭も覚めてきたので、車いすに自分で移って、リハビリ室に通い始めます。
食事も普通食になり、導尿も外れたので、点滴は邪魔ですが比較的自由です。

このまま 筋力をつけて歩けるようになれば、退院できるのですが、
腰から胸までのガッチリしたコルセットで固められているので、仕事に戻るのはまだ先になりそうです。

 

ここで怖いのは、傷口の感染で再手術になること。
そのため血液検査を行っていますが、なぜか白血球値が下がらない・・・・
退院できるかどうか、この値によるのですが、手術10日経って、ようやく正常値に。


予定より早く10日で退院。
術後の経過も順調で 半年後に富士登山も成功

あとはヘルニアが再発しないように 願うばかりです