あとがき
ども。Thorです。
シルバーレイク物語“第2巻”のハビタルの48時間をお送りします。
もし今回初めて1巻から読んでくださっている方なら、今後エルミーラ王女の秘書官として活躍したり迷惑を被ったりする、料理上手だけどちょっと馬車オタでコドモの魅力満載のメイちゃん本格登場となります―――といった感じになりますが、既にこのシリーズを読んでもらってる方であれば、「太陽と魔法のしずく」の巻末の未発表エピソードに関してで予告していた3本のうちの1本になります。
このシリーズは元々フィンとアウラ、それにメルファラやエルセティアなどが中心の話だったんですが、途中からエルミーラ王女関連のエピソードが膨らんでしまって、そちら方面の語り役であるメイちゃんがシリーズ準主役クラスの重要性を獲得してしまいました。
ところが彼女の扱いはそれまでは完全な端役だったため「王女の休日」での登場がかなり唐突なのは否めません。
そこでこの際にメイちゃん主役の「新米秘書官編」というのを構想したわけです。
内容は主に「賞金稼ぎは楽じゃない」の第1章「二人の旅立ち」と、「王女の休日」のプロローグ「ブルーベリー・メモリー」などでダイジェストにされているその頃の話をもっと膨らませたものなので、これまで書かれたところにはほぼ影響しません。従ってどういう順序で読んでもらっても問題はありません。
しかしこのハビタルの48時間に関しては「仕様変更」になっています。
元々このシリーズでは1巻と2巻が「魔法使いと薙刀娘(上・下)」という構成になってました。ところが下巻の1~5章あたりがやや冗長な感じだったんで一度手を入れて、その部分を「別巻:ハビタルの宴」という形で独立させたんですが、まだそれでも今一つな感じがしておりました。
このエピソードは元々フィンがベラに派遣されてHするだけだったのですが、この際に設定を大幅に変えてしまってメイも同行して活躍したことにしたのが今回の話です。
またフィンは一応魔法使いなのですが、この世界の魔法の設定も意外に曖昧なところが多かったので、今回そういった話も出てきます。
そんなわけでこの話は半分くらいが既存の部分と重複しています。
また重複部分にもいろいろ表現の修正などを行っているので以前と全く同じではありませんが、物語の基本が変わるわけではないので、時間がないという人は以下の情報を参考に適宜読み飛ばしてください。
プロローグ | ある夏の日に | 旧王女の休日 第1章 |
第1章 | 闖入者 | 旧王女の休日 第1章(つづき) |
第2章 | 婿候補 | 旧王女の休日 第2章 |
第4章 | 水上庭園 | ハビタルの宴 第2章(フィンの残月の舞語りの描写スタイルを変更) |
第5章 | 同じ月の下 | ハビタルの宴 第3章 |
第6章 | 夏の嵐 | 書き下ろし |
第7章 | 処刑まで四十八時間 | 書き下ろし |
第8章 | ブルーサンダーの秘密 | 書き下ろし |
第9章 | 真実の行方 | 書き下ろし |
第10章 | 河畔の宴 | 書き下ろし |
エピローグ | 天国と地獄 | ハビタルの宴 第3章(つづき) |
またこれに関連してシリーズの巻数やタイトルも以下のように変わります。
第1巻 魔法使いと薙刀娘
第2巻 ハビタルの48時間
第3巻 消えた王女
第4巻 新米秘書官編(上)--- 構想中
第5巻 新米秘書官編(下)--- 構想中
第6巻 賞金稼ぎは楽じゃない(上)
第7巻 賞金稼ぎは楽じゃない(下)
第8巻 玉の輿には気をつけて!
第9巻 あぶない秘密工作
第10巻 王女の休日
第11巻 キケンな出世街道
第12巻 砂漠の女王様
第13巻 太陽と魔法のしずく
ということで今後ともよろしくお願いします。
お暇ならちょいとアンケートなどに答えてもらえると更新が速くなるかもしれません
2017/8/19 by Thor