鴨川山 05.02.12
還暦お祝い高知の旅 A
西土佐村の寿荘を後に、四万十川に沿って国道441号線を下っていく。
今日は昨日よりもっと情報がない山だ。うまく登山口まで行きつけるかなぁ。
口屋内沈下橋を過ぎて中村市に入り、しばらくして県道380号線へ。
9km走ると宿奈路集落に入り、分岐右が唐谷林道となる。
未舗装の静かな林道をゆっくり3km進むと行き止まり。
10:35、赤テープを目指して沢をまたぎ植林帯へ。
昭和57年に造林したらしい。
帰りのためにしっかり道を覚えておかなきゃ。
特に周りの風景、隣の尾根がどうなってるか、
沢はどっちにあるのか、4つの目で確認しながら登る。
かなり急登だ。
人工物を覚える。といっても石積みが二箇所くらいあるだけ。
足元は杉の落葉や小枝がいっぱい、ふかふか。
時々靴跡かなと思えるものがあるが、よく見ると猪っぽい。
落葉や小枝をところどころで蹴散らして地面を出しておく。小枝を折っておく。
右を見ると水の無い石ゴロゴロの沢の向こうに自然林。
この沢に入らないように登っていく。
ピンクのテープは次々とある。
でもそれは林業者ので、登山者の赤テープが無い。
やはりここは登山道ではないらしい。
11:22、突然横道に出た。
これは登山道らしく赤テープがある。幅のある道だ。うれしい。
平坦な道をルンルンと歩いてると、だんだん細くなりとうとう藪になってきた。
シダが大きい。野ばらとサルトリイバラがすごく痛い。
コモちゃんはナタで切り始めた。
ほとんど水平なので楽なんだけど、時々枝が顔をパシッとはたく。いたっ!
カヤを切ってあってちょっと開けて見晴らしがいい。小休止。
すぐまた藪になる。ナタよりハサミの方がいいんじゃないかしらん。
11:38、高度も上がってまた見晴らしが利くところに出た。
すぐにまた藪漕ぎ。首の後ろから木屑とかが入って来てちくちくする。
藪の背が高いと腰をかがめて歩かないといけない。
さっきよりひどくなってきた。あ〜、しんどい。
横道だったのがジグザグになってきた。
藪が濃くて道がちょっとややこしい。
12:22、少し木が切られていて広い尾根に着いた。
展望もよい。太平洋が見える。ちょっと休む。
これでやっと藪が終わった。やれやれ〜。
尾根をはずさないように登る。
地籍調査のような標識などがある。よく覚えとかなきゃ。
12:41、やっと頂上〜〜。山名の書かれたものは無い。
でも一等三角点なんだぞ!(一等は四国に53しかない)
四隅が削られている。
あ〜、ワイルドな山だったわ〜。頂上は広くてくつろげる、ほ〜。
お湯を沸かしてカップめん。生姜湯がおいしい。
13:31、下山。あらら、またしても下り口を忘れた。
これだっけ?数分前のことなのに・・・・
振り返ってみてもよく覚えてない。(-_-;)
そのまま少し下りてみて見覚えのあるヤブツバキの花があったのでほっとする。
見晴らしのいいところで確信した。やれやれ情けないね。
植林帯では左に沢をはずさないよう心がけてゆっくり下りた。
最後のところで違う沢に行きそうになったが、
見渡すと遠くに林道が見えていた。大きな安堵のため息。
15:02、バンザイ!マイナーな山、情報の少ない山、無事に終えた。
頂上の展望がよくない、史跡も無い、やっぱりメジャーになれない山だわねー。
珍しい花でも咲くとメジャーになれるよ、鴨川山ちゃん!
国道441号線に戻って、中村市内に入り、56号線経由、足摺方面へ。
県道343号線に入って四万十川河口へ向かう。
高台にある「山みずき」が今夜のお宿。
かけ流しの温泉は茶色!四万十川を見下ろしながら入る。
誰もいなくてすごく気持ちいい!
食事は食堂で。鮎の塩焼き、鰹のたたき、四万十牛の溶岩焼き。
生ビールがおいしいこと!!!!
食事終わってコテージに帰ろうとしたら、
たくさんの人が真っ暗な中で川に向いて三脚を立てている。
シラス漁の夜船を開放で写しているんだって。
宿泊したコテージの横、温泉の匂いがする。
木陰のパイプから透明な水が勢いよく出ている。
くみあげ続けなければならないので、捨てているのだそう。
もったいないような・・・気が・・・
空には満天の星。
さあ、明日はどんな山かなあ・・・・わくわく。
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再び干支が巡ってきて、2017年になりました。
エントツ山さんに地図をお借りしました。