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  ファイル1.
  英ドキュメンタリー映画「地球温暖化詐欺」

     ―DVD最終版脚本より―

   The Great Global Warming Swindle
   
--Final Script DVD Version—


          2007年


         Written & Directed by
         MARTIN DURKIN


           Wag TV
                 ( 翻訳:増尾誠)






「地球温暖化詐欺」に登場する主な科学者たち


 ティム・ボール教授 ウイニペック大学 気候学

 ニール・シャヴィブ教授 エルサレム大学 物理学



 ブレイビーのローソン卿 元英国財務大臣(2005年上院調査委員会の中心メンバー)


 

 イアン・クラーク教授 オタワ大学 地球科学




 

 ピアース・コービン博士 太陽物理学者 ウエザー・アクションの気象予報士
 


 

 ジョン・クリスティ教授 アラバマ大学 大気科学 IPCCの主執筆者
 


 フィリップ・ストット教授 ロンドン大学 生物地理学
 
 ポール・ライター教授 パリのパスター研究所 IPCC
 


 リチャード・リンゼン教授 マサチューセッツ工科大学 気候学  IPCC
 


 パトリック・ムーア グリンピース共同設立者


 ロイ・スペンサー博士 NASA 気象衛星チームリーダー

 パトリック・マイケルズ教授 バージニア大学 環境科学

 ナイジェル・コールダー ニューサイエンティスト誌の元 編集長
 



 ジェームス・シックワティ エコノミスト、作家
 



 赤祖父 俊一教授 アラスカの国際北極研究所(IARC)所長





 フレデリック・シンガー教授 USナショナル・ウエザー・サービスの元所長
 




 フリス・クリステンセン教授 デンマーク国立宇宙センター所長



 ポール・ドリーズン 作家 元環境活動家



       目  次

プロローグ

あらすじ

1. 英国上院の人為説の科学的根拠の調査委員会の設置
2. 中世の気候変動は現代より大きかった
3. 近年の気温変動は工業発展(CO2増) の傾向と一致しない
4. 温室効果ガスの主役は水蒸気
5. 温室効果ガスによる温暖化を気候モデルでシミュレーション
6. 気候モデルは大気温度測定値と合わず、温室効果ガス原因説を否定
7. 氷床コアの調査;気温変動が先行、CO2が後追い
8. なぜ気温上昇するとCO2増えるか
9. 太陽黒点の観察と天気予報
10. 太陽活動と気温が密接に相関している
11. 太陽活動の影響の仕方
12. 北極の気温変化は太陽活動とは一致、CO2 とは不一致

13. どのようにして人為的温暖化説が広まったか
14. 政治化はマーガレット・サッチャーから始まった
15. 環境保護主義者との合流
16. 政府助成金の爆発的な増大
17. コンピュータによる気候予測
18. メディアが恐怖を増大
19. 氷の融解の報道
20. 海の変化の報道
21. マラリアの北上の話
22.IPCC報告書の信頼性―論文検閲・削除のウオールストリート・ジャーナル上
の告発
23. 国連の地球温暖化会議とこれを取巻く推進勢力
24. 環境保護運動の躍進と弊害
25. 予防原則というまやかし
26. アフリカの発展に必要な電気が導入できない
27. 太陽・風力発電は高価で、工業化に役立たない
28. 環境保護活動はアフリカンドリームを葬った

エピローグ




プロローグ

 
    氷が解けている

 
   海面が上がっている

 
   暴風が吹き荒れている

 
   みんなあなたのせいです

 
   恐ろしい?

 
   ダメだ

           

               これは嘘です





 「地球温暖化の警鐘は科学を装っていますが、本当は科学ではなく、プロパガンダです。」 (ポール・ライター教授 パリのパスター研究所)




 「20世紀の地球温暖化と人類史以来の温室効果ガスを関連付ける直接の証拠はありません。」 (ニール・シャヴィブ教授 エルサレム大学 物理学)




 「みんな嘘を聞かされているだけなのです。すべてが嘘から始まっているのです。」 (ナイジェル・コールダー ニューサイエンティスト誌の元編集長)




 「CO₂が将来の気候を左右するとは云えませんし、過去にも一度もありませんでした。」 (イアン・クラーク教授 オタワ大学 地球科学)





 「もし大気中のCO₂が温室効果ガス(greenhouse gas)として増大するならば、気温は上がるでしょう。でも、氷床コアの記録は全く反対なのです。ですから人間活動によって気候変化が起きているという基本的な仮説が全部間違っていることがわかります。」 (ティム・ボール教授 ウイニペック大学 気候学)





 人為的地球温暖化(man-made global warming)は単に気候の理論にとどまらず…我々の時代の典型的な倫理と政治運動の一つでもあります。

 運動家はもう議論する時は終わったと言い、批判に対してはどんなに科学的に厳密であろうと誤りであり、とてつもなく危険だとも言っています。

 しかしこの映画には、現在の気温に何の異常もみられなく、地球の気候は絶えず変化していること、さらに二酸化炭素(炭酸ガス、 CO₂)が、人為的であるなしにかかわらず、地球の気候を左右しているという見解を支持する科学的な証拠は確認されていないことが示されています。

 人為的気候変動は疑う余地がなく証明されていると、いたるところで聞かされていますが…しかしあなたは嘘をつかれているのです。







     映画「地球温暖化詐欺」






あらすじ



 「人々が地球温暖化を信じないと云うとき、私はあえて信じると云います。ただ、私は人為的に発生したCO₂が温暖化の原因だということは信じていません。」



 「数年前までは、私もCO2だとおもっていました。なぜかと言えば、一般大衆と同様にマスコミの云うことばかりを聞いていたから です。」






 空想的でまるでこの世の終わりの宣告のようなニュース報道が日々増えています。 しかし、多くの上級気象科学者はこの理論はナンセンスだと云っています。



 「例えば、地球の歴史を見れば、CO₂が現代よりも3倍も多かった時代、あるいは現代より10倍も多かった時代がありました。もし、CO₂が気候に大きく影響するのでしたら、復元された古気温から分かるはずです。」




 「地質学的時代区分から気候を調べても、CO₂が主要な気候変動要因であったと疑うことは決してできないでしょう。」




 「過去数千年の主要な気候変動を見ても、CO₂で説明できるものは一つもありません。」 (ピアース・コービン博士 太陽物理学者 ウエザー・アクションの気象予報士)



 「CO₂が将来の気候を左右するとは云えませんし、過去にも一度もありませんでした。」 (イアン・クラーク教授 オタワ大学 地球科学)




 「私は、地球温暖化論争で、人間が気候システムに破滅的な変化をもたらしているということで数千人の科学者の意見が一致しているとたびたび聞きました。
 でも。これが真実でないと率直に思っている人は大勢いますし、私もその一人です。」(ジョン・クリスティ教授 アラバマ大学 大気科学 IPCCの主執筆者)






 人為的地球温暖化説は通常の科学的論理ではありません。

 これは、国連の“気候変動の政府間パネル(IPCC: Intergovernmental Panel on Climate Change)”という強力な政治団体により支援されています。




 「このIPCCは、その他の国連の団体と同様に政治的なものです。最終結論は政治的に導かれます。」
 (フィリップ・ストット教授 ロンドン大学 生物地理学)



