耕雲寺秋の禅の集い「鳥海山国際禅堂に参禅」 (2007.11.13掲載) | ||||||||||||||
20年以上、禅を通じて親しくさせていただいたHさんが、故郷の秋田県 鳥海山国際禅堂は、高建寺の佐藤成孝住職が長年にわたり浄財を募り、高建寺から6キロ離れた高台に、昨年7月に建立されたばかりである。同堂は、佐藤住職が堂長として指導し、国籍や僧俗を問わず広く
参禅希望者に門戸を開放している。そして高祖道元禅師が示した純粋禅の復興と実践、普及を目指している。 高建寺の伝道機関紙「嶺松」第15号には、鳥海山国際禅堂について次のように記している。 <<高祖道元禅師が宋のご修行によりご帰朝後まもなく、京都深草に日本最初の僧堂〈坐禅堂〉を 鳥海山国際禅堂は、道元禅師が最初に建立した規模と内容を踏襲している。
禅堂は、高所に位置する 朝課を終え、前方の畑に目をやると、農家のおばさんが、朝早くから野菜を摘んでいる。キュウリやナス・トマトを食べてくれと、置いていってくれたこともある。
日の暮れ前、刈り込まれた芝生の中に建つ禅堂を離れて、芝生にゴザを敷き、尻に敷く丸い 午後7時頃から始まる坐禅は、就寝前まで続く。この間、眠気を醒ましたり身体をほぐすための経行(歩き坐禅)を、各自、自由に経行廊下で行なう。しかし、経行廊下で経行を行なうのは、いつも私ひとりだけである。 坐禅が終わり、住職と西堂位に坐られた花吉老師が、内堂を退出する。その退堂する作法を始めて見る。文殊菩薩像をはさんで並び立ち、あたかも坐禅が続いているようなゆっくりした足取りで、同時に歩み始める。歩調を合わせながら内堂の前門に同時に至る。その威厳のある身のこなしに見とれる。
また函櫃の上には、私の戒名である“泰俊”と書かれた木製の単牌(名札)を置いて下さっている。この単牌は、お願いして記念に頂き、現在、自宅の仏壇の横に掛けている。 5日間の滞在中、坐禅・提唱・作務のほかに、佐藤住職とのお話、奥様からは抹茶を立てていただく、などの非日常的で充実した日々を過ごさせていただいた。機会があればまた参禅したいものである。 鳥海山国際禅堂の案内 連絡先 曹洞宗嶺松山高建寺 佐藤成孝住職 住所 〒015-0414秋田県由利本荘市矢島町立石字上野120 電話0184-56-2193 なお、積雪期(12月〜2月)は休単。鳥海山国際禅堂の最寄り駅は、羽越本線の羽後本荘駅から約40分、由利高原鉄道の終点矢島駅である。また、東京駅から羽後本荘駅までは夜行高速バスも運行されている。 |
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