ミラージュホビー
MR35305 仏・独 ルノーUE ユニバーサルキャリア
【 仏・独 ルノーUE ユニバーサルキャリアについて 】
ルノー UEはフランスのルノー社が1930年代に開発、第二次世界大戦中に使用された装軌式の軍用小型装甲トラクターである。UEはルノー社による開発コードで、1932年に量産を開始、1937年に登場した改良型UE2を合わせ、1940年にかけて約5000両が生産された。フランス軍のほか、鹵獲したドイツ軍でも多用され、ルーマニアではライセンス生産も行われた。
ルノー UEは、1920年代からフランス軍が進めてきた歩兵科の機械化構想に則り、その補給用の車輌として生み出された。
手本となったのはイギリスのカーデン・ロイド豆戦車で、1931年、試作車6両が製作された。
同時期にシトロエン、ブラント(ラティル)の2社でも同様の車輌が競作されたが、ルノーのものが選ばれ、「Chenillette de revitaillemont
d'Infantrie modele 1931 R(歩兵補給用小型装甲装軌車、ルノー製1931年型)」として制式採用された。
ルノー UEはカーデン・ロイド豆戦車の発展型と言える車輌だが、偵察任務用のマシンガン・キャリアとしての用途も考えられていたカーデン・ロイドと違い武装はなく、物資の運搬や小口径砲の牽引専門に作られていた。
一方で、一部の型を除いてオープン・トップだったカーデン・ロイド豆戦車に対し、UEは上面も装甲されていた。
エンジンは車体中央にあり、2名の乗員席はその左右にあった。
車体上面は座った乗員の首の高さまでしかなく、外形上UEの最も目立つ特徴である、乗降ハッチに付けられた半球形のドームが乗員の頭部を保護していた。
《ドイツでの使用》
フランス戦の結果、ドイツは約3000両に及ぶルノーUE、UE2を入手した。
AMX工場でのオーバーホールの後、ドイツ軍はこれを、Infanterie Schlepper UE 630(f)(歩兵用牽引車 UE630、フランス製)の名称で、さまざまな目的で使用した。
ドイツ軍はUEの再生産さえ検討したが、生産設備がすでに他の目的に変更されていたことと、資材の優先度の問題から、計画は放棄された。
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【 星のコメント 】
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