 「IPCCは世界トップの1500から2500人の科学者を擁していると自称していますが、これらの人々の履歴を見れば、これは明らかに真実ではありません。科学者でない人が大勢おります。」


 
 「人数を2500人にまで増やすために、彼らは、論文査閲者や政府の役人など、接触のあった人は誰でも取り込み始めなければなりませんでした。
 でも、誰も同意は求められていません。ほとんどの人は不同意なのです。」 (リチャード・リンゼン教授 マサチューセッツ工科大学 気候学 IPCC)




 「論争に同意せずに退会した人がたくさんいたことを知っていますが、この人たちは執筆者リストに載ったままで、世界のトップ科学者2500人の一員のままになっています。」







 この映画は、気候の論理がいかにして政治イデオロギーになったかという物語です。 



 「私はそれをもはや環境活動と呼びたくありません。

 なぜなら、それは政治活動家の運動であり、世界全体に巨大な影響を与えているからです。」 (パトリック・ムーア グリンピース共同設立者)





 この映画は科学の全領域が歪曲されているという物語です。



 「気象学者は資金を獲得するために問題を必要としています。」 (ロイ・スペンサー博士 NASA 気象衛星チームリーダー)





 「私たちはパニックを創造することに既得権益を持っています。なぜなら、それにより気候科学にお金が流れ込んでくるからです。」 (ジョン・クリスティ教授 アラバマ大学 大気科学 IPCCの主執筆者)




 「云ってはいけないことが一つあります。それは、これは解決の必要のある問題にはならないでしょうということです。」







 この映画は、政治キャンペーンがいかにして官僚主流の運動に変身していったかという話です。


 「事の真相は、今現在まさに何万という数の職が地球温暖化に依存しているということです。それはビッグビジネスです。」 (パトリック・マイケルズ教授 バージニア大学 環境科学)




 「それ自身巨大な産業になっています。もし、地球温暖化の寄せ集まりがすべて崩壊したら、失業して職探しが必要な人の数は恐ろしく大きなものになるでしょう。」






 この映画は、検閲と脅迫の話でもあります。


 「私は、口角泡を飛ばして不同意の人をののしるのを見聞きしていますが、科学的なやり方ではありません。
 気候科学はとても信じられないほどの〝怒り”の科学になっていますが、私はその怒りは実際には弱さのサインだとみています。」








           








1. 英国上院の人為説の科学的根拠調査委員会の設置


 英国議会の上院は、2005年に、人為的地球温暖化の科学的根拠を調べるために調査委員会(House of Lords enquiry)を設立しました。

 この調査委員会を主導したのは1980年代に財務大臣を務めたブレィビーのローソン卿で、地球温暖化の研究に政府資金を拠出した最初の政治家です。


 「私たちは、この分野の専門家や沢山の人から証拠を集めて、本当に、本当に完璧な調査を行って報告書を作りました。
 私が驚いたのは、科学がいかに弱く、不確かなものであったかということでした。

 実際には深く考えを巡らせている人がとても沢山おりますが、中には公の場に出るのを少し恐れている人もおります。しかし、この人らも静かに、プライベートに、あるいは中には公然と、“ちょっと待てよ、これはどうも合点がいかないよ”と云っています。」 (ブレィビーのローソン卿 元英国財務大臣) 







2. 中世の気候変動は現代より大きかった


 私たちは、地球の気候が変化してきているので心配しなければならないと聞かされていますが、地球の気候は常に変化しているのです。

 地球の長い歴史には、今日よりもっと暖かったり、もっと寒かった時代が数えきれないほど沢山ありました。気候は常に変化しています。我々人間の助けなしに変わっています。

 現在の温暖化傾向は、少なくとも200年前の、地球の歴史の非常に寒冷な時代の終わりまでさかのぼることができます。

 この寒冷な時期は気候学者には小氷期(little ice age)として知られています。




 「14世紀にヨーロッパは小氷期に突入しました。この証拠は昔の父なるテームズ川の古いイラストや版画に求めることができます。この小氷期の最も厳しく強い冬にはテームズ川は全面凍結したからで。」

        

 「そして、人々はテームズ川でスケートをしたり、お店を出したりして楽しい氷上祭りをしていました。」


 さらに小氷期より前の時代にまでさかのぼると、現代よりも気温が高かった温和な繁栄の時代があります。

 気候学者には中世の温暖期として知られています。
        



 
 「気候が、中世の時代のライフスタイルを、全く違うものにしていたということを知ることは重要です。
 今日では、温暖化は、この世の終わりをもたらすものという見方をしています。実際には、この温暖な時代を描写しようとすると必ず
〝豊穣”につながるように見えます。」




 ヨーロッパでは教会建築の盛んな時代でした。チョーサー(1340-1400年 詩人)によれば、この時期は、英国の北部においてさえブドウの栽培が盛大に行われていました。



 「ロンドンの街のいたるところに中世の温暖期に栄えたブドウ園の小さな痕跡が残っています・・・ ですから、この中世は素晴らしい富の時代だったのです。
 この小さな教会も、ある意味でそのことを象徴しています。なぜなら、偉大な繁栄の時代から生まれたからです。」

                    



 中世の温暖期より以前にさかのぼると、さらに暖かい時期があります。 青銅器時代あるいは石器時代を含むとても長い時代です。

 地質学者には“完新世の気候最温暖期(Holocene Maximum)”として知られています。

 この時代は、気温が現在よりもずっと高く、3千年以上続きました。

        



 「新完世の時代を8000年さかのぼると、今の間氷期に当たり、現在よりとても暖かったのです。

 ところで、北極熊は、この時代を明らかに生き延びて、今日われわれと共存しております。北極熊はとても適応能力が高く、これらの過去の温暖期―ヒプシサーマル(hypsithermals)と呼ばれている―も、彼らには何も問題を起こしていません。」







3. 近年の気温変動は工業発展(CO2増) の傾向と一致しない


 過去の気候の変動は明らかに自然でした。では、なぜ今日では違っていると考えるのでしょうか?

 地球温暖化の現代の警鐘では、犯人は工業社会です。

 近代産業のおかげで、かつては金持ちだけが独占していた贅沢品も、今では庶民も豊富に利用できます。

 新規技術は生活を一層楽しく、一層充実したものに変えました。近代的な輸送機関や情報伝達は、世界の距離を縮めてより同質化させてきました。産業の発展は我々の生活を変えました。しかし、気候もまた変えたのでしょうか?

 人為的地球温暖化説によれば、工業の発展が気温の上昇をもたらしているに相違ないと云っています。でもこれは本当でしょうか?



 「20世紀の温暖化の大部分が炭酸ガス(CO₂)によって引き起こされていると言いふらしている人がいますが、基礎的数字を見ていません。」




 20世紀の初めは、いまだ世界中どこも産業化以前の段階でした。車を持つ人も少なく、電気さえ普及していませんでした。
産業はまだかなり原始的で、しかも少数の国に限られており、経済不況で麻痺したりしていました。

 しかしながら、第二次大戦後は一変しました。

 冷蔵庫、洗濯機、テレビ、車といった消費財が大量生産されて国際市場に入るようになってきました。歴史家はこれを産業活動の爆発あるいは戦後のエコノミックブームと呼んでいます。


 この現象を気温の記録と比較するとどうなるでしょうか?



