キャラクター紹介
魔法使いと薙刀娘に出てくるキャラクターの紹介です。
§フィン
本作品の主人公。身長は普通でやや痩せ型。腰に古傷がある。一応魔法使いなのだが、はっきり言って三流。使える魔法といったら、小さな火の玉を出すこと、ゆっくり落ちることができること、手を使わずに物を吹っ飛ばすこと、だけである。だがこの世界では魔法使いはかなりレアなようで、その程度でも結構ハッタリを効かせることができたらしい。かなりのお人好しのようで、彼の馬を盗もうとして勝手に落馬して怪我をしたアウラをうっかり助けてしまう。“ファラ”なる女性に振られたのか、どうも傷心旅行中のようである。
§アウラ
本作品のヒロイン。漆黒の髪にまあまあの美貌を持ち、常に身長より少し長い程度の薙刀(要するに長巻だが)を携えている。何よりも大きな特徴はその野生の獣を彷彿とさせる身のこなしである。極度の男嫌いで、男に触られただけで反射的にぶった切ってしまう。多分そういうことをしたせいで追われている所をフィンと出会って何となく一緒に旅することになる。その胸には“小振りだが形のいい乳房”と、肩口から脇腹にかけての大きな刀傷がある。薙刀の腕は名人級のようだが、さらにもう一つ名人級の技があったため、とある世界では“ヴィニエーラのアウラお姉さま”としても名高いらしい。
§エルミーラ王女
山間の小国フォレス王国の王女。ブラウン系の緩くウェーブのかかった髪で、ちょっと悪戯っぽそうな眼差しの美人。スタイルもよい。一見非の打ち所のない王女然であるが、フィン達とは何故かアサンシオンという遊郭内で出会った。しかも冗談ではなくガチのようだ。彼らはなんだか困った変態王女のいる変な国に来てしまったと思ったのだが……その出会いによってフィンとアウラの運命が一つ決定づけられたのだった。
§ナーザ
エルミーラ王女の教育係であり国王の相談役でもある女性。切れ長の目に素直な黒髪。年齢不詳だが話からすると四十代も半ばだと思われるが、その姿は若々しい。いろいろと常識外れの方のようで、エルミーラ王女の決意やアウラの“覚醒”に大きな影響を与えることになる。ラムルス王国という今では無くなってしまった国の出身で、それ故に色々と波瀾万丈な人生を送ってきたためらしい。
§アイザック王
フォレス王国の国王。学者風の風体をしているが実際かなりの学者である。王国には東方随一の図書館があるのだが、これは彼が作ったもの。フィンがフォレスに来ようと思ったのは、その図書館を見てみたかったためだった。王女がグレてしまったのも、彼が学究に走って娘を放置気味だったせいと言える。しかし国王としての決断力はあり、最終的に王女の決意を受け入れるだけの度量もある。おおむね名君といえるだろう。
§ルクレティア王妃
フォレス王妃。フェレントムの一族(ベラ首長国の長の一族)で若い頃は相当の美人だったっと思われるが、年を取るのは人の定めだった。非常にしっかりした人物のようで、研究と称してアイザック王が引きこもっているときは、国政の代行も行っていた。それ故に二人ともエルミーラ王女の相手が疎かになりがちであった。
§グルナ
エルミーラ王女の侍女、その1。ちょっとおっとりめだがしっかり者のお姉さんタイプ。多分今後様々な女性がこの作品には登場するが、その中でもお嫁さんにできたなら今のところNo.1だと思われる。ただし彼女に気に入られないと、どこまででも逃げられる。
§リモン
エルミーラ王女の侍女、その2。無口で黙々と仕事をこなすタイプ。かなりの運動能力を秘めていて、後にアウラに薙刀を習い相当の腕前になるが、それ故かなり波乱に富んだ人生を送る羽目になりそうである。強い意志と思い込みの激しさとは表裏一体であるが……そのあたりは今後のエピソードで語られるかもしれない。
§コルネ
エルミーラ王女の侍女、その3。例えば何でもないところで転ぶ。いつもやっていることを何故か間違える。だが一生懸命なのは人一倍。無能な働き者は……といわれないように切に望む。実は相当の読書家で学校でも国語だけはよい成績だったが、読む本は少々偏っていた。親友のメイが七巻で言うには“物語の読み過ぎで頭がバカになった典型”らしい。
§メイ
現在は厨房で働いている。コルネの親友だが実はリモンとも結構仲が良く、王女本人ともちょっとした因縁があったりするため、彼女達の周辺にはちょくちょく顔を見せている。学校の成績も良くやがては色々な意味で大出世をすることになるのだが、本作ではちょい役(詳しくは十巻を見てもらえば……)
§ロパス
フォレスの親衛隊、すなわち国王直属部隊の隊長。それをするだけの実績と統率力がある。やがてアウラの上官となる。
§ネブロス
フォレス軍の連隊長。
§パストール
フォレス魔導軍の総帥。
§グラヴィス将軍
フォレス軍の司令官。
§ガルガラス
フォレス軍の百卒長(中隊長くらいか)酒癖がかなり悪く、アサンシオンでアウラに喧嘩を売ってひどい目に会う。
§バルグール
ガルサ・ブランカ城に勤める文官。女癖が悪くうっかりアウラに手を出そうとするが……
§チェント
ガルサ・ブランカ城に小間物を収めていた商人。
§アルト
アサンシオンの遊女。最初にアウラの相手をする。アサンシオンの遊女達は女性を相手にすることに慣れている、と語る。
§ユーノ
アサンシオンの遊女。最初にフィンの相手をする。マッサージが得意らしい。
§リネア
アサンシオンの遊女。
§レッタ
アサンシオンの遊女。
§ロムルース
本作では名前のみ登場のベラ首長国の国長で、エルミーラ王女の幼なじみ。元許婚。
§ロンディーネ
略してディーネとも呼ばれる。かつてエルミーラ王女に一番信頼されていた侍女であったが、とある事件で城を追われた結果、図らずも王女があんなことになってしまった直接原因となってしまう。
§ドニカ
アサンシオンの遊女。
§ガルブレス
アウラの育て親。放浪の凄腕剣士で、多分この世界でトップクラスの強さを誇っていた。
§カロンデュール
白銀の都の現大皇。
§メルフロウ
白銀の都の元皇太子。
§エルセティア
フィンの妹。