No.113 ジム改
E.F.S.F. MASS PRODUCED MOBILE SUIT


SPEC

 MODEL NUMBER:RGM-79C
 TOTAL HEIGHT:18.0m
 WEIGHT:41.2t
 TOTAL WEIGHT:58.8t
 GENERATOR OUT PUT:1,250kw
 MATERIAL:TITANIUM-CERAMIC COMPOSITE
 ARMAMENTS:60mm VULCAN GUN,90mm MACHINE GUN,360mm HYPER BAZOOKA,BEAM SABER

星のコメント

 比較的新しいモデルのせいか、稼動とかは良いです。付属のデカールも臨場感を高めてくれます。

ジム改について

 「ジム改」は、一年戦争末期より量産された機体である。戦時下で生産された"ジム系"の機体群は、設計や規格が乱立していたため、継続運用に支障をきたしていた。そこで、後期生産型のジムに各出力系の向上などを基本に若干の改修を施し、新技術も盛り込みつつ暫定的なリファレンスとしたのである。本機の生産継続は、後に連邦軍が発動する「連邦再建計画」の一環としての側面も持つ。一年戦争によって旧来の兵器体系が根底から覆されたため、連邦軍においてもMSの運用を前提とする兵器の適正配備が急務となっていた。各拠点では喪失した兵器の補充と更新を同時に行う必要があったため、戦争状態ではないにも関わらず、連邦軍は準戦時態勢で組織の再編に臨んでいたのである。無論、それは公国軍残党の潜在的な脅威を見越してのことであり、その懸念は"デラーズ・フリート"の決起と「星の屑作戦」の展開によって現実のものとなる。RGM-79C ジム改は、相当数が生産されたにも関わらず、本格的な主力機として実戦に投入された例に乏しい。なぜなら「ジム改はデラーズ・フリートが擁する雑多な旧型機群に全く歯が立たなかった」という不名誉な評価が定着してしまったせいもある。実際には、デラーズ・フリートの奇襲による戦術的敗北なのだが、トリントン基地に配備されていたジム改の多くが、りょくに交戦もしないまま撃破されていたことは事実であった。いわゆる"ノーマルなジム"はデラーズ・フリートによって引導を渡されてしまったのである。かくしてジム改は、充分に高性能な期待でありながら、連邦軍の主力機の座を担う間もなく、後継機にその座を譲るのである。それでも、この機体こそが80年代以降の連邦製MSのリファレンスであったことは違えようのない事実である。ジム改は、生産ノウハウの確立に大きく貢献しているほか、各種のテストベッドとして、あるいは、パワード・ジムなどの改造機によるデータ収集機などとして、後に連邦系MSの礎となった。「ガンダム開発計画」自体、採用された基礎データの多くはジム改を基準としたものだったと言われている。ちなみに、後にRGM-79の実質的な後継機として配備されるRGM-79R ジムⅡには、戦中に生産されたジムにコクピットの換装や近代化改修を施し、制式番号が更新されただけの機体も多く含まれているらしい。にもかかわらず、グリプス戦役時のスペック水準を満たせたのは、ジム改がもたらした各種データが有効に採り入れられていたためである。



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