 これはIPCCの使っている20世紀の世界の気温の記録です。

 過去150年間で温度の上昇はちょうど0.5℃を超えました。

 しかし、おかしなことに、ほとんどの上昇は20世紀の初めの数十年、即ち1905年から1940年の間に起きています。

   


 この時期の工業生産はまだ比較的に低かったのです。

 1940年以後は、産業は拡大しましたが、どういうわけか世界は冷えました。



 この冷却の様子はほかの気温の記録ではもっと明白です。

 このグラフは20世紀の北極の気温の変化を示しています。ここでも再びほとんどの上昇が1940年以前に起きています。

       

 そして、再び、戦後のエコノミックブームの期間は気温が下がり、そして35年間下がり続けます。



 「CO₂は1940年頃に指数関数的に増大し始めましたが、気温は1940年には実際に低下し始め、1975年まで続きます。
 ですから、これでは関係が逆になっているのです。」  

 「CO₂が急激に上昇している一方、気温が低下しているとき、私達はCO₂と気温が連動していると云うことは出来ません。」(赤祖父俊一教授アラスカの国際北極圏研究所(IARC)所長)



 「気温は、1940年までの人為的なCO₂の発生が少ないときに著しく上昇しましたが、戦後の世界の産業と経済全般が進展し始めて人為的CO₂発生が急増し始めると、地球の気温は下がっていったのです。
 言い換えれば、事実は理論と一致しませんでした。」




「ちょうど第二次大戦の後で産業ブームが起きたとき、二酸化炭素が増大しているのに、それでも地球はどんどん冷え続け、氷河時代が来るという恐怖を引き起こしました。
 まったく馬鹿げていましたが、いまだにナンセンスのままです。」








4. 温室効果ガスの主役は水蒸気

 なぜ、二酸化炭素が、私達の気候変動の原因だと考えられるのでしょうか?

 CO₂ガスは地球の大気の非常に微小な一部にしかすぎません。
 実際、私たちは大気中のCO₂の含有量の変化を測定するのに10ppm(ピーピーエム、100万分の一の量単位、10ppmは0.0010%)の水準で行っています。



 「CO₂ガス量を、大気中に存在する酸素(20.95%)、窒素(78.08%)、アルゴン(0.93%)など全ガスにたいする百分率で表すと0.054%になります。
 これは信じられないほどの小さな割合です。もちろん、今関心の的である人間が発生させたであろうという部分の割合はさらに少なくなります。」




 温室効果の影響は、地球の気候システムの中の一部を占めるにすぎません。また、CO₂は比較的マイナーな温室効果ガスです。



「大気はいく種類ものガスからできています。温室効果ガスと呼んでいるものはそのうちの小さな割合にすぎません。

 しかも、その非常に小さな割合の温室効果ガスのうち95%が水蒸気で占められています。水蒸気が最も重要な温室効果ガスなのです。」



 「水蒸気は温室効果ガスです。断然もっとも重要な温室効果ガスです。」









5. 温室効果ガスによる温暖化を気候モデルでシミュレ ーション

 CO₂は、温室効果ガスとしては、単に2次のものであるだけでなく、どの種類の温室効果ガスであろうと、気候変化の原因になっていることは全く明らかになっておりません。

 これを解決するには、空を見上げて、対流圏(troposphere)を見なければなりません。
   



 「もしそれが温室効果の温暖化であるならば、対流圏の真ん中、即ち大気層の10,12㎞の上空では、地表よりもより温暖になります。
 温室効果がどのような作用をするかについては、きちんとした理論的な裏付けがあります。」




 温室効果の過程は次のようになります。

 太陽が熱を地球に送り込みます。

 もし、温室効果ガスが無かったら、太陽放射(solar radiation)は宇宙に跳ね返り、この惑星は冷たいままで人は住めません。

 この逃げていく熱は、地上数マイルにある地球の対流圏で温室効果ガスにより捕捉されます。

     

 気候モデル(コンピュータを使ったシミュレーションのこと)によれば、もし温暖化を起こしているのが温室効果ガスならば、ここで温暖化速度が最大になります。

        



 「全てのモデルの計算では、どれもこれも、温暖化は地表から大気中を上昇するや否や即時に起こり…そして実際赤道上での最大の温暖化は上空約10㎞で起こります。」 (フレデリック・シンガー教授 USナショナル・ウエザー・サービスの元所長)







6. 気候モデルは大気温度測定値と合わず、温室効果ガス原因説を否定


 ジョン・クリスティ教授は地球の大気の温度測定に対してとても大きな責任を負っています。1991年にクリスティ教授はNASAから特別科学功績メダルを授与され、1996年には米国気象学会から気候モニター能力の基礎的な発展に対し特別賞が与えられました。
 彼はまた国連の“気候変動の政府間パネルIPCC”の主執筆者でもあります。


 クリスティ教授などの科学者が用いている地球大気の気温測定法は二つあります。

 ・衛星を使う方法及び
 ・気象バルーンを使う方法

の二つです。
  


 「一貫して見出してきたことは、地球上の広い範囲で、大気の巨大な層には地表で見られるほどの温暖化が観察されないということです。これは、理論が単純明快であるだけに頭を悩ませることなのです。」

 「この理論によれば、もし地表が温まれば、上空の大気は迅速に温まらなければならないのです。でもこの部分の大気層の温度上昇は全く劇的ではありません。
 だから気候モデルがここで表している論理と一致しないのです。」



 「気候モデルを悩ませる問題の一つが、北極以外の場所では、大気層を上方に行くにしたがって温暖化速度は増加すると予測していることです。
 しかし、まったく明らかになったことは、二組のデータ、すなわち誰もが話題にする衛星データのみならず、気象バルーンのいずれにもそのような傾向が見られないことです。実際には、地表の温度が上空の大気の温度より少し暖かくなっているように見えます。全く食い違っているのです。」


 「このデータは、あなたが思っている温暖化は、多分温室効果ガスのせいではないという事実を知る手掛かりを与えてくれているのです。」




 「高度が上っても気温は高くならないということが観測されています。事実、多くの観測では高度が上るにつれて温暖化の速度は少し低下しています。
 ですから、人為的地球温暖化の仮説は捏造されたものであると、証拠に基づいてある程度まで言えるでしょう。」





 最近の地球の温暖化は、
 ・起こる場所でない所でおき、
 ・起こる時期でない所で発生
しました。

 もし、CO₂が気候変動をもたらしているなら、戦後の経済成長の時期には気温が上らなければいけませんし、また対流圏の大気の温暖化速度は地上より大きくならなければいけません。

 でも、全く反対のことが起きているのです。







7. 氷床コアの調査;気温変動が先行、CO2が後追い


 では、過去の長い地球の気候変動の歴史の中で、二酸化炭素がかつて気温変化をもたらしたという何らかの証拠はあるのでしょうか?


