§書き込み時の注意
> この春また興味深い録音が出ています。このZWV176は、1733年、ゼレンカがハッセに宮廷楽長の座を取られそうになった時に、マリア・ヨゼファに出そうとした上奏文の下書きとともに残されていたイタリア風アリアです。ゼレンカの作風が後期にはギャラント風の影響を受けて云々とよく説明がありますが、その意味でまさにエポックメーキングな作品で、ゼレンカマニアなら歴史的な意味では聴いておいても損はない作品でしょう。 > ただし作品の出来がどうかと言えば「決して悪くないかも」といった感じでしょうか。ライナーノートにも例えばアリアの1番は歌詞の扱いが間違っていて、ゼレンカはそれまで一切イタリア語のアリアを書いたことがなかったと思われる、などと書かれています。 > むしろこれを聴いた後に、ZWV177の Serenata: Il Diamante (1737) を聴いてみると、その後数年におけるゼレンカの進歩が凄まじかったことが実感できるのではないでしょうか。 > > ちなみに歌っているのは ハナ・ブラシコヴァなどのチェコの例の人たちです。私はCDを買いましたが、アマゾンのMP3ダウンロードも可能です。 [No.406のThorさんの記事より]