平成23年度 春季気功セミナー感想文
今回のセミナーで武澤先生から気功の神髄のような話をしていただいたような気がします。参考になる事は多かったと思います。日数が経って記憶がはっきりしなくなりましたが、今後の私の課題とともにまとめてみました。
セミナーで武澤先生は丹田と足芯をつなぐという事を強調されていたと思います。瞑想呼吸法で丹田から足芯に気を降ろす時、まず丹田と足芯を意識でつないで道筋をつけて、気を流していくものです。新しい事をする時は何をするにも苦労が多くて大変ですが、いったん道が出来ればそれに向かって進むだけでいいのだと思います。私は漠然と足芯に気を降ろしていたので、うまくいかなかったと思います。
セミナーで感じた事の2番目は、体に気を流す時、特に息を吸って気を流す時は、体の動きで気を誘導する事が大切だという事です。
例えば、背伸びをして息を吸って気を通すと、体に気が拡がって、体が“グーッ”と伸びます。しかし真っすぐ立ったままで意識だけで背中で息を吸っても、気は体に拡がりにくいので、体は気持ち良く伸びない。あくびをして、口を大きく開けて息を吸って気を通すと、口がより大きく開いて気持ち良く伸びる。これは頭が疲れた時にすればよい。
瞑想呼吸法で息を吸って背骨に気を通していきますが、この時体の動きで気を導く事が大切だと感じました。
それに対して、息を吐いて気を流す時は、呼吸に圧力があるので体の動きで導く必要はそこまでないと思います。
健康法で背骨に気を通す
背骨で息を吸って気を通していくと、背骨が動いてポキポキ音がする。そして背骨のまわりが少し汗ばんでくる。それで背骨の弾力が回復すると書いてある本を読んだ事があります。
塾の練習でも瞑想呼吸法をする時に、背骨で息を吸いますが、私はそこまで体が動かないし、健康効果があまり実感出来ない状態です。
私は体の中を気が動けば体の動きになると思い、体が動くのを待っていました。ところがそれでは不充分だと感じています。体の動きで気を誘導する事が大切で、それにより気が大きく動く事で体の動きがプラスされるのだと思います。
気の誘導は全身で行う
体の動きで気を導く時に重要な事は、上半身の動きには必ず下半身の動きが伴うことです。上半身を伸ばす為に背伸びをしても、下半身の伸びがなければうまく伸びない。
頭の百会に気を集めた時、下半身の足の裏に力が働かなければ百会を維持できない。
カラオケをやっている人が、下半身で歌うようにすると言っていましたが、上半身の力だけでは力が抜けないのでうまく歌えない。
そういう訳で、背骨で息をするのも下半身の弾力が大切だと思います。
呼吸法で邪気を取る
邪気は古い気がたまった状態になり、気の流れを妨げているものです。
汚れた血がたまると汚血になり、リンパ液がたまると浮腫になる。足がむくんだ状態が長く続くと静脈瘤が出来たり、膝が悪くなったりする。古いリンパ液が満ちていると、新鮮なリンパ液が来ないので、栄養不足になり、細胞が弱くなるためです。
気も同じで邪気があれば気が流れなくなり、体の働きが悪くなる。ストレスにより体が固まって気が動かなくなくなったのを、元に戻すのが大切である。
凝った処(邪気がある処)を意識して、息を吸って気を流してやり邪気を口から吐いてやる事が大切だと思います。健康法で邪気を取る事(ストレスを取る事)が一番大切だと思います。
呼吸により体を動かす
床に座って片足を前に出して、上半身を倒して片手で足の指をつかむ。
腰を意識して息を吐くと、腰に気が集まり(力が集まり)上半身が倒れる動きがでてくる。同じ姿勢で息を吸うと、気は腰から上半身と下半身に拡がって(力が上下に拡がり)、上半身は起き上がる動きになる。このように呼吸により気の流れ(体の動き)が違ってくる。
呼吸により疲れを取る
以上のように吐く時と吸う時は気の流れが違うので、体の動きが違っている。これらで体の疲れを取る。疲れた処を意識して、呼吸を通して(気を流して)体を動かすのだが、吐く息と吸う息のどちらに意識を集めるかは、気持ち良さで判断したらよいと思う。
息を吐く時に体が動く時は、そこに気が不足した時
、気を集める為に息を吐く動きと邪気があるので、邪気を外に出す為に息を吐く動きだと思う。息を吸う時に体が動く時は気が不足しているので気を取り入れたい時と、溜まっている邪気を吸った気で押し流してやる動きで、そして息を吐く時に口から邪気を吐くのである。
息を吐いた時の気の流れを考えてみました
1.息を吐いて意識した処に気を集めていく。
気はエネルギーであり体の動きになる。体の外に気を送る(他人に働きかける)仕事の動きと、体の内側(自分自身)に気を送る健康法がある。

2.息を吐いて体の気を外に出す。
すべての気を外に出し、“空”となる。“空”になることで、邪気がある処は力が抜けないので、息を吐けない。

3.邪気を吐く。
邪気のある処に手を当てて口から吐いていく。邪気が体の中を漂っていれば、それをそのまま口から吐けばよい。ため息をするようにハーッと吐く。口を丸めてフーッと吐く。

息を吸う時の気の流れ
仕事をする時などの力を出す時は、息を吐くようにする。息を吸いながら行動すると体は壊れるためだ。ところが健康法などの体の内側を動かす時は、息を吸う事が主になる。息を吸う事で体に気が満たされて、エネルギーが高いからである。息を吸った時入ってくる気を使って体の調整をしていく。
今回、呼吸と気の流れをまとめた事で、少しは気について理解が深まったような気がします。今後も御指導宜しくお願いします。