ミラージュホビー
MR35304 
ポーランド・ヴィッカーズMk.B 37ミリ砲


ポーランド・ヴィッカーズMk.B 37ミリ砲について 
1928年、ヴィッカース=アームストロング社は、自主開発によって新しい戦車を完成させた。当時としては新機軸と言えるアイデアや機構を盛り込んだ設計であった。 サスペンションは特許を取得したボギー式のものであった。これは4個の小型転輪を1組としてリーフスプリングで懸架したボギー式転輪を配置するスタイルで、シンプルな機構ながら追従性は良好で、この後、多くの戦車がこれに倣った。
ピッチの細かいマンガン鋼製の履帯は軽量ながら堅牢で、耐用走行距離は3000マイル(約4800km)あった。車内通話装置を備え、後期には短波無線機も装備した。
当初から、機銃2丁装備の双砲塔型、砲と機銃を装備の単砲塔型の2種が想定されており、特に単砲塔型では、砲と機銃が同軸に装備されていて、これも当時では新機軸だった。また武装ほか装備も顧客の要望に従って変更可能というのもメーカー側のアピールポイントだった。 車体はリベット構造で、戦闘室前面、砲塔周囲で最大装甲厚13mmが標準だったが、顧客の注文によっては17mmまでの増厚も選択できた。名称は6トン戦車だったが、装備によって7 tから8 t程度の重量となるのが普通だった。

ポーランドでは1931年に50輌の購入契約を結ぶとともにライセンス生産権を入手。実際に入手したのは38輌で、すべて双砲塔型のType Aだったが、後に砲塔が追加購入されて、22輌がType B仕様に改修された。 その後、A、Bともにエンジンの過熱を防ぐため、車体左右にまで張り出す大型のエアダクトが装着された。ライセンス生産型は7TPの名でザウラー・ディーゼルエンジンを搭載、主生産型の単砲塔型はボフォース37mm戦車砲を装備している。


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