日本海軍 重雷装艦 大井(おおい)


【 日本海軍 重雷装艦 大井について】 
戦前に練られていた日本海軍の元来の対米戦略は、圧倒的兵力で西進するであろう米海軍に対し、まず潜水艦及び航空機によりその兵力を徐々に減らし、最後に日本近海において艦隊決戦に持ち込み、そこで一気に勝負を決するというものであった。
ここで世界に誇る九三式酸素魚雷により、砲撃開始前に米艦隊に対し大きな打撃を与えようとする構想のもとに、「重雷装艦」という艦首が誕生した。これに選ばれたのは5000t級軽巡「球磨」型の「大井」と「北上」であった。
大改装の末に生まれ変わった2艦は、両舷に4連装魚雷発射管を6基づつ搭載し、一挙に20射線もの雷撃が可能という凄まじいものであった。しかし、これら2艦が完成した頃には既に海戦の主役は戦艦から航空機へと移り、活躍の場は失われていたのである。
後に再改造を受け高速輸送艦として使用されたが、本艦は昭和19年7月19日、皮肉にも米潜水艦の雷撃により沈没した。

【 星のコメント 】 
以前より製作したかった珍しい艦です。こんなのがあったんですね。魚雷が並ぶ姿が勇壮です。キットはピットロード製で初めて作ったんですが、なかなか作りやすかったです。ディテールも問題無いレベルですし、値段が他のWLSより高いのが気にかかりますが、珍しい艦種があればまた買ってみたいです。




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