ミラージュホビー
MR35301 
ポーランド 7TP戦車 37ミリ砲


ポーランド 7TP戦車 37ミリ砲について 
7TPは第二次世界大戦で使用されたポーランドの軽戦車である。イギリス製のヴィッカース 6トン戦車のライセンス生産型だが、ポーランド独自の改良が施されている。7TPは1939年のドイツによる侵攻当時、ポーランド軍が装備する最も強力な戦車であった。

ヴィッカース 6トン戦車(ヴィッカースMk.Eとしても知られる)は、英ヴィッカース・アームストロング社により1920年代末に開発され、1930年代にかけて各国に輸出されたベストセラー商品であった。 ポーランドは1931年に50輌の購入契約を結ぶとともにライセンス生産権を入手した。なお、うち38輌が到着して、これらはすべて双砲塔型のType Aだったが、後に半数以上が単砲塔のType B仕様に改修された。 ポーランドでの生産型はオリジナルのヴィッカースMk.Eのままではなく、VAU-33(VAはヴィッカース・アームストロング、Uは国営工廠のウルスス部門もしくは改良を示すポーランド語の頭文字、33年型を示す)の初期名称のもと、独自の改良が施された。 最大の改良点は、オリジナルのアームストロング・シドレー・エンジンから、より強力なザウラー・ディーゼル・エンジンに換装することで、これに伴い、エンジンルームは戦闘室と同じ高さまで増積された。 このポーランド国産の改良型は最終的に7TP(ポーランド軍7トン戦車、ただし重量は結局9トンを越えている)と名付けられた。1934年に生産が開始されたが、初期に生産された型は、暫定的にヴィッカース6t戦車Type Aと同じ双砲塔に、ブローニング 7.92mm 機関銃を装備した。 主量産型はボフォース 37mm対戦車砲の車載型であるWz.37戦車砲を搭載した単砲塔型で、1937年末もしくは1938年に生産が開始された。 単砲塔型は、1939年の第二次世界大戦開戦時にポーランドが保有していた戦闘車輌の中で最も有力なものであった。しかし、開戦までに生産されていた7TPは130輌から140輌程度に過ぎず、実戦での活躍は、ごく限られたものだった。

単砲塔型は7TPの主量産型である。ボフォース37mm戦車砲を搭載、100輌余りが生産された。プロトタイプの砲塔はスウェーデンのボフォース社で砲に合わせて設計されたもので、同じくスウェーデン製のランズベルク装甲車、ランズベルクL60系軽戦車に使われた砲塔と似た形状を持つ。 プロトタイプの砲塔は砲塔後面にハッチを持ち、上面はペリスコープのみでハッチはなかったが、量産型では砲塔後部にバッスル、上面にハッチが設けられた。エンジンルーム後面は、初期生産型は双砲塔型同様、点検ハッチのほぼ全面にわたるルーバーと、低い位置に装着された排気マフラーを持っていたが、標準型ではルーバーはなくなり、マフラーも高い位置に移されている。


【 星のコメント 】 
ミラージュホビーの製品としては珍しく(?)、組立はすんなり出来ました。履帯は相変わらず難しいですけど。塗装は箱絵のイメージでオリーブドラブ2の単色スプレーにしてみました。説明書には、ぼかし3色迷彩の指示でしたが、この方がポーランド軍っぽいかな、という個人的な感覚です。遠目には、それなりの仕上がりになりました。




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