2014年8月2日
富士宮口
天候 晴れ 後雨 後晴 気温6度 (登頂時) 風 5ノット
登り 6時間
下り 3時間50分
今年2回目の富士山です。
今回は富士山初心者の、ご近所の奥様と行くので、コースと時間設定に悩みます。
交通規制の関係で、5合目での自家用車での仮眠ができず、日の出前の登山が不可能。
ご来光を見るのは諦め、第一目的を 「剣ヶ峰」に設定。
剣ヶ峰なら富士宮のほうが近いので、前回と同じ富士宮に決定。
今回は
1. 弾丸登山でなく、朝から登る日帰り型
2. 初心者が一緒なので、5時間のコースを7時間に設定。十分に休憩時間を設ける。
3. 下山は御殿場から宝永山
4. 天気予報は晴れですが、湿気が多いので夕方は雨と判断。
4時に駐車場に車を止め、始発バスを待たずに タクシーで5合目に。
今回も登山者ナンパして、4人で乗合に。
南斜面の富士宮では、日の出は見えませんが、見事な影富士が発生。
しかし、喜んではいられません。
影富士ができるということは、空気がガスってるということ?
![](img/DSCN09011.jpg)
富士宮口ではご来光が見えませんが、
こんな影富士を見ることが出来ます 今回は珍しく2人で
高度順応の後、6時に登山開始。 同行者は女性ですが、スキーのインストラクター。
私より体力もあり、山にも慣れています。
「大丈夫か~? ペース落そうか?」と声をかけるものの、実はこっちがバテ気味。
6合 7合 8合と良いペースで 上昇。
「もう半分来たよ」 さすがにここからは 高山に慣れていないと呼吸が苦しくなるので、意識的にペースダウン。 9合目から上を見ると、頂上直前の鳥居の一部がかすかに見えますが、ここからが遠い・・・
と、次の瞬間 ・・・突然 ガスがあたりを包み込み、さっきまで見えていた駿河湾も見えなくなり、
そして
「なにかポツリと来たような・・・」 「この時間に雨?」
まだ時間は11時。
「念のためカッパ着ようか。上だけにする?」しかし雨は次第に大粒に
「下も着て!、ザックカバー付けて!」 雨は急に激しくなり、バチバチとカッパをたたきます。
「あれ? 雨じゃなく雹?」 冷たい雹がバチバチと落ちてきます。
ここは9合の少し上。さあどうする? 選択肢は
1.下山する・・・しかしこの富士宮ルートは岩場。濡れた岩場を下りるのは避けたい。
2.留まる・・・屋根もなく雨宿りはできない
3.登る・・・ここから頂上まで1時間半。
![](img/DSCN09221.jpg)
バチバチと体を叩く冷たい雹 「行くか、戻るか?」悩むところですが、西の空を見ると少し明るくなっています。
「よし、あと30分で雹は止む。体が冷えないようにゆっくり登ろう」
上に見えている9合5勺を目指して登山再開。
しばらくすると、予想通り雹は止み、カッパを乾かしてくれます。9合5勺を過ぎて、頂上はもう少し。
ココの岩場道は狭いので、どうしても他の登山者のペースに巻き込まれがち。
筋肉が痛くなる前に広い場所で一旦休んで、後続者をやり過ごし、呼吸を整え水分を補給します。
もう頂上の鳥居はすぐそこ。
ジグザグ道を、あと3回 2回 1回・・・・ 最後のターン!
「ハーイ! おめでとう!」
同行者も頑張ってくれて無事に頂上に着きました。
富士宮の頂上は、3週間前と違って大賑わい。
タイミングよく晴れ間が出て、剣ヶ峰もクッキリ見えています。
「剣ヶ峰は天気と体力しだい」と考えていましたが、同行者も元気いっぱい。
晴れているうちに剣ヶ峰に急ぎます。
西の斜面から雲が湧き上がって来ているので、この晴れ間は長くは持たないと判断し、カッパは脱ぎません。
「3776」の石碑では、写真撮影の渋滞もありますが、手際よく後ろにカメラを渡し、撮影タイム。
他の登山者の笑顔とポーズは、見ているだけで楽しいです。
いろんなポーズの写真集ができるかもしれません。
そうこうしているうちに、予想どおりまた雹が降ってきました。
下山予定ルートの御殿場口に、急いで引き返します。
![](img/DSCN09301.jpg)
![](img/DSCN09341.jpg)
富士宮ルートの良い点は、登山道が階段状で登りやすく時間がかからない。 ・・・のですが、
これが逆に下りでは危険な道に。
特に雨で濡れると、岩が滑り大変危険。
しかも狭い岩場での対面通行なので、登山者とぶつかる場合も。
おまけに日時は土曜日の午後。
朝早く各地を出たツアーバスが、昼ごろに5合目に到着。
8合目あたりの山小屋に泊まる予定で、いまごろゾロゾロ登ってくる頃。
山では登り優先なので、登山者に道を譲るのがルールですが、団体さんはなかなか列が切れず、待たされることも。
そんなわけで、下山道は前回と同じ御殿場ルートから、宝永山経由。
歩きやすい下り坂を良いペースで降りていきます。
8合まで降りたところで、太陽が顔を出します。
カッパを着込んでいるので暑いのですが、下を見るとまた雲が上がってきそうです。
案の定、6合目から宝永山の分岐は、全くの霧の中。
看板を見落とすと大変な事になります。
宝永山の「地獄の下り」と「なんでまた登り」を制覇し、やっと6合の山小屋へ。
この後バスに乗るので、ここでカッパを脱いで乾かします。
5合目に着いて振り返ると、富士山はすっかり晴れ。
「今までの雨は何だったの?」
さあ、日帰り温泉寄って、汗を流しましょう。