旭伸航空アイランダー搭乗記

アイランダー搭乗記


往路
新潟から佐渡まで飛んでいる、旭伸航空のアイランダーに乗ってきました。
25分間のフライトで片道7,350円。
回数券なら片道5,510円とジェットフォイルよりお得。

新潟空港ビルとは駐車場をはさんで反対側にある建物が受付です。
30分前になると搭乗受付が始まります。


搭乗券は手造り感たっぷり。

満席でも乗客は9人。
マーカーで塗ってくれているのが自分の席です。

満席の場合は運良くコパイ席に乗ることが出来るかもしれません。

コパイ席にはドアはありません。
乗り降りする時には、一旦パイロットに降りてもらい、
左側の機長席のドアから乗り込みます。

なお、コパイ席の場合は手荷物は持ち込めません。




「フルパワー!」
新潟空港RWY04から離陸。

アイランダーはあっという間に浮いてしまいました。

その後左旋回。
針路300度で佐渡を目指します。

2,000ftで水平飛行。
眼下にはライバルであるジェットフォイルの長い航跡が見えます。

佐渡がはっきり見えて来ると徐々に降下。
姫崎灯台を回って両津湾で1,000ft。
ここまで下げると山の影響で揺れ始めます。

加茂湖手前でファイナルターン。
RWY28にアプローチ。

ゴミ処理所か何かの高い煙突が、ファイナルターンの良い目印になりそうです。

 



RWY28に着陸。風は左前から。
山間のためファイナルではガブられます。

滑走路の奥は山が迫ってます。
ゴーアラウンドしたらちょと怖そうな雰囲気。
稜線が斜めなので、水平感覚も狂いそうです。

滑走路は手前から奥に昇りの傾斜が付いてます。
長さは890m。

向きを変えて2,000mの滑走路を新設し、ジェットを飛ばそうと言う話もあるようです。

 

 

 


復路

RWY28からだと山が迫っているし、新潟とは反対方向なので、多少の追い風でも離陸はRWY10から。

下り坂の滑走路の先に加茂湖があるので心配だったのですが、アイランダーは、すぐに浮いてしまいました。。

帰りは雲が低く、1,500ftで水平飛行。





新潟空港へは低空で鋭角に回り込んで、RWY22に着陸。

感想
不思議な事に、こんなに楽しい交通手段が全国的にあまり知られてません。
泊ったホテルの仲居さんでさえ「飛行機で来ました」と言ったら、「この島に飛行場なんてあったっけ?」と言いたげな怪訝な顔をしていました。

島内では「飛行場」の道路標識ほとんど無く、国道からの入り口にあっただけ。
宣伝もあまりしていないようで、もったいない感じがしました。

新潟中心地から新潟空港へのアクセスは、他の都市のように悪くは無く、価格的にもジェットフォイルに充分対抗できるのですが、難点は佐渡空港から中心地へのアクセスの悪さ。
飛行機の運行時間に合わせてシャトルバスが欲しいです。

函館では奥尻行きの飛行機(ツインオッター)が夜になると「函館夜景を上空から」と遊覧飛行をやってましたが、旭伸航空でも「日本海夕日ツアー」や「マンギョンボン号追跡ツアー」なんかやってくれないでしょうか。