1/35ミリタリーミニチュアシリーズNo.093 ソビエトSU-122襲撃砲戦車



【 クルクスの戦いを勝ち抜いたソビエト初の本格突撃砲 】 
傑作戦車としてその名を知られるソビエトのT34戦車。その車体に楔形のシャープな固定戦闘室を設け、122mm榴弾砲を搭載して登場したのがSU-122襲撃砲戦車です。SUとはロシア語のCYでサムホードネア・ウスタノーフカ(自走砲の意味)の頭文字を取ったもので122はもちろん搭載砲の122mmを表しています。独ソ戦の開始と共にドイツ軍の電撃戦に後退を続けたソビエト軍はT34戦車を中心に集中的に生産し、大量に投入して反撃を開始します。そんな中、新たな自走砲の開発も急ピッチで進められ、122mm榴弾砲を搭載する自走砲は1942年10月からウラル機械工場で開発がスタート。量産体制が整ったT34の車体を利用、約1ヵ月という驚異的なスピードで試作車を完成させると翌1943年1月には最初の量産型が冬のレニングラード戦に投入されたのです。そして1943年7月からロシアの大平原を舞台に繰り広げられた大戦車戦「クルスクの戦い」に参加。パンサー、タイガーなど総力を挙げて襲いかかってくるドイツ軍に対して23口径122mm榴弾砲の威力を発揮して死闘を繰り広げ、見事勝ち抜いたのです。ソビエトで最初の成功した襲撃砲戦車となったSU-122はクルスク戦の後、より強力な85mm戦車砲を搭載したSU-85にその座を譲りましたが、SU-100やJSU-122、JSU-152と続くソビエト襲撃砲戦車の基礎を築いた車輌といえるでしょう。

【 星のコメント 】 
再販されたので、つい買ってしまいました。古い模型のせいか、タイヤとキャタピラがピッタリと合わないので、タイヤの隙間を開ける細工が必要です。それ以外はタミヤらしくシンプルな作りで、練習用にはモッテコイの戦車です。




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