 昔の時代を調べる方法の一つに、氷床をドリルで深く掘り下げるやり方があります。
     
 
 これにより科学者達は、CO₂と地球の気温変化の間に相関があることを見出しました。

 この氷床コアは、しばしば人為的地球温暖化説を支持するために引用されてきました。



 しかしながら、この氷床コアのデータには、これまでほとんど語られることのないことが隠されています。



 イアン・クラーク教授は北極の古気候学の第一人者です、数十万年前の地球の気温の記録を調べています。
   


 「私達は、長期間尺度で気候を調べるときは、実際に気候の記録を保存している地質学的物質を探します。
 もし、氷のサンプルを例にとれば、気温の復元には同位元素を使って行いますが、CO₂の含有量は氷に閉じ込められた大気を集めて分析することで調べます。」





 クラーク教授等は、実際に二酸化炭素と気温が相関していることを見出しました。

 しかし、この繋がりの関係は全く正反対なのです。




 「これが南極ボストークの氷床記録です。





 赤線が気温で、氷河期を過ぎた後は一定の間隔で年代を追って上昇していきますが、気温が上昇してから、その後でCO₂が昇って行くのが分かります。 

 CO₂は気温の増大より遅れています。この遅れは800年あります。ですから、気温はCO₂よりも800年先行して始まっているのです。」




 現在、いくつかの大規模な氷床調査が行われていますが、どれも同じ結果を示しています。

 まず、気温が上がり下がりして、その後を数百年遅れて二酸化炭素が続いていきます。


 「ですから、二酸化炭素は温暖化の原因ではないのです。

 実際は、温暖化が二酸化炭素の増大を作り出しているのです。」





 「CO₂が温度変化を引き起こしているとは言えないことは明らかです。
 
 CO₂は温度が作り出したもので、温度変化にしたがって変化していきます。」




 
 「この氷床コアの記録はいま議論している問題の核心を突いています。

 人々は、大気中のCO₂が、温室効果ガスとして大気中に増えると、その結果気温が上がると云っています。しかしながら、氷床コアの記録はそれが正確に反対であることを示しています。

 ですから、気候変動が人間活動のせいだという人為説は、基礎の仮説、最も基礎となる仮説が間違っていたということが示されたのです。」







8. なぜ気温上昇するとCO2増えるか


 では、気温が上がると大気中のCO₂が増えるのはどうしてそうなるのでしょうか?

 答えは海洋の中にあります。
 

 海洋は莫大な量の二酸化炭素を含有しており、毎年人間が作り出す量よりはるかに大量を大気中に放出しています。

 また、海洋は大量のCO₂を大気から吸収もしています。

 どれほど大量に放出し、どれほど大量に吸収するかは温度によります。


 「学校の子供でも、海洋と大気の間で二酸化炭素の交換が行われていることは、地理の教科書から知っています。

 海洋が温まると二酸化炭素を大気中に放出しますし、海洋が冷たくなれば二酸化炭素を取り込み貯蔵します。」




 しかし、なぜ温度変化と、海から出たり入ったりする二酸化炭素量の間に数百年もの時差が生じるのでしょうか?

 この理由は、海洋があまりにも広くあまりにも深いために、温まったり冷めたりするのに文字通り数世紀かかるからです。


「海洋はとても広く、地球の表面の大部分を占めています。

 この広大さのために温まったり冷めたりするのにとても長時間を要するのです。しばしば数百年もかかります。」









9. 太陽黒点の観察と天気予報


 二酸化炭素が気候変動をもたらしているという通説は、使える科学的データのほとんどのものと争っています。

 気象バルーンや気象衛星のデータ、あるいは氷床コアあるいは歴史上の気温の記録のデータなどです。



 しかし、CO₂でないとしたら、何が気候変動をもたらしているのでしょうか?


 
「車にガソリンを入れたり、電灯の明かりをつけながら、気候を制御しているのは我々なのだと考えるのは奇妙ではありませんか。

 空を見てください、あの巨大は物質、そうです太陽です。現在の65億人の人類でさえ、これに比べれば取るに足らないような小さなものです。」




 1980年代の終わりに、太陽物理学者のピアース・コービンはとても急進的な方法で天気予報をすることを決めました。

 気象庁は膨大なデータを保持しているにもかかわらず、コービンの新しい方法の方が常により正確でした。彼は英国の新聞で、天気予報の超人ともてはやされました。彼の成功の秘密は太陽でした。


 「私達の太陽‐天気長期予報技術の起源は、太陽黒点の研究と予測をしたいという熱意から生まれたものですが、そこで天気の予報に太陽を利用することが現実にはもっともっと面白いことに気が付きました。」




 太陽黒点は、現在では、太陽活動が活発なときに現れる強力な磁場だということが知られています。
   
 


 しかしながら、これが正しく理解される以前の何百年間の間も、世界中の天文学者は、黒点の増加は温暖な天候を告げると信じて太陽黒点の数を数え続けていました。
  

 1893年に英国の天文学者エドワード・マウンダーは、小氷河期のあいだ太陽黒点がほとんど消えてしまっていることを見つけました。

 この太陽活動が不活発な時期はマウンダー極小期(Maunder Minimum)として知られています。
   


 しかし、黒点は、天気予報の指標としてどれだけ信頼できるのでしょうか。


 「私は、気象庁のいわゆる普通の予報に対抗してウイリアムヒル(ギャンブル企業)を通して賭けをしてテストすることにしました。

 私は毎月毎月勝ち続けました。去年の冬は、気象庁は非常に寒くなるだろうと云いました。私達は違う、そんなことは全くなくほとんど平年に近いでしょう。ただ、寒くなるとしたらクリスマス後か2月でしょうと云いました。

 私達が正しく、気象庁は間違っていました。」







10. 太陽活動と気温が密接に相関している


 1991年にデンマークの気象協会の主任研究者らが20世紀の黒点記録を集大成して気温の記録と比較することにしました。
    

 彼らは、太陽の状況と地球の気温のあいだに信じられないほどの密接な相関があることを見出しました。

       

 太陽活動(赤の線)は1940年頃にかけて急激に上がり、その後1970代までは低下しますが、さらにその後は再び上がり始めます。

    



 「この温度と太陽活動あるいは太陽黒点数サイクル長さの相関を見たとき、人々は単に偶然の一致にすぎないかもしれないと云いました。では、どうしたらこれが単なる偶然でないことを証明できるでしょうか?

 明らかなのは、もっと長期間あるいは別の時期のものがあればよいということです。そこで私たちはもっと時代をさかのぼりました。」 (フリースクリステンセン教授 デンマーク国立宇宙センター所長)



 そこでフリス・クリステンセン教授と同僚は共同で過去400年間の天体データを集め、太陽活動と気温変動の比較をしました。

   

 再び、彼らは太陽活動の変動が地球の気温変化と密接につながっていることを見出しました。気候に変化をもたらしているもの、それは太陽でした。

 二酸化炭素やその他のもではまったくなかったように見えます。







11. 太陽活動の影響の仕方


 太陽は、熱を送ってくることで地球に直接的に影響を与えます。

 しかし、さらに太陽は、さらに太陽は、雲の形成をコントロールすることで間接的に影響を与えることが科学者たちによって確定されています。

 
 実際、地球への太陽の影響の仕方はあまりに多くあるので、太陽活動の変動が地球の気候変化とこれほど密接に相関していることも多分驚くにあたりません。


 「もしあなたがX 線で見ることのできる目を持っていれば、素敵で優しい黄色の球体が実は荒れ狂う虎のように見えるでしょう
 太陽は信じられないほど狂暴な野獣なのです。

 時々大量のガスの噴出を起こしたり、絶えるこ とない太陽風を吹き出し続けており、これらが地球を永久に突き抜けていっています。
 私達は、ある意味で太陽の大気の中にあると云えます。

 この太陽の磁場の強さが、20世紀では二倍も強くなっています。」









12. 北極の気温変化は太陽活動とは一致、CO2 とは不一致


 2005年にハーバード大学の天体物理学者達は、米国地球物理学連合(AGU) の公式雑誌に次のグラフを発表しました。

   

 青色の線は北極の過去100年の気温変化を示しています。そして、これ(黄色の線)がこの同じ時期の二酸化炭素の上昇です。

 この二つは明らかに一致していません。




 しかし、もう一度グラフを見てください。この赤線は前世紀(20世紀)の太陽活動の変動を描いたものです。

   

 このデータはNASAと米国海洋大気庁(NOAA)の科学者によりそれぞれ独立に作られたものです。



 「太陽活動は、過去100年以上、いや過去数百年以上にわたり、海氷温度および気温との間で10年ベースで大変良い相関があります。」

   




 多くの科学者にとって、次の結論は避けられません。
 

 「太陽が気候変化をもたらしているのです。CO₂は無関係です。」










13. どのようにして人為的温暖化説が広まったか


 しかしながら、もしその通りだとしたら、私たちは、なぜ毎日毎日人為的地球温暖化の記事で攻め立てられているのでしょうか?

