改訂版追記
早いものであれからもう四年以上になってるんですか。その間どうなるかと思っていたら、現在はなんと七巻までが完成している状態です。はっきり言って自分でもどうなるか全く分かってませんでしたが、これも読んで下さっている方々のおかげです。まずはありがとうございます。
さて今回魔法使いと薙刀娘(下)を大改訂しました。
改訂内容は主に元の3~5章の本編からの分離です。その際にちょっとエピソード順を入れ替えて、更に“天国と地獄”の章には大幅サービスシーンを加筆しています。
またそれに関連して本編の章割り変更と、つじつま合わせの修正が入っていますが、内容が大幅に変わることはありません。
ですのでまず、旧バージョンを既に読まれた方なら別巻の“天国と地獄”の章と、本編の“一瞬の油断”の前段のところだけつまみ読みしてもらえば基本OKとなっています。
改訂の理由なのですが、これは既に2005/12月のコラムでも書いてたりしますが、分離した部分がかなり冗長で、そこで読むのをやめちゃってる人が結構いたことでした。
実際後から自分で読んでみても、ずいぶん長い割には散漫でオチもはっきりしないし構成も混乱気味なので、その頃からいつかは修正しないとと思ってはいたのです。
ただ一度書いた物に手を付け始めるとエンドレスの泥沼になることは目に見えてるわけで、ブルックナーだってあんなに改訂してなければ第九番だって最後まで書けてただろうにとか、でも第八番の最後のミレドはやっぱりあった方がいいけど、みたいな騒ぎになってしまうわけで、細かい問題なら原則放置としておいた方が精神衛生上もいいんじゃないかと考えてはいたんですが……ただやはりここは問題の方が大きいのではないかと思って、今回ついに改訂することにした次第です。
ところでこの「魔法使いと薙刀娘」なんですが、このサイトを作る更に数年前に原型ができていて、書いてみたけれどこんな長いもんどうすりゃいいんだよ、みたいな感じで放置していたんですが、それも何だかもったいないので発表直前に全面改稿して現在の形にしたものです。
その際に一番手を入れたところというのが実はこの「ハビタルの宴」の部分だったんですが―――改訂後の結果は、実は原型に非常に近い形になっていたりします。
元々このエピソードを入れた理由は、フィンがベラの高官達と顔なじみだったとかいったことを明確にしたかったためなのですが、今考えればもっといくらでもやり方はあっただろうにと思うわけで……何だかなあとは思います。
ただまあこういう発表形態の場合、既に読んでくれた方への迷惑があまりかからないのはいいところでしょうか。
そういうわけで今後ともよろしくお願いします。
お暇ならちょいとアンケートなどに答えてもらえると更新が速くなるかもしれません