2009年秋季気功セミナー感想文
気功セミナーに参加させていただきまして、気を少しづつ実感出来るようになったと思います。
私は気の働きを健康に結びつけて考えるようにしています。気功の稽古を通して、今までに気付
いた事をまとめてみたいと思います。

健康法も気功も運動・呼吸・心の3つが一体となる事が大切です。健康法では体を動かしても、
心と呼吸が働いていなければ健康法にはならない。
つまり、気の力が働かなければ健康につながらない。健康法で体を動かしても気が流れなければ
疲れるだけである。
気功の稽古も運動・呼吸・心の3つを結びつけて1つにすると、気の力を高める事が出来ると思い
ます。健康と気の力は共通するところがあると思います。
私が気功の稽古をするのは、気の力を使って健康を増進したいからです。
それで、運動・呼吸・心の3つを大切なものと考えて、正しい体の使い方、正しい呼吸のやり方
を自分なりにまとめてきました。

そして、最近になって心の重要性に考えが及ぶようになってきました。体から気が出ている時、
心が働いているなと思いますし、心が働くと気が出ると思えるようになりました。
健康においても気功においても、心の働きが中心になると思いますが、最近ようやくそれを実行
したいと思いはじめたところです。

私は、呼吸器の弱いタイプなので、ストレスがあるとすぐに呼吸が止まってしまいます。
ストレス状態が続くと、ストレスが無くなっても呼吸が止まったままで、元に戻らなくなる。
そうすると、呼吸と体の動きが乱れてくる。その調整に気功を使います。
呼吸を基準にして、体の動きを合わせていきます。体の動きを呼吸に合わせるのは、体のストレ
スを取って、体を弛める事です。

体が弛んで自由に動けるようになると、自然に呼吸と体の動きが合ってくる。それで正常になる。
私は気功の稽古を体の動きと呼吸の調整として活用してきました。
最近になって私は、心の働きが悪い事を自覚しました。心にストレスがあると、心がかたまって
自由に動かなくなる。嫌な事は見ないようにする。心の動きを止めて、感じないようにする。
心が動かなくなると、息を止めて体だけを動かすようになる。心と呼吸・運動がばらばらに分か
れてしまう。心が自由に動かなければ、体は自由に動かない。心が動かなければ無理をして動く
ことになり、疲れやすくなる。
心の動きを健康につなげるには、瞑想により心をまとめて統一する。心がまとまると、それを実
現していく。それは心と呼吸・運動を合わせていく、気功の稽古だと思います。

具体的には、体の悪い処や違和感のある処(心が集中し、まとまる処)を意識して体を動かした
り呼吸を通していく。
体の中心である丹田に力を集めるように体を動かす。そして、呼吸を丹田に集める。
これは体を弛める事である。体が自由に動けて、呼吸が自由に出来るようになれば、心も丹田に
収まる。力を抜いた時、動きの中心も呼吸も心も丹田に集まればよい。そうすれば、この3つが
一体で動けるようになる。全身で呼吸して、全身で動けるようになる。

健康な体は緊って弾力ある体だと言われます。緊るということは、鍛えて強くなる事で、
困難な事にも負けないで、前に進む事が出来る。弾力があるという事は、いろいろな状況
に対応できる力で、その人の健康度を示すものです。

運動する時の弾力、呼吸の弾力、心の弾力を身に付けるには、体を弛める事が第一です。
弛める事は、ストレスを取る事で、その分自由に動けるようになる。

世の中では、鍛える事の大切さを強調し、みんな力を入れて動く事を実行している人ばか
りです。鍛える事は心を固定して、息を止めて力を入れて頑張る事ですから、それがスト
レスになり、体の弾力が失われる事が多いと思います。

私は健康法の第一は、体を弛める事だと思って、力を抜く事ばかり考えています。

体の弱いタイプの人は、常に力を抜いて体を休める事で調整しようとし、力の強いタイプ
の人は、力を入れる事でバランスを取ると云われますが、年を取ると力を抜いて、体を休
める事を優先して、調整しなければうまくいかない。
力を入れて息を止めて頑張るのは、仕事の動きである。健康法は力を抜いて体を動かし、
息を抜く事です。
両者は同じ動きに見えても、方向は逆です。つまり気の使い方は全然違うと思います。

以上は気功の稽古を通して理解した事です。気功の稽古がなければ、こうした考えに至ら
なかったのは言うまでもありません。
今後、気功の稽古を通して、更に健康の増進がはかれたらいいと思います。
今後も御指導、宜しくお願い致します。

S・D