 なぜ、これほど多くの報道関係者やその他の人々が、それが明白な事実だとみなしているのでしょうか?

 地球温暖化説の威力を理解してもらうためには、それがいかにして起きてきたかについてお話ししなければなりません。



 気候に関する破滅的な予測は新しいことではありません。1974年にBBCは凶暴な嵐や旱魃は大異変の迫っている証しかもしれないという警告を放送しました。 そして、この気候災害の原因はなんだと考えられたのでしょうか?


 ニューサイエンティスト誌の元編集長ナイジェル・コールダーはこのとき番組の裏方にいました。


 「ウエザーマシンの番組で、私たちは当時の主流の意見、即ち地球寒冷化と新氷河期の脅威を報道していました。」


   「大自然の氷は人間を矮小化しそして・・・」
 
 「気温が数十年下がり続ければ、寒冷化した世界は破
 滅的な結末を迎えるだろうと専門家は警告していま 
 す・・・」 

 かつては大凍結の脅しがありました。また新たな氷河期が、我々の土地を奪い、北方の都市を埋没するのでしょうか?




 しかし、この呪われた運命の陰に一つの希望の声が出てきました。スウェーデンの科学者バート・ボーリンが、人為的二酸化炭素が世界を温めるのに役立つかもしれないという試みの提案をしました。

 彼自身も自信なかったのですが。


 「たくさんの石油と膨大な石炭が残っています。しかし、これまでのような増大し続ける速度で燃やし続ければ、50年もすれば気候は今より数度暖かくなるかもしれませんが、よく分かりません」




 「私たちが、最初にスウェーデンのバート・ボーリンを二酸化炭素の危険性についての国際的なテレビ討論会に出席させました。
 私は、専門家のトップから彼を空想の世界にふけらせすぎたと厳しく批判されたことを覚えております。」





 1970年代の寒冷化の恐怖が頂点にあったころ、バート・ボーリンの一風変わった人為的地球温暖化説は馬鹿げたものに見えました。しかし、二つのことがこれを変えました。

 ・第一は、気温が上がりだしたことです。

 ・第2は英国で炭鉱ストライキが起きたことです。







14. 政治化はマーガレット・サッチャーから始まった

 マーガレット・サッチャー首相(在任1979-1990年)にとっては、エネルギーは政治問題でした。1970年代の初めは石油危機で世界は不況に陥りました。

 英国では荒れ狂う炭鉱ストライキが停電を引き起こし、保守政権の転落をもたらしました。
  

 サッチャーは、彼女のところではこれと同じことが起きないようにしようと決心しました。


 「この国に見られるのは組織化された革命的少数派の出現です。彼らの真の狙いは法や秩序を破り、民主的議会政府を破壊することなのです。」




 「この課題は、マーガレット・サッチャーにより政治化されました。 」




 「私がエネルギー省の大臣の時ですが、マーガレット・サッチャーは常に原子力発電を推進しようとしていたことをよく覚えております。気候変動問題が現れるずっと前から、彼女はエネルギー保障を心配しておりました。

 彼女は中東を信用しておりませんでしたし、また英国の炭鉱労働者組合も信用しておりませんでした。石油も信用できず、石炭も信用できないことから、彼女は、実際に原子力発電で進まざるを得ないと感じていたのです。

 そして、気候変動、地球温暖化ということが出てきたとき、彼女はこれは大変好都合だと感じました。二酸化炭素を排出しないことも一つの論拠になりますし、またなぜ原子力を求めなければならないかの論拠にもなると思ったのです。

 これは、彼女が実際に大いに話していたことです。それ以来、誤って伝えられているのです。」



 「そして、マーガレット・サッチャーは、王立協会(royal society)に行って科学者たちに、〝お金は用意できているからこの話を証明してください“と云いました。もちろん科学者たちはすぐに出かけて実行しました。」




 「政治家が何かに肩入れしたり、名前を出したりすれば、もちろん何らかの形でお金が流れることになるのは必然で、その通りになっています。そして、必然的に研究、開発、あるいは協会設立の乱立がはじまりました。

 二酸化炭素と温度の関係を強調して気候調査を行うとさえ云うことができればよいのです。」




 1988年にミセス・サッチャーの要請で、英国気象庁は気候モデリング・ユニットを設立しました。これが新しい国際委員会、即ち〝気候変動に関する政府間パネル(IPCC/the Inter-Governmental Panel on Climate Change )”の基礎になりました。




 「彼らは、地球温暖化による気象災害を予告する最初の分厚い報告書を出しました。私は、科学記者会見に行って驚いたことが二つあります。

 一つはメッセージの単純さ、雄弁さ、および話の元気さです。

 二つ目は、つい数か月前まで王立協会の主要な会議の議題であった太陽の役割も含めて、これまでの気候科学を完全に無視していることです。」







15. 環境保護主義者との合流

しかしながら、環境問題として、人為的二酸化炭素を新らたに強調することが気に入ったのは、ミセス・サッチャーだけではありませんでした。


 「それは確かに、私が中世の環境主義と呼んでいる環境の考え方にとっては大変好ましいものでした。車も機械もすべて捨てて中世の時代様式に戻ろうというものです。ええ、彼らはそれが気に入りました。なぜなら、二酸化炭素は工業化の象徴だからです。」
   

 「二酸化炭素は工業ガスであり、たぶん、ええ、経済成長と結びついており、ええ、輸送機関や自動車とも、そしていわゆる文明と呼ばれるものと結びついています。
 そして、環境運動には、経済成長を単純に悪だと考えて反対している勢力が存在します。」




パトリック・ムーアは、彼の時代のトップの環境運動家の一人とみなされています。彼はグリーンピースの共同設立者です。


 「焦点が気候に移ったのには明らかな二つの理由がありました。

 第一は、80年代半ばまでは、合理的なものすべてが大多数の人々が賛成したので、環境運動では我々は皆でやらねばならないと叫んでいました。しかし、大多数の人々が賛同している今では、対決的姿勢を保ちつづけることはとても難しいのです。ですから、反体制的であり続けるにはかつてないほどの極端な姿勢を取らなければならなかったのです。

 私がグリーンピースを離れるとき、丁度、塩素を世界的に禁止しようというキャンペーンの最中でした。私は、ねえ君たちこれは(化学の)周期律表に載っている元素の一つなのだよ。これをまるまる禁止する裁定を下す権利など我々にはありはしないでしょうというようなことを云いました。

