あとがき

あとがき


 ども。Thorです。

 シルバーレイク物語の第12巻をお届けします。

 今回は話変わってフィンの妹エルセティアが姿を消していた間一体何をしていたかというエピソードとなります。


 ところでこの娘のことを気にしていた方はそうはいないんじゃないかと思いますが……でも以前にも書いたとおり、実は元々このシリーズはこの娘から始まったのです。 ところがいつしかシリーズ主人公の座はフィンに乗っ取られ、本来主役だった8巻のエピソードでも語りはメルファラに変更され……と、何かもう立つ瀬がないという可哀想な娘の晴れの舞台なんで、すみませんが温かく見守ってやってください。


 物語はクォイオの惨劇の夜、フィンが調子に乗ったエルセティアに一晩中しょうもない話を聞かされ続けるという、まあ惨劇の続きみたいなものですが、突っ込みどころにフィンが一々突っ込んでいたらページ数がいくらあっても足りないんで、お読みの方は適宜突っ込んでやって下さい。


 前半の主要人物ですが、ティアの他にキールとイルドはシリーズの構想初期からいるキャラなんですが、いざ書こうとしたらこの二人のバカップル展開だけだと何かあれなんで、かなり急遽でっちあげたのがアラーニャちゃんだったりしますします。

 でも今の感じだとこの中では今後彼女が一番活躍しそうな気配なんですが……貴重な○っぱ○魔導師ですし……


 物語後半の舞台となりますヴェーヌスベルグですが、ご存じの方も多いと思いますが、これはワーグナーの歌劇タンホイザーに出て来る、古代ローマの神々が新しい神々に放逐され、文字通り地下に潜伏してできた愛欲の園がモデルです。文字通り直訳したらヴィーナスの丘。ってことで大体分かってもらえたと思いますが、ここでもアホの子が少しばかり暴走しておりますが、マジ今後こいつは混ぜっ返し以外には出番がないかもしれないんで、大目に見てやってください^^

 いや、作者的にはこいつを書くのは結構楽しいんですが、なんせ話が進まないもので……


 ちなみにこれで重要なキャラは大体登場し終わったということで、ここからシリーズ後半となります。マラソンで言えば25Km越えというあたりで、ここから本格的に書く方がきつくなってくわけですが、読んで頂いている方も少々呆れ気味だとは思いますが、まあ作者も頑張るつもりなのでよろしくお願いします。


 あと、旧版ではティア達の出会いの所でしれっとリモンが金髪だって設定が初出したりしていますが、彼女は綺麗な金髪だったからそういう名前だとか、書いたつもりになっていたらどこにも書かれていなかったりして。まあ業務中は邪魔にならないように侍女の人は髪をきっちり結っているので、あまり色が目立たなかったと言うことで^^


お暇ならちょいとアンケートなどに答えてもらえると更新が速くなるかもしれません


◆2011/11/22 by Thor