日本海軍 特設潜水母艦 平安丸(へいあんまる)



【 日本海軍 特設潜水母艦 平安丸について】 
戦争の準備段階となった帝国海軍は1941年10月に「平安丸」を徴用、特設潜水母艦としての運用が決定され、改装工事が行われました。潜水母艦とは、潜水艦への補給、兵員の休息などを行う潜水艦の移動基地であり、平時には必要性は低いものの、戦時においては遠方まで進出する帝国海軍の潜水艦部隊にとっては欠かせない存在となります。 「平安丸」はその客室設備からこのような任務に適しており、改装後は補給物資として150本の魚雷を搭載する能力を持っていました。「平安丸」の改装工事は1941年12月に完了、同艦は第1潜水戦隊に配備され、前線に進出します。「平安丸」は、本来の潜水母艦としての任務だけではなく、輸送任務にも従事し、1943年7月には「キスカ島撤退作戦」にも参加しています。しかし1944年2月、「平安丸」は帝国海軍の南方での最大の要衝「トラック島」に寄港中、アメリカ艦載機による同島への大空襲に巻き込まれてしまいます。この空襲に先立ち、連合艦隊の主要艦艇は危機を察知してパラオなどに退避を行いましたが、「平安丸」を始めとする補助艦艇が攻撃に曝され、極めて多くの損害を受ける結果となりました。2日間に渡る空襲により「平安丸」は被弾して転覆、その最期を遂げています。

【 星のコメント 】 
迷彩塗装が大変なので、単色塗装の日枝丸を選択し製作しました。パーツはそれ程多くはないのですが、民間船を改修したためかは分かりませんが、細部の塗り分けがちょっと面倒でした。キットは古いようで、ちょっと整形に時間がかかりました。




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