Quadra840 G3 筐体の加工(1)
第二段階。Gossamer LogicBordをミニタワー筐体に
納めるために、筐体部を加工します。

通常、840AVや8100、8500などはLogicBordの
大きさが同じで、ボード中央にある固定用のネジ穴の
位置も同じなので、後方のポート類の位置の違いを
修正するだけで良いのですが、Gossamerの場合
ボードの大きさもネジ穴の位置も全然違うので
筐体部分をかなり加工しないといけないようです。

さて、今回加工に使用するのはPM8500の筐体部です。
8500はミニタワーの最終型だけあって、840AVとは
少し異なった形をしています。

3.5インチ・ベイの横の通風口も大型化されていて
ハードディスクの冷却も改良されているようです。

実は当初、LogicBordがPCIバス搭載のため
リアパネルだけは8500の物を使用しようと
思ってたのですが、840AVの筐体部はNU-BUS用に
設計されていて、ちょうどPCIバスの開口部の辺りに
太い柱が入っていて、そのままでは8500のリアパネルが
はまらないことが判明し、急きょ内部も8500の物を
流用することにしたのです。

8500の筐体の後部はPCIバスの開口部を確保するために
非常に華奢な作りになってます。
リアパネルをはめてないと自重で折れてしまいそうです。

しかも今回はさらにこれを削り込まないといけません。
強度的にちょっと不安ですが、LogicBordを納めるためには
やむなし、といったとこでしょうか・・・・(^^;

まず、図のの部分三ヶ所の出っ張りを切除します。

ファンよりの二ヶ所はそれぞれボードとVRMに干渉するから
なのですが、もう一ヶ所は別に削らなくても構いません。

しかし今回の計画に入っている
「3.5インチ・ドライブベイ増設」には邪魔になるので
やはり切除します。
ミニタワー筐体の上部。ドライブと電源が入ります。
ちなみに今回使用したのは8500の筐体上部です。


 切除する部分です。筐体の素材が非常に堅くて加工は
 大変でした。


電源ファンのガード部分も切除。

筐体の下部のVRMが当たる部分も削ります。
8500 の筐体なので、CPUカードのガイドが付いてますが、
邪魔なので削っちゃいます。(どうせ使わないし)

そしてLogicBordを仮組みして、まだ
当たっている部分をまた削ります。

ミニタワーの筐体はただのプラスティック製では
ないようです。FRPのような、繊維が入った素材で
非常に堅くて加工は大変でした。
まあ、その分強度的には安心なのですが・・・

加工にはワイヤーカッターとニッパー、そして
仕上げには彫刻刀を用いました。

仮組みしてみると、電源ファンをガードする
渦巻き部分がメモリに当たってしまうことが判明、
止むを得ず、これも切除しました(T.T)

でもこれでクリアランス的にはぎりぎりで
入りそうです。
CPUのヒートシンクも何とか納まりそう。

LogicBordの高さは、「ほぼ」同じなので
もともとのlogicbordが入っていた下側の溝と
上側の爪に引っ掛けて上下は固定できます。


ただし、横方向はオリジナルのCycloneより
大分短いので、何らかの方法で固定しないと
ぐらついて外れたりする危険がありますです。

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