鶏冠山 05.05.21
五月高知の旅 @
7:20高松出発、高知道伊野IC、国道33号線、越知町で県道18号線。
仁淀川に注ぎこむ桐見川に沿って上流を目指す。
ミカン畑の花がいい匂いを放っているよ〜。
段々畑の水に新緑が映えるなあ〜。
天まで届くようなお茶畑〜。助手席は楽しいなあ。
9:50、桐見川バス停。四国の道の看板あり。
バスはここまで。私達はくねくねと先の県道を急ぐ。
西浦からは県道と別れてさらに山の方へ。
最終集落は栃の木という。
車を寄せて、段々畑で働いているおじさんに鶏冠山について聞いてみる。
なんと、このおじさん、高知から来た人(役人)を三角点まで案内したらしい。
鶏冠山は見えているピークの奥だそうだ。
車を停めたところには木苺がいっぱい。マルバウツギやコガクウツギも。
10:35、少し戻って山側の道を上がって行く。
遠くから見ていたおじさん、早速道を間違えた私達に大声で教えてくれる。
左の細い道を上がるのだった。
一番上の民家横を通って登っていく。
分岐は右、右と道を選んでいく。
10:50、山道に入る。杉林。すぐに祠。
暗い林の中にホウチャクソウやフタリシズカ。
11:12、林道終点と合流。おじさんの言うとおりだ。
ここまで4駆で来れないことはないらしい。
きもちのいい自然林。緩やかな登り。
又杉林。道は石が多いがはっきりしている。
石積みがあったりするので昔の道なのかなー。
11:44、倒木があってよけるうち、道が細くなり、やがて十字路のよう。
道なりに左に曲がり、細くなったけど、道ははっきりしている。
12:00、すごくさわやかな新緑の道。
マルバウツギとコガクウツギのオンパレード。♪
モミジガサやシロモジの葉が若くて元気だ。
ギンリョウソウやホウチャクソウ、フタリシズカも足元でがんばってる。
12:10、杉林になるとガレてきた。石混じりの土がざくざく落ちる。ちょっと怖い。
12:21、初めて赤テープがある,すごく古いけど・・・。導かれて左上へ直登。
かなりの角度で木々をつかんでの登り。
コモちゃんはナタで木を切る。私は足元の落葉を蹴り上げて土を出しておく。
帰りにはこの方が分かりやすい。
3つくらい赤テープはあったが、その後なかったので
なるべく木が薄いところを選んで上がっていく。
かなり急なので汗びっしょりだ。
ツツジはもう終わっている。カマツカの花。
12:55、初めて展望があり。ふう〜。
13:00、やっと尾根らしきところに出た。ここに目印で黄色いタオルを木に結んでおく。
さらにすすむと、杉林の広い平坦地に出た。
はて、三角点は?右へ行ってみる。が、なにもない。
仕方なく、杉林の中、おにぎり弁当のお昼にする。
新しい葉が出て別人のような顔をしているたくさんのショウジョウバカマを見ながら・・・。
13:40、一休みの後、三角点は?と探してるとなんと、あのおじさんが
「どないしちゅうかおもうてね〜、〇△□・・・」(高知弁は難しい)
と、麦藁帽子をかぶり鎌一つ下げてやってきてくれたのだ。
私達を心配して見に来てくれた!なんて親切な!
こっちだと案内されたところは木や草で覆われていた。
すぐに鎌でざくざくと切ってくれて三角点が拝めた。
仕事を放り出して登って来てくれただなんて・・・手を合わせたいくらい感激した。
昔は山の草を燃やして畑に入れて肥料にしたので、
焼けた後にはワラビがいっぱい取れたが、
今はそれをしないから山菜は採れなくなったそうだ。
このごろではおじさんが山に入るのは猪を獲るときだけらしい。
おじさんは私達とは違う道で上がってきたが、
私達は途中のタオルを回収するためにもと来た道を帰ることにした。
13:50、見送られて下山した。
植林帯で枯れた沢があったが、これをおじさんは登ってきたらしい。
怖かったガレ場も帰りはそれほど長く感じない。
水場があったので顔を洗った。気持ちいい!
でも私は岩でけつまずいてヒザをしたたか打ってしまった。
何かあるのはたいていが下山中だ。特にもう最後というところで!
15:24、下山。
なんと、おじさんは段々畑の苗代かきをしている!
もう働いてる!いつおりたん?私達の方が先に降りたのにー。またもびっくり。
もう一度お礼を言ってお別れする。
コモちゃんはもう一つの干支の山に行くという。
本当は18号線通ってすぐに行けるはずが、工事中で通行止めになっているので、
いったん33号線まで戻って大回りをしなくちゃいけない。やれやれ・・・。
33号線、吾川村を通り、仁淀村で国道439号線。
六地蔵で「鳥形山森林植物公園8.9km」の標識から439号線と別れる。
泉という集落を通り、「池の坪0.9km」の標識でさらに上へ。
17:00、「池の坪林道起点」。
未舗装林道1km行ってカーブに車を停める。
さっき転んだ私は膝が痛くて歩きにくいので車で待っていた。
コモちゃんはルンルンと1人で何も持たずに登り、40分で帰ってきた。
鳥頚山、かなり藪だったそうだ。今日は干支の山2つもゲット!ご機嫌だね!
二等三角点 947.9m。
(コモちゃん撮影)
17:50、泉集落に戻ると鳥形山はガスの中。
さあ、汗を流しましょ〜
この近くの温泉といえば、中津渓谷ゆの森。
又33号線まで戻らなきゃ・・・
18:30、温泉にゆっくり浸かる。循環湯だけど、塩素のにおいがしない。
広くて気持ちがいいし、露天風呂もあるし、よかよか・・・。
19:40、本当は焼肉する予定で材料を持ってきたんだけど、
もう暗くなったのでレストランで食事。
なかなかしゃれていていい感じ。
さあ、今晩の宿は?・・・車です。
どこに車を停めるか・・・大渡ダム公園に行こうとしたが暗くて分からない。
439号線に戻り、星が窪キャンプ場を探して長者という集落をうろうろ。
山の斜面にできた商店街は家並みがくっついてクネクネと狭い道で、クラシックな街灯にはポツポツ電気がついている。宮崎駿のアニメのようだ。
結局これも分からなくて、明日の予定の鳥形山近くまで行ってつまりさっきの泉まで戻り、さらに上に行き、村道脇に停めた。
集落からは離れてるのでシーンとしている。
雨が降ってきて星は見えない。
シートを倒してマット引いて寝袋出して、
あ〜、疲れたよー。おやすみ・・・
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再び干支が巡ってきて、2017年になりました。
エントツ山さんに地図をお借りしました。
横倉山に近い鶏冠山。
鳥形山に近い鳥頸山。