No.065 ヅダ
PRINCIPALITY OF ZEON PROTOTYPE MOBILE SUIT


SPEC

 MODEL NUMBER:EMS-10
 HEAD HEIGHT:17.3m
 WEIGHT:61.0t
 GENERATOR OUT PUT:1150kw
 PROPULSION ROCKET THRUSTERS:58700kg
 ARMAMENTS:120mm ZAKU MACHINE GUN,HEAT HAWK,STURM FAUST,135mm ANTI-SHIP RIFLE

星のコメント

 結構渋い機体です。付属のシールは豊富ですが、貼るのは大変です。

ヅダについて

 ヅダの特徴は圧倒的な加速性能にある。これは、通常の宇宙機器に使用される推進剤より重い元素を使用する“土星エンジン”によるものであり、土星エンジンはツィマット社の得意分野であるスラスター技術の粋でもあった。エンジンは構造的に背部に露出しており、噴射ガスのい噴射角度を自在に変化させることで失速せずに急激な方向転換が可能である。秒単位のパルス(間欠)噴射なら、より高出力での加速も可能だが、通常の加速なら60秒前後噴射を継続することができ、短時間で毎秒200m以上の加減速が可能である。最大稼働時の加速能力は連邦製のジムをも上回り、1年戦争期の標準的な機体による追撃は事実上不可能であったとさえ言われている。腕部には油圧ジャッキによる伸縮機能が盛り込まれ、脚部にマウントされた武器を素早く持ち換えることができる。武器マウントは腰部を脚部の左右にひとつずつ、計4箇所設けられている。シールドの表面には白兵戦用のピックが備えられ、裏面にはシュツルム・ファウストなどをマウント可能である。これらの機能や武装から、ヅダは当初より対MS戦闘を考えて設計されていたことが判る。“MS”そのものが産まれて間もないカテゴリーの工業製品であったことと、機体各部の構造限界などのノウハウもほとんど存在していなかったことを考えれば、ヅダの先進性は画期的なものであった。しかし、そのための基礎技術が追い付いていなかったことがこの機体の不幸であったのかもしれない。逆に言えば、性能限界を超える運用さえしなければ、ヅダは充分に優秀な機体だったのである。
その後、ツィマット社はドムの開発に成功し、公国軍宇宙戦力の中核としてリック・ドムが(ザクとゲルググの中継ぎとしてではあったが)制式採用された。その間、ヅダは事実上“塩漬け”にされていたが、公国軍総帥部によってプロパガンダの主役として抜擢され、仮初の新鋭機として第603部隊ヨーツンヘイムに配備されることとなった。配備された四機のうち、3番機はトライアル中に暴走し、頭部装飾付きの1番機は戦闘中に複数の敵機うぃ撃墜の後、轟沈した。遺された2番機と予備機は、ヨーツンヘイム所属機として運用されることとなる。



Copyright(c)2001-2009 Starfield All Rights Reserved.