オペレーティングシステム(OS) その1 OSがなかったら?
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これからオペレーティングシステム(OSって略します)の話をしようと思います。 ではちょっと質問です。ウインドウズってなんでしょう?答えを以下から選んで下さい。
もちろんウインドウズとコンピューターは全く違う物です。 またウインドウズは確かにOSですが(こんなものはシェルだという人もいますが・・・意味分からなくていいです)OSがすなわちウインドウズではありません。従ってOSのことだと言ったら間違いです。 というわけで正解は3です(あ、石投げないで・・・) 腐ったジョークはともかく、OSと言う言葉はみなさんもどこかで聞いたことがあると思います。ではOSとは何でしょう?
のですが・・・まあちんぷんかんぷんですね。ただ少なくともOSがソフトウェアであることは分かります。ということはプログラムの一種、それもなんだか基本的なものだろうと想像はできますが・・・ C君の悲劇
それではまずOSがなかったら一体どういうことになるのかお話ししましょう。
そこでC君は仕方なく、キーボードを押したら画面に文字が表示されるようなプログラムを作ることにしました。
キーボードもマウスも効かない状態では、プログラムをメモリーに転送してやることができません!! 作ったプログラムをどうやって実行するのでしょう?
そうです。OSとは本当に基本ソフトウェアなんです。 すなわち、当たり前すぎて誰も気にしていないけれども絶対必要な基本機能(例えばキーボードを押したら文字が出る、とかマウスを動かしたらマウスカーソルが動くとか、ハードディスクのデータを読み書きするとか)を実現するためのプログラムなのです。 C君がお金をけちってOSを買わなかったのは失敗でした。例えば一番ちゃちなOSがあるだけでも、とりあえずキー入力などは使えるし、プログラムを作って実行させることもできます(まあそういう場合機械語でプログラムを作らなければならないかもしれませんが) そうすればC君が目的を達成するためには、インターネットに接続してデータをやりとりするプログラムを作るだけで済みました。この方がキーボードの入出力プログラムを作るよりは、よほど目的に近いですね(^^)。 OSの機能
ではそこそこちゃんとしたOSは一体どういう機能を備えているのでしょうか?
これを見るとインターネットにつなぐだの、文書を編集するといったような機能はありません。そういったことを実現するためには、やっぱりプログラムを作ってやらなければなりません。 ですからOSがあるだけでは結局やっぱりそのコンピューターは何の役にも立たない、ただの箱なのです。
でもこれには様々な問題があって、一概に便利になるとは言えないのです。このあたりについては後でもう少し詳しく説明するつもりです。 こういうソフトウェア(例えばワープロやブラウザなどです)のことをアプリケーションソフトウェアといいます。 OSとアプリケーションのことについては次章以降でもっと詳しく説明します。 OSの種類
OSはざっと前に書いたような機能を持っているわけですが、その機能を実現する方法は一通りではありません。またコンピューターによって上記のどの機能に重点を置くか?というようなことも異なります。
このあたりになると結構聞いたこともある名前ではないですか? もちろんこれ以外にも星の数ほどOSは存在します。 ところでOSはどうやって実行する?
ここまで読んで次のような疑問を感じた人はいないでしょうか? 通常のプログラムを実行したりするためにOSが必要なのは分かった。だがOSそのものもプログラムだと言ってなかったか?だとするとOSそのものを実行させるのは一体誰がやってるんだ?全くその通りです。これは結構奥の深い問題なんです。 まず一番最初に考えられるのは、OSそのものをコンピューターにあらかじめ組み込んでしまうことです。 実際大昔のPC−8001などのパソコンではこの手が採られていました。PC−8001を起動するとN−BASICというプログラム言語の入力画面になりましたが、このN−BASICがPC−8001のOSだったわけです。 しかしこうすると当然PC−8001ではN−BASICしか使用できません。N−BASICにできないことがあると・・・全てを機械語で自作するしかなかったわけです(結構そういうことをみんなやってましたが) コンピューターはソフトを交換することで様々な機能を持てると以前書きました。そこでOS部分もやはりいろいろなものと交換できると便利です。 というわけで実際のコンピューターは大体以下のような手順でOSを読み込んで実行します。
こうしておけば、ディスクの一番最初の部分に好きなOSのプログラムを書いておけばいいわけです。書くOSの種類を変えてやれば、そのコンピューターで別なOSが動き出すというわけです。 すなわち同じDOS/Vマシンでウインドウズを動かしたりLinuxを動かしたりとかができるわけです。
ところで、通常のパソコンではOSの書かれているディスクは決め打ちではなく、ここになかったらこれといった指定ができるようになっています。一番普通の設定は、まずフロッピーディスクを調べて、そこにディスクがあればフロッピーディスクの最初の部分、なければハードディスクの最初の部分、という順序になっています。 冒頭のこの悲劇を・・・のA君が遭遇したトラブルはここに起因します。 B君はコンピューターにフロッピーディスクが入っている状態で起動したため、コンピューターはフロッピーディスクの最初の部分を読みに行きました。しかしそのフロッピーディスクにはたまたまOSが入っていなかったのです。そのためコンピューターは「システムディスクがおかしい!」というエラーを出して止まったわけです。 そのぐらい何とかしろよ!と思われるかもしれません。でも、それが何とかなるぐらいならこんな苦労はせんわ!というのが実状なのです。 |