あとがき
ども。Thorです。
やっとこさ、シルバーレイク物語第17巻「ふたりのミニミニ大作戦」をお送りします。
いやあ、今までは長くても4~5ヶ月で出せてたんですが、今回は7ヶ月弱かかってしまいました。そのわけは間にちょこちょこ仕事みたいなのが挟まったのと、分量が予想外に多くなってしまったためだったりします。
このシリーズ、初期の頃は1作あたりの文庫本換算ページ数が400~500ページというのが多かったんですが、ここ最近は600ページ越えというのが増えてしまって、まあそれに比例して時間はかかるわけですが、今回のは何と最長の670ページだったりします。
そうなってしまったのは、書き始めた時点では後半の囮作戦の詳細が結構曖昧な状態で、最初は最後のドタバタは1章くらいで収まるかと思っていたら、メイとサフィーナが何やら大変な頑張り(笑)を見せてくれたおかげで、予想量を大幅にオーバーしてしまったためでしたw
しかし―――メイちゃんはどうしてあんな変な子になってしまったんでしょうね? 作者もここに来るまではあれほどとは思ってませんでしたがw
あと、最後の方に出てきた一人乗りエレベーターですが、メイ達が逃げるときに単に逃げ回ってるだけではメリハリがないなあと思ってでっち上げたギミックですが、ああいう現物があるかどうかは知りませんが、多分そんなからくりは作れるんじゃないかと思います。その仕組みを考えていたたおかげで更に半月くらい時間がかかってたりしますが。
ちなみに作中の機構以外にもロープが切れたときの自動停止装置なんかも付いてるんですが、あんまり詳しく説明しても意味ないので割愛しました。
その他イービス女王やアスリーナさんの活躍とか、コルネの与太話、アヴェラナさんの謎の態度とか、コーラちゃんの恋の行方などちまちまといろんなエピソードがちりばめられてますが、これらもわりと今後の展開のために必要だったりするんで、その辺が今後どう絡んでくるかも見所になってくるんじゃないかと。多分。
しかし本シリーズを始めたのは20年くらい前で、その元になった話 はさらにそこから10年以上前の奴なんですが。こんなに長丁場になるとは当初は想像もしてませんでしたが―――コルネがあそこであんな風にべらべらあらすじを喋ってますが、あれのディティールを詰めたらとんでもない長編になることでしょう。
さて、前作のあとがきにも書いたとおり、そろそろ本作のクライマックス「暗黒大魔道編」となります。
本編はそのプロローグにあたる話で、本作最後に起こってしまった大変な事件から、これまでわりと順風満帆だったフィン達が一挙に大変な局面に陥っていく展開になっていきます。
最終章は現在の予定ではあと4巻(ただし4巻目は間違いなく上下巻に分かれると思いますが)となっていて、さらにその後にシリーズエピローグとして2巻分くらいの後日談が来る予定です。
うーん。昔みたいに勢いに任せて書ける歳でもなくなってしまって、でもともかくここまで来た以上は最後まで書き上げたいとは思ってますが……
お暇ならちょいとアンケートなどに答えてもらえると更新が速くなるかもしれません
2025/05/17 by Thor
