樫戸丸  03.6.29


インターネットで注文した山用テントが27日に届いた。
夫は、昔のと比べてなんと軽いんやろ!と感動。

28日天気予報では雨は上がるというので、午後から出かけることにする。
車に乗ろうとすると、なんともう自転車が積んである!うっそ〜
縦走するというのか!どこまでも欲望は広がるのだなあ・・・
でもこれにはついていけないぞ・・・

塩江あたりから雨が激しく降り出した。
穴吹すぎて、美郷町に入ると天気予報が外れたと確信。
とりあえず四季美谷温泉に入り、早めの夕食としてアメゴ定食を食べる。
きれいな川の横の県道を剣山スーパー林道合流点まで上がっていく。
奥槍戸の家の手前で林道上に鹿がいて、
こっちを見て白いお尻をふって逃げていった。

「奥槍戸の家」の前の屋根のある休憩所にテントを設営した。


いよいよ私にとって初めてのテント泊だ。
雲があるせいか空はぼ〜っと明るい。まっくらけにならない。
ビール、カンチュウハイ、ワイン飲んで、まだ8時だけど、いよいよ寝るぞ!
下がコンクリートなのでウレタンのシートがあっても冷たい。
特に腰のあたりが寒い。しばらくして我慢できず、私だけ車で寝た。
夫はゼンゼン冷たくないという。アルコール量の差かしら。

雨の音で私は何度も目が覚めてよく寝れなかった。
夫は4時半までぐっすり眠れたと言ってた。うらやましい。
雨が上がって、きれいな夜明け。寒いなあ・・・12度だもん。
お日さまが出るところは山に隠れて見れなかった。


レトルトご飯であったかい雑炊を作ってコーヒー沸かして朝ごはん。
私の体調不良で夫の希望した新九郎山は却下、私の樫戸丸に決定。
6時半車で出発。ガスが下から沸いてきている。
すぐに林道上でカモシカに遭遇!じっとこっちを見て動かない。

1時間以上林道を走って樫戸丸登山口、「風の広場」。誰もいない。
広場の西の森の中へ入っていく。

クガイソウの大群落。トリカブトもあった。これからも楽しみな山だ。
ガスと風でびしょびしょになる。


1時間で頂上。
あれ?どこにオオヤマレンゲ?と探していたら、
別の登山道から女性たちが上がってきた。聞くと、
ちょっと下がったところにある、と教えてくれて、一緒に見に行った。

ロープに囲まれたオオヤマレンゲの木。
私たちは違う道を通ったので気がつかなかった。
白いつぼみ、ほころび始めた花、茶色の枯れた花・・
でも数が少ないので期待していたいい匂いがしてこない。


帰りはびっくりするほどたくさんの人たちに会った。
みんな全員まちがいなく「咲いてますか?」と聞く。
夫はオオヤマレンゲの人気を知らなかったらしく、
「すごげな山やなあ〜、こんなたくさんの人に会った山、うちら、珍しいなあ・・・・」

広場に着くと車が16,7台。40人には会った!


まだ10時なので、もう1山、と思いながら林道を進む。
車が停まっているところをチェックしながら行ってると、
茶色の小さな動物発見。ふさふさの尻尾を見せて逃げていった。アナグマ?

雲早トンネルから東は通行止め。
神山廻りで柴小屋山へ行く事に決定。
438号線のスーパー林道標識で南に入ってからがわかりにくい。
一度は雨乞いの滝に行ってしまうし、あきらめて、
もう12時だし、神山温泉道の駅で鮎のおすしを食べて一休み。
職員に道を尋ねると、ちょうど物産を納入しに来ていた方にきいてくれた。
すると、それはわかりにくいし、自分の家も近いからといって、
案内してくれることになった。親切にしていただいて感謝感謝。

何度も分岐があってやっぱりわかりにくい。
植林入り口最後の家まで送っていただいてお礼を言って分かれる。

白樺並木があって、やがて展望台。柴小屋山付近らしい。
吉野川や阿讃山脈が見える。いい天気〜。
登山口がなかったので少し行くと、
「大川原へ」とかかれた四国のみち道標があった。
木漏れ日の散歩道。なんと5分で頂上。


車に戻って先に行ってみるとすぐに上勝町になり、
スーパー林道との合流点だった。

戻って温泉は美郷温泉。誰もいなくて独り占めはよかったけど、
ちょっと施設が古くて泉質はどうってことないし、
道も大回りだし、もう来ることはないだろう。


追記:柴小屋山頂上まで行っていません!本当の頂上に行ったレポートはここ

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