 第二の理由は、環境過激主義が現れたことです。

 この因は、共産主義が崩壊し、ベルリンの壁が崩れ、多くの反戦運動屋や政治活動家が環境運動に入ってきたことです。

 新マルクス主義を持ち込み、さらに自然環境や科学よりも反資本主義あるいは反グローバリゼイションに近い行動計画(アジェンダ)を、環境用語で巧みに覆い隠すことを覚えました。」




 「左翼は社会主義マニフェストの失敗から少し方向を失っていましたし、共産主義もよく見るにしたがってこれに輪をかけた状態だと分かりました。

 ですから、彼らは昔からの反資本家のままでしたので、反資本主義を隠すための新しい装いを見つけなければならないのです。」



 「そして、これは右翼のマーガレット・サッチャーから極左の反資本家環境運動家までの驚くべき同盟でした。

 これが狂気の考えに基づく運動勢力になりました。」








16. 政府助成金の爆発的な増大

 1990年代の初めまでには、もはや人為的地球温暖化は気候理論の中での風変りなものではありませんでした。これは満開の政治キャンペーンになりメディアの注目を集めました。

 この結果一層の政府資金が集まりました。
   


 「ジョージ・ブッシュ大統領(シニア、任期1989-93年)以前は、気候あるいは気候関連科学の資金は1億7000万ドルぐらいだったと思います。この分野としては妥当な範囲でした。

 それが、年間20億ドルにも跳ね上がったのです。10倍以上です。

 そして、はい、いっぱい変わりました。仕事が沢山増えたということです。こんなことがなかったら関係のなかった沢山の新しい人たちを、お金で買ったのです。

 こうして、地球温暖化の分野にしか興味のない人々の中核グループが出来たのです。」




 「もし、私が調査研究をしようとすれば、サセックスのリスの話ですが、1990年以降であればどうするかといえば、私は許可申請書にこう書きます。

 “私は、リスの木の実の採集行動の調査を、地球温暖化の影響に特別に注目して行います。”これでお金が得られます。

 でも、もし地球温暖化を書き忘れたらお金は貰えないでしょう。」




 
「私たちは資金の獲得を競っています。

 もし、あなたの分野が注目の的であるなら、なぜあなたの分野への資金の投入が必要なのかを、合理的に説明する仕事はとても簡単です。」
       







17. コンピュータによる気候予測


 これらの資金の大部分は、気候が将来何をもたらすかを予測するためのコンピュータ・モデルの作成に使われます。



 しかし、これらのモデルはどれほど正確なのでしょうか?


 ロイ・スペンサー博士はNASAのマーシャル宇宙飛行センターの気候研究の上級科学者です。NASAおよび米国気象学会の両方から特別科学成果賞のメダルを授与されました。

 「気候モデルの信頼性は、用いられている仮定と同じぐらいしかありません。

 何百もの仮定が使われています。このうち一つでも間違うと予測は全く見当違いになります。」





 全てのモデルが、気候変動の主原因は人為的CO₂であり、太陽や雲ではないと仮定しています。



 「私のよくする類推は、自動車がうまく走らなくなったとき、

 ・エンジン―これは太陽に相当します―を無視して、
 ・また変速機―これは水蒸気に相当します―をも無視して、

 ・右後輪の一つのナット―これが人為のCO₂です―を調べる

ようなものだと云うものです。

 この科学はこれほどひどいものなのです。」




 「もしあなたが気候システムの理解ができていなかったり、すべての構成要素、即ち宇宙線、太陽、CO₂、水蒸気、雲、そしてこれらの集合体の理解ができていなかったり、もし一つでも欠けていたら、あなたのモデルは何の価値もありません。」




 気候予測の幅は大きく変動します。

 これらの変動は、モデルのベースになっている仮定をほんの少し変えるだけで生じます。



 「私はモデル製作者と一緒に働いていますし、私もモデルを作りますが、数理モデルでは、パラメーターを少しひねるだけでどんなモデルでも作れます。

 より暖かくすることも、あるいはより寒くさせることも、変更すれば出来るのです。」







18. メディアが恐怖を増大

 訓練されていない目には、コンピュータ-・モデルは印象的に見えます。

 しばしば、とっぴな気候の推測を出したり、厳格な科学の顔も見せます。

 また、コンピュータ-・モデルは、メディアに対して壮大なストーリーを途切れることなく流し続けます。



 「長いジャーナリスト生活の中で私を驚かせたことは、最も初歩的なジャーナリズムの原則が、この主題に関しては放棄されてしまっていることです。」

 「全く新しい世代の記者や環境ジャーナリストになったのです。

 ところで、もしあなたが環境ジャーナリストであって、もし地球温暖化の物語が消えてしまったら、あなたも職を失います。」

 「そして、報道はますますヒステリックにならざるを得なくなります。

 なぜなら、幸いなことにまだ経験豊富なニュース編集者が少しおり、彼らは、“ねえ君たちこれは5年前に云っていたことだよ、でもね、今はもっともっと悪くなっており、来週の火曜日までには3メートルも海面が上昇するのでしょう”と云ったりするからです。

 彼らはますますかん高く先鋭的になるのです。」 





 今では、あらゆる暴風や台風をすべて地球温暖化のせいにするのが当たり前になっています。
  


 でも科学的根拠があるのでしょうか? 


 「これは純粋にプロパガンダです。

 どんな気象学の教科書にも、天候の乱れの主な源は熱帯と極地の間の温度差によると書かれています。そして、世界が暖かくなるとこの差が小さくなると云われています。

 そうすると、これは嵐がより穏やかに、気温変動がより小さくなることになり、どうしたわけか破滅的とは考えられないのです。

 ですからあなたは反対のことを聞かされているのです。」







19. 氷の融解の報道


 しばしば、地球の気温の穏やかな上昇であっても、極地の氷原の破滅的な融解を起こすかもしれないと云われています。


 しかし、地球の気候の歴史は何を我々に教えてくれるのでしょうか?



 「私たちは、グリーンランドの数千年前の気温の記録を持っています。グリーンランドはとても温暖でした。

丁度千年前のグリーンランドは現在よりも暖かでしたが、劇的な氷の融解の事件は起きませんでした。」




 「たとえ永久凍土層なんかについて語るとしても、例えばロシアの森の地下に存在する氷の層、広大な永久凍土層が7-8千年前には、現在の融解の証拠をずっと上回って進んでいました。

 ですから、換言すればこれは歴史パターンの繰り返しであり、氷を踏み鳴らす音が世界から消えるということにはなりません。」





 赤祖父俊一教授は、アラスカの国際北極圏研究センター(International Arctic Research Centre/IARC)の所長です。IARCは世界をリードする北極圏研究所です。

 赤祖父教授は、氷原は時代を越えて常に自然の膨張と収縮を繰り返していると主張しています。


 「南極大陸から大きな氷塊が割れて離脱していくことが時々報道されますが、これは常に起きていることなのです。

 しかしながら、今では衛星があるために発見できるので、これがニュースになる理由なのです。」

 「私は、どのテレビ番組でも、地球温暖化に関連して氷河の端から大きな氷塊が落下するのを映しているのを見ます。

 しかし、人々は氷が常に動いていることを忘れています。」




 このNASAの衛星のデータは、1990年代に起きた極地の海氷の大規模な自然の膨張と収縮を示しています。
   




 ニュース報道は、北極の端から氷が破断していくさまをしょっちゅう映してます。
 でも、これは秋の落葉と同じで、北極では普通に起きている出来事だということは報道しません。


 「彼らは、“氷河の端から氷が落ちるのを見ましたか”と私に尋ねます。

 “はい、それは春の到来です。毎年起きています”と答えます。 

 記者達は来ればいつも、“ところで、温室効果による災害について知りたいのですが何かありませんか”と尋ねます。

 私は“何もありません”と答えます。」







20. 海の変化の報道

  
 世界各地の海水面の変動を気候のせいにすることも今は当たり前になっています。


 でも、これはどれほど科学的なのでしょうか?


一般に、世界中で起こる海水面の変化は基本的には二つの因子で決まります。

 ローカル因子と呼ばれるものは海と陸の関係ですが、これはしばしば海よりも陸の隆起と関連しています。」

 「ユースタティック変化と呼ばれる海水面変化は、海洋の熱膨張で起こる世界的な変動ですが、これは氷の融解とは無関係です。非常に長時間かかって生じるので、例えばこれを調べ始めても一生かかっても出来ません。」







21. マラリアの北上の話


 気温の穏やかな上昇においてさえ、マラリアのような危険な害虫で媒介される熱帯病を、北の方にまで蔓延させるとも云われています。

 でも、本当でしょうか?



 パリのパスツール研究所のポール・ライター教授はマラリアやその他の昆虫媒介の病気の世界の第一人者の一人です。世界保健機関WHOの専門家諮問委員会のメンバーです。米国熱帯医学会の衛生昆虫学委員会の議長でしたし、米国の気候変動の影響評価のヘルス・セクションの主執筆者でした。



 「蚊は熱帯だけのものではありません。たいていの人は温和なところには蚊がいることは知っているでしょう。でも実際は、蚊は北極にも沢山います。

 最もひどいマラリアの流行は1920年にソ連で起こりました。年間1300万人が罹り、60万人ほどの死者をだしました。この恐るべき災難は北極圏にまで達しました。アークエンジェル村では3万人が罹り、1万人が死亡しました。

 ですから、これは熱帯病ではないのです。それにもかかわらず、地球温暖化クラブの人々は、マラリアが北上していくというアイデアを作り出したのです。」







22.IPCC報告書の信頼性―論文検閲・削除のウオールストリート・ジャーナル上の告発


 地球温暖化の政府間パネルIPCCの公式レポートには、しばしばとても激しく警鐘を鳴らしているものがあります。

 でも、どのぐらい信頼できるのでしょうか?



 「私は第二次と第三次のIPCCの評価報告書を見てぞっとしました。なぜなら、沢山の間違いがあって、しかもそれ確かめるつてがないのです。あるいはまた、科学文献、まっとうな科学文献、それぞれの分野の専門家の文献が付いていないのです。」





 米国科学アカデミーの元会長のフレデリック・サイツ教授は、ウオールストリート・ジャーナル紙への手紙で、IPCCの職員が科学者のコメントを削除・修正していたことを暴露しました。
   
     
   

 彼は、この報告書は投稿した著者らによって是認されたバージョンではないと云いました。

 科学の章で、少なくとも主要な項が15か所で削除されてしまいました。
 



 これらの削除された箇所には次のような記述が含まれています。


 “引用した研究論文には、気候変動を温暖化ガスのせいにする明確な証拠は全く見られなかった。”

       

 

 “今日までの研究では、観察された気候変動の一部または全部を明確に人為的原因に帰することは出来なかった。”
 

 




 サイツ教授は、

 「ピア・レビューという専門家同士間の評価制度で、このIPCCの報告書につながる事件以上に人騒がせな改悪は見たことがありません。」

と結論しています。




 

 これに答えて、IPCCは削除したことを否定しませんでした。

 しかし、報告書の不正や歪曲はなかったし、地球温暖化の原因の不確定性はそのまま残っていると云っています。

 この修正は、政府、科学者個人、および非政府組織NGOからのコメントに基づき行われたそうです。
     
 (ピア・レビュー評価プロセスに不正・腐敗や変更はなかった)

      
 (不確定性は残されている)

      
 (修正は政府、科学者個人、および非政府組織NGOのコメントによる)





 「私がIPCCを辞職したとき、これですべてけりがついたと思いました。しかし、最終原稿を見たら私の名前がまだ残っていました。

 だから、私は名前を削除してくれるように頼みました。ええ、彼らは、“私が寄与したのだからそのままにしています”と云いました。

 そこで、“私の云い分は全く聞き入れられなかったので、私は何も貢献しませんでした”と云いました。そして、ついにはほとんど口論になりました。最終的には、私が法的手段に訴えると脅したら、やっと私の名前を取り下げてくれました。

 これはよくあることだと思いました。

 専門家の中には論争に同意できなくて辞めた人が大勢いることを知っていますが、彼らは著者リストにただ載せられたままで、世界のトップ科学者2500人の中に入っています。」







23. 国連の地球温暖化会議とこれを取巻く推進勢力

 人為的地球温暖化の背後には強力な制度化した推進勢力が存在します。


 ここナイロビでは、

 ・専任の役人、

 ・プロのNGO活動家、

 ・カーボン・オフセット(排出されたCO₂を森林吸収等で相殺する考え方)資金団体、

 ・環境ジャーナリスト

等が集まって、気候変動について討議をするために10日間の国連主催の会議が開かれています。参加代表者の数は6000人を超えます。

   
            


 「私の住んでいるところには、地方議会の地球温暖化担当職員がおり、ここには時代の流れに乗り遅れないように、何らかの形で参加しようと集まった人々のとても長い行列ができています。」



 「数10億ドルも気候科学に投資されれば、このドルに依存する人の層も巨大になります。そして、いかに官僚的であろうとも、さらに発展させることを望むでしょう。」




 「立ち上がって、“待てよ、これは冷静に、合理的に、かつ注意深く見直してみよう。どれほどのメリットがあって、どれほど続くだろうか”などという人は誰であれ排除されます。」




 「古い英国のことわざに、“もしあなたがココヤシの実落としの中に立てば、あなたに向かって石が飛んでくる”というのがあります。

 私は同じようになると思っていますが、かなり難しく、かなり汚く、そしてとても個人的な中傷になっています。ええ、殺すという脅迫でも何でもあります。だから、自分の身体のためを思ってそんなことはやりません。」







24. 環境保護運動の躍進と弊害



 「今日では、もし気候変動を取巻く"連禱の祈り″に疑いを持ったりしたら、あなたはたちまちホロコースト否定論者にされてしまいます。」




 「私は、この地球温暖化ビジネス全部が宗教のようなものになていると云いだした最初あるいは最後の人間ということは絶対ありません。でも、反対の人たちがそう呼ばれるなら、私は異端者です。
 この番組の制作者は全員異端者です。」




 「環境運動は、実際はこの運動の政治的な行為であり、世界的なレベルで莫大な影響を及ぼしています。

 そして、今日では、政治家は誰でもそれを知っています。左派であろうとも、中道であろうとも、右派であろうとも、環境に対しては敬意を払わなければなりません。」
 



 地球温暖化キャンペーンは大勝利を収めました。かつてはレジスタンスの砦であった合衆国政府も降伏しました。ジョージ・ブッシュは今や彼らの同盟者です。

 西欧の政府は、今では、先進国および開発途上国のいずれにおいても工業生産を制限する国際協定が必要だということを受け入れました。




 でも、費用はどれほどになるのでしょうか?


 ポール・ドリーセンは元環境運動家です。


 「地球温暖化についての私の最大の関心事は、おそらく地球温暖を防止するだろうと推し進められている政策が、世界の際貧困層の人々に壊滅的な影響を与えていることです。」 (ポール・ドリーセン 作家)








25. 予防原則というまやかし


 地球温暖化の運動家は、安全側に立つことは何の害ももたらさないと云います。

 仮に人為的気候変動説が誤りであったとしても、万一のことを考えて炭素放出を制限する厳格な基準を課すべきだと。


 人々はこれを予防原則(precautionary principle)と呼んでいます。



 「この予防原則はとても変わった野獣です。

 元々は特定の協議事項やイデオロギーの推進のために使われていたのですが、今では常に一方向にだけガンガン鳴り響かせるために使われています。

 それは、特定の科学技術を用いたとき、例えば化石燃料を使ったときのリスクについては語りますが、これを使わないことで生じるリスクは決して語りませんし、その技術のもたらす恩恵についてもまったく触れません。」







26. アフリカの発展に必要な電気が導入できない


 アン・ムゲルは子供の食事を準備しています。
    
 彼女のように電気のない生活をしている人は世界の人口の三分の一の20億人にものぼります。この人たちは、代わりに木や動物の糞を家の中で燃やします。屋内で発生した煙は世の中で最悪の汚染をもたらします。また、アンのような人は浄水が使えません。この結果、貧困国では毎年約400万の5才以下の子供が、呼吸器疾患や下痢で死亡しています。


 「もし、現地の人に発展とは何かと尋ねたら、彼らは、“電気が来れば次のステップに上れることが分かっています”と答えるでしょう。

 実際に、電気がないということはトラブルの長い連鎖を生み出します。

 困ることの第一は明かりで、早く寝なければなりません。明かりがないのですから、起きている理由もありません。暗闇の中でお互いに話をするわけにもいかないということです。」 (ジェームス・シックワティ エコノミスト 作家)




 冷蔵庫も近代的な包装もないということは、食品は保存できないことを意味します。小屋の中の火はとてもひどい煙を出しますし、暖房のための木の消費量は多くなりすぎます。お湯もありません。私たち西洋人にとっては、電気のない生活がどれほどひどいか想像もできません。

 こんな生活をしている人々の寿命は恐ろしく短いのです。彼らの生活はあらゆる面で貧困化しているのです。




 ここから数マイル先の豪華なゲートで囲まれた本部では、国連が地球温暖化の会議を開催しています。

  土産物店が田舎の部族集落の土産を売っている傍らで、代表団らは持続的な発電方式といえるものを推進するにはどうしたらよいかと論議しています。


 アフリカには石炭があります。また、石油もあります。


 しかしながら、環境団体はこれらの低コストのエネルギーを使うことに反対運動をしています。

 その代りに、アフリカや第三世界のその他の人たちは太陽光発電と風力発電を用いるべきだと云っています。

     
    







27. 太陽・風力発電は高価で、工業化に役立たない


 ナイロビから車で少し行ったところに最初の太陽電池パネルが見つかります。

 ケニアの保健局が、数か村の住人を診るための診療所用にと買ってくれたものです。診療所の電気器具は電灯と冷蔵庫だけです。冷蔵庫はワクチン、薬それに血液が保管されています。
 電気は二つの太陽電池パネルで供給されます。
   




職員 “で、うまくいているのは何ですか?”

医者 “照明です”

職員 “照明だけですか?”

医者 “そうです”

職員 “もし照明と冷蔵庫などを一緒につけたら何が起きますか?”


医者 “警報が鳴ります”

職員 “警報が鳴るのですか?”

職員 “やって見せてくれますか?” 



 太陽電池パネルは、サミュエル・マワンギ医師に電灯か、冷蔵庫かいずれか一つずつの使用しか許しません。同時には使えません。同時に使うと電気は切れてしまいます。

 風力発電と太陽光発電は電力の供給源としてはとても安定性が欠けております。また、コストは従来の発電方式よりも少なくとも3倍はします。




 「問題は、ヨーロッパで何人の人が、米国で何人の人が、この種のエネルギーをすでに使用しているか、また、どれほど安価かということにならざるをえません。

 いですか、ヨーロッパ人にとっても高価であり、アメリカ人にとっても高価であるなら、ましてや貧困のアフリカ人についての話をしているのですから、ナンセンスだということはお分りでしょう。」

 「金持ちの国なら、違った方式の高価な実験をすることも出来るでしょう。でも、私達にとっては、私たちはまだ生き延びるのに精いっぱいの段階なのです。」





 元環境運動家のポール・ドリーズンにとっては、世界で最も貧しい人々に対して世界で最も高コストで非効率な発電方式しか使わせないという考えは、地球温暖化運動の最も道徳的反感を呼ぶ面です。


 「一つ完全に明らかにしておきたいことは、もしも第三世界の人に風力発電と太陽光発電しか使ってはいけないと告げることは、実際には彼らに電気を持ってはいけないと云っていることと同じことなのです。」




 「西欧の環境運動家と会うと、彼らは、私たちは太陽電池や風力エネルギーに取り組まねばならないと云いますが、私たちが挑戦している課題はどのようにしてアフリカを工業化させられるかなのです。

 なぜなら、私には太陽電池でどうやって鉄鋼業に電力を供給できるのか分からないし、鉄道輸送網に電力を供給できるか分からないからです。多分、小さなトランジスターラジオは動くでしょうけど。」







28. 環境保護活動はアフリカンドリームを葬った


 「全ての環境の討論から分かった一つの明瞭なことは、アフリカンドリームを葬るのに熱心な人がいるということです。

アフリカンドリームは発展することです。」



 「環境運動は最強の勢力に発展し、先進国の開発を阻止するまでになっています。」



 「私達は、
   資源に手を付けるな、
   石油に手を付けるな、
   石炭に手おつけるな
と云われています。これでは自殺です。」


「私は、彼らを反人間的と呼んでも正当であると思っています。人間が鯨より優れている、あるいは梟やあらゆるものより優れている、と考えたくなければ勝手にそうしたらよいでしょう。

 でも、人間を屑のようなものと考えたり、数十億の人を盲目にしたりあるいは死なせたりすることは絶対に感心できません。私はそれには共感できません。」







エピローグ


 人為的地球温暖化説は今ではあまりに堅固になり、反対の声は効果的に沈黙させられています。

 それは無敵に見え、いかに強固な反証に会っても乱れません。

 地球温暖化の警鐘は、今や理性を越えてしまいました。



 「例えば、“今世紀末までには、地球上で人間の住めるところは南極だけになるでしょう”と報じるような主席科学官が英国にいる限りは、“これでこの世はもう終わりだ″と信じる人はまだ存在するでしょう。

 そして、人類は、南極に移住した繁殖カップルのおかげで生き長らえることが出来るかもしれません。それは陽気で楽しいと思います。もしそれほど寂しくなければ本当に楽しいでしょう。」 

 


  


  


 







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日本語版(解説と英映画)

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 ・ スマートホンで読む方(英